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隅田川沿いを歩く

6月に入り少し暑い日も増えてきました。今日はいいお天気だったので、少し散歩をすることにしました。目的は、桜餅を買うこと。向島にある長命寺の桜餅が有名と聞きました。ちょっと距離はありますが、両国から隅田川沿いの街並みを見ながら向島まで歩くこととしました。

両国といえば相撲の聖地。国技館が駅からも見えます。国技館を通り過ぎると、すぐ隣には旧安田庭園がありました。東京には整備されている庭園が結構あって、先日も散歩中に肥後細川庭園にたまたま行き当たり、見学をさせてもらったりしました。

さて、門前を見ると入口には開園中とあったので、少し中を拝見してきました。入場料は無料となっています。

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元々は大名の下屋敷で、明治に入って安田財閥が買い上げたということで、いまは墨田区の庭園として開放されています。割とこじんまりとした広さですが、一歩中に入ると池や緑の日本庭園が広がっていて、都会の喧噪を一瞬忘れさせてくれます。

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平日とあって人はまばらでしたが、庭園内のベンチには散歩客が何人か座っていました。入口近くの休憩所にもサラリーマンが数人、庭園を眺めつつ仕事の話しをしながら休憩しているようでした。日陰には蒼や紫の紫陽花もちらほらと咲いていました。

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気になったのは庭園の入り口のすぐ脇にある大衆食堂下総屋さん。ものすごく昭和レトロな雰囲気で、食堂の暖簾が風にはためいていたのも、なんともいい雰囲気を醸しだしていました。この日はもうお昼を食べてしまっていたので、また次回来てみたいと思いました。

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旧安田庭園のすぐ隣の敷地には横綱町公園があり、きれいに整備された園内には立派な慰霊塔が建てられています。戦争や関東大震災で亡くなられた多くの方を弔うために建てられたそうです。子供連れのお母さんやお年寄りなど市民の憩いの場になっているようでした。


蔵前橋、厩橋、駒形橋、吾妻橋、言問橋、桜橋と隅田川にかかる橋を横目にしばらく街を眺めながら散歩をしました。墨田川にはたくさん橋がかかっていて、どれも趣のある名前だなと思います。橋の形もそれぞれ特徴的だったりして、その構造を見るのも面白いなと思います。(下は駒形橋)

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途中通った墨田公園には小さなプールみたいな釣り堀があって、料金なんと30円。常連ぽいおじさんたちが数人、竿から糸を垂らして座っていました。貸し竿もあるようです。なんだか面白そうな雰囲気。

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その隣の牛嶋神社には悪いところを撫でると病を治してくれるという撫で牛がいます。皆から撫でられているからなのか、お肌はつやつやしていました。私も気になるところを撫で撫でしてきました。

そうして歩いていくと、桜橋を過ぎたあたりに長命寺桜餅山本やさんが見えてきました。店内に入ると、お客さんは一人で私と同じように散歩途中に立ち寄った感じの方でした。お土産に買っていこうと思って5個入りの箱詰めを一つと、その場で食べられる緑茶がついたセットもあったので、それも注文してその場でいただくこととしました。5個入り箱詰めが1300円、緑茶セットが350円。後から知りましたがばら売りもしているみたいで、他人にあげるのでなければ、箱代だけお得なバラでもよかったなと思いました。肝心の桜餅は塩気が少し強めで、桜の葉もしっかりしたものを使っているので、歩いて疲れた体に染み渡るお味でした。桜餅の香りは、桜の葉が発酵することで醸成される芳香だそうで、生の桜の葉ではあの香りはしないようです。あの味には昔の人の知恵が詰まっているんですね。

中のベンチでしばらくお茶を飲みながら、道行く人をながめつつ、疲れた体に英気を養いました。美味しさは変わらないと思いますが、川沿いの桜が咲く季節に来たら、もっと雰囲気があったかもしれないなと思いました。

今日の散歩はこれにて終了。

こちらには、またの散歩の際に立ち寄りたいと思います。

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それでは。













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