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逃げることは恥ではない、と思う。

休職から1年経ちました。
2020年9月24日に休職生活に入った私は、当初1ヶ月程度で戻れると思っていましたが、気がつけば3ヶ月が経ち、結果的に7ヶ月も休職しました。
この7ヶ月は、自分とひたすらに向き合った、試練の7ヶ月でした。

「抑うつ状態」と診断された当時の私は、帰省して家族や友人にも会えない、デートもできない、出かけられない。そうした状況でストレスをため続け、いやいや仕事をする中で数字も上がらず、いつの間にか出社時に嘔吐くようになっていました。
コロナがなければ問題なかったのかと言われても、多分いつかは潰れてしまっていたと思います。

今、私は元気です。
服薬も通院も続いていますが、1年前よりは遥かに。
家族や彼女、友人の理解と協力があって、適切な環境でしっかり休むことが出来た。
その結果、徐々に徐々に今後のことや将来のことを考えられるようにまでなり、環境を変えようと試行錯誤した結果、苦手だった営業から今の広報の部署へ異動となったのが、いい結果を産んでいます。

この1年、もがいて迷ってぶつかりまくったのですが、支えてくれる人々への感謝、敬愛の念をこれまで以上に得ることが出来ました。
また、健康で働いてお金を稼ぐという「普通」の営みがどれほど尊いことか、知りました。
主治医の先生やnoteの皆様など、多くの出会いもありました。
立ち止まっているように見えた1年間も、ゆっくり歩めていたのかな。
これからの人生に、必要な経験だったのではないかな。

今ではそう思います。

「休職はキャリアに傷が付く」
「後ろめたいことだ」
「こんな自分、情けない」

とずっと悩みました。
結婚を考えている彼女にも申し訳なかったし、家族にも多大なる心配と迷惑をかけました。
それに、休職と前後して、過度のストレスから逃げるために極めて個人的な大失敗を犯してもいます。
これについては弁解の余地もない。
こんな自分でさえ愛し、支えてくれる人がいるんだと、涙が止まりませんでした。
その悩みや罪悪感、黒々としたトラウマとも言うべき心のわだかまりは、一生背負っていきます。

そうした悲喜交々の経験の中で、月並みですが
「人を愛し、愛されること」
「家族のために尽くすこと」
「他者を思いやること」
の大切さに気づけた気がします。
そして、「人生を自分のペースで歩むこと」も。
生き急ぐことなく、自分のペースで、時々寄り道してもいいから、と自分に言い聞かすことが出来ています。
それもこれも、1年前の自分には出来なかった、成長の証なのかな、と思います。

だから、休職したこと自体は全然後悔していません。
周囲に頼ることや悩みを打ち明ける重要性、自分のペースやキャパシティ、何より愛すべき家族や彼女や友人の存在をとても大きく感じられたから。
「自分が今ここに立てている」という幸せに気づけたからです。

今も職場環境や人間関係に苦しみ、疲れている人も多いと思います。私の妹も、先日から休職しています。
その苦しみはとてもよく理解できます。
そんな方々に伝えたい。
逃げることは恥ではないと思います。
私の好きな広告のコピー、

苦手なこと頑張りすぎると、得意なこともできなくなるよ

まさにその通りだと思います。

自分に向いていないとか、職場環境が悪い、人間関係が辛いなど、
自分でどうにもならない要素ですり減らすくらいならいっそ、ちょっと休んで距離を置いてみる。
その俯瞰した状態で、元気になったら次どうするかを考えればいいと思うんです。


焦る必要は全くない。

時間をかけて、逃げながらでも自分の輝ける場所を見つけたらそれは「勝ち」なんです。

もし今苦しんでいる人がいて、そういった方々にこの記事を読んでいただき、なにか得るものがひとつでもあれば、私がこのnoteを書いた意味があります。
1年前休職した等身大の自分の心境です。
何かが皆様の気づきやきっかけになれば幸いです。

ゆっくりぼちぼちやっていきましょう。
今週もお疲れ様でした。
おやすみなさい。

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