【推したい会社/中小企業】人事労務的視点【従業員と会社の両方の幸せ】
「推したい会社」というのを人事労務的視点から考えますと、人事労務関連業務に就いている方の多くは、「働きがいのある会社(=従業員を大事にしている・満足度が高い会社)」を推すと思います。
そうすると、具体的な会社を挙げる場合には、日本を代表するような・誰もが知っているような大企業が対象になることが多いです。
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働きがいのある会社=大企業というイメージが悪いわけではありませんが、私としては少々違和感があります。
何故なら、大企業というのは働きがいのある会社になるためのお金や柔軟な人員配置を行いやすい土壌があるからです。
余剰とまでは言いませんが、お金と人員にある程度の余裕がある大企業は、それだけで働きがいのある会社に当てはまりやすいですし、会社としてもそのことによって、充分な宣伝効果&見返りを期待出来ますので、言葉は悪いですが、大企業が働きがいのある会社を目指し・働きがいのある会社になるのは当たり前、とも言えます。
もちろん、大企業と言ってもピンからキリまでありますので、今回のビッグモーターのように、あまりよろしくない会社も当然存在しています。
ですが、私としては、働きがいのある会社になることが当たり前な大企業よりも、資金も人員も限りのある中で目指し・達成している中小企業を推したいです。
以下、二つの企業さんを例として挙げさせていただきます。
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1.未来工業株式会社
「日本一社員が幸せな企業」と言われている未来工業株式会社さんは、社員のやる気を引き出すための自社ルールを導入していることで有名です。
例えば、「報連相の強要禁止」「会社への提案で報奨金」などユニークなものがあります。
また、働いている従業員が幸せを感じるだけでなく、スイッチボックスで日本一トップシェアを維持しているなど、各分野で高いシェアを獲得しているというところも素晴らしいです。
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2.株式会社あつまる
日本における「働きがいのある会社」で、二年連続で選出された企業です。
上記リンクを確認すると、
①個人的な働きがい向上
②個人と同僚・会社とのつながりの強化
という施策をバランス良く行っていることが分かります。
個人的な働きがいというのは、十人十色でパターン化・マニュアル化等することは至難の業です。
ですが、そこで諦めずに様々な施策を行うという会社の姿勢が大変素晴らしいと思います。
日本全国の中小企業も、株式会社あつまるさんを完璧に模倣する、とまでは出来ないでしょうが、具体的な施策・会社としての姿勢は学べる部分も多くあると思います。
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経営者側としては、従業員のやりがいをアップさせるというと、福利厚生(=会社経費)の増加と捉えてしまうため、中々一歩を踏み出せないところでもあります。
ですが、上記のように売上や利益を確保し、会社が成長しながら従業員も幸せになる、ということも充分に可能です。
私も、そういった会社を増やすお手伝いが出来ればと思いながら日常業務を進めていきます。
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