フランス人の倹約姿勢から学ぶ最高の贅沢とは
こんにちは。毎日暑い日が続いていますね。
オリンピックが開幕し、毎日のようにメダルラッシュでコロナ渦においても唯一の明るい話題となっています。
ただ、感染者数に関しては過去最高となっており、デルタ株の感染力の強さには本当に恐怖を感じながら日々を過ごしています。
さて、そうして家に籠ることが多い休日ですが、どう過ごしたら楽しく過ごせるのかなぁとコロナ以降いつも考えています。
今回、読んでみた本は倹約家のフランス人達からその生活の術や豊かさを、フランス在住20年の日本人著者が紹介している本です。
初めてのパリ
この本に興味を持ったのは、私自身が以前パリに行ったときにフランス人の生活スタイルに大いに感心し、素敵だなぁと感じたからです。
当時お付き合いしていた方が、1年間パリに語学留学していたことがあって、10日間程度サンジェルマン・デプレのアパルトマンに滞在する機会がありました。
海外旅行もほぼ初めてのような状態で、見るもの全てが新しく、文化の全く異なる国で過ごした数日間は若い感性を大いに刺激してくれました。
パリには日本人観光客も多く、シャンゼリゼ大通りを歩いていて割と派手目に気合を入れた格好をしているのは日本人だった印象です。
数日いて感じたのは、フランス人は質素だということ。服装も質素、食事も質素、持ち物も質素、家も質素。これは皆には当てはまらないかもしれませんが、私が見たパリの人々はみな質素な雰囲気でした。
でも、質素はつまらないことではありません。質素でも楽しく過ごす術を彼らは持っています。物を大切に使う文化が根付いているようで、蚤の市のアンティークだったり、服や家具のリメイクだったり、既製品の同じものやブランド物を持つより、お気に入りのものを手直ししたりして長く愛着を持って使うことを好む人たちのようでした。
また、かっこいいなぁーと思ったのが、歩いてるときにゴテゴテと荷物を持ったりしていないということ。特に日本人男性は袈裟掛けにかける小さなバッグとか好きですが、フランス人男性で多いのはシャツにパンツの格好に小銭と小さな携帯電話(今はスマホだと思う)のみ。実にスマートだなと。
また、彼女から教えてもらったのは、ホームパーティーが好きということ。日本ならホームパーティーに誘われたら、お店で買い物して持って行ったりしますが、パリでは家で作った料理を鍋ごと持ち寄ったりして、集まって楽しみます。
それから、通り沿いのレストランは観光客向けで地元の人はあまり行かなかったり、おいしい総菜屋さんを知っていたり、普段は家で質素に暮らしています。
また、ピクニックと言ってセーヌ川や公園などに食事やワインを持って行って近場で楽しんだりもするみたいです。日本なら人目ばかり気にしてなかなか出来ないと思いますが、こういう時間の過ごし方も自由でいいなと思いました。
今では、日本でも5時からのハッピーアワーが定番になりましたが、初めて知ったのはこの旅行の時でした。5時ごろに行くとお酒が半額で楽しめて、テラス席は客で満員です。中にはギターを持ってきて友人と謳っていたりする一団もいて、ストリートミュージシャンのように俺の歌を聴いてくれー!という感じではなく、ただただ仲間とこのひと時を楽しむといった感じでした。
あー、この人たちは人生の楽しみ方を知っていると心から思ったものです。
お金がなくても幸せ
日本に住んでいるとどうしても他人と比べてしまいます。
また、人と違った格好や行動ができにくいとも感じます。
それから何でもお金で解決してしまう面もあるように思います。
古くなったら、新しく買った方が安上がり。同じものをもう一つ買っておこう。プレゼントは新しいものを、箱に入ったものを…。結婚式にはご祝儀を…。
自分らしさを貫き通すには少し生きづらい国かもしれませんね。
この本にもいろんなエピソードが出てきますが、フランス人の生活スタイルから学ぶことは多いと思います。
全てを真似できなくても一部そのエッセンスを取り入れるだけで、少し気楽に日常生活を楽しめるヒントがあるように思います。
人と同じことを好まない。
自分らしさを恥じない。
自分の考えをしっかり持つ。
私もそうありたいと思います。
それでは。
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