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ぼっち人事の体験から伝えたい「会社を変えたい」人への処方箋

ぼっち人事のみなさん、そうでない皆さんもこんにちは。ぼっち人事のpapaoです。

今日はアイスブレイクなしで(;^_^A
早速メニューに入りたいと思います。

  • 「手段」におぼれてはならない

  • 「変わる」必要性の整理

  • 敢えて「寝かせる」勇気も時には有効

【「手段」におぼれてはならない】

このブログの読者の方ってどちらかというとビジネスマンの層が多いと思っていますので、ちょっとお伺いしたいのですが、「会社を変えたい」って思ったこと、ありますか?
若しくは、飲み会の席で「ウチの会社は○○だからダメなんだよなぁ」ってぼやいたことがあったり、他社の話を聞いたときに「やべ、ウチの会社ダサイなあ」とか思ったことがあったり。そんで、そういう革命的な考えを以て、社内で触れ回ってボトムアップで会社を変えようとしてもがいたりした方、おられません?papaoは昔革命家気取りで何度も「○○のツール導入で効率化!」「○○制度導入で社員の意見を経営に生かす!」とか、結構イキがっていた黒歴史があります(;'∀')

問題意識を以て仕事に取り組むのはとても良いことなのですが、革命初心者まだ社内企画の経験値が少ない方の場合だとよくあるのが、以下のようなケース…
 ○「ISO」「DX」などのアルファベットに踊らされて「ウチの会社も導入しなきゃ!」とあくせく。昔のオレだ(´;ω;`)ウッ…
 ○コンサルさんの営業を受けて「ウチの会社を改革しなきゃ!」といきまく。昔のオレだ(´;ω;`)ウゥゥ
 ○朝、スマホで読んだ記事を鵜呑みにして朝一部長に「ウチの部で○○導入しましょう!」とすごむ。昔のオレだ( ノД`)シクシク…

ここまで書くとわかるかと思いますが、これは全て、「手段」に踊らされている状態です。こんな感じで思いつき提案をしたところで基本的に上層部では受け入れられませんし、受け入れられたところで運用イメージも出来てない状態でしょうから、早々にプロジェクトはとん挫する可能性大です。こんなことになったら、せっかく意識高く提案したあなたの評価が下がってしまいます。昔のオレだΣ(・□・;)

共感力の高い人ほど、他者の煌びやかな話に悪い意味で影響されてしまうようなケースもありますので、「良い話を聞いた!」と思ったときは、一旦自分の引き出しにしまって、考える時間を改めてつくるのがよいですね。

【「変わる」必要性の整理】

とはいえ、昨今のビジネスはスピード命でどんどん変わっていきます。早く会社の変革が行えるに越したことはありません。と言っても、急ぎ過ぎても上手くいかないのは明白。

そこで事前にやっておいてもらいたいのが、社内の業務フローや社員の意見の整理です。
人事部の中の人なのであれば、良くあるのが「人事DB」などの管理が課題だったりするでしょうかね。ライン部門の方であれば「業務システム」「受発注管理システム」だとか、IT部門であれば「サーバー管理」、経理部門であれば「経費精算」などでしょうか。

これらの業務フローを、それぞれ主観で結構なので、以下のように分類してみましょう。
 ○社員全員に役立つもの…経費精算、サーバー管理
 ○一部社員に役立つもの…人事DB、業務システム、受発注管理システム
 〇効率化による利益貢献が見込めるもの…業務システム、受発注管理システム

あとは、各部署から寄せられる意見(といっても、アンケートまで採る必要はないです。日々、社員と話していて聞こえてきた意見や文句を積み重ねれば良いのです)を幾つか列挙しておきましょう。

例えば、「受発注管理システムが使い辛くて、みんなExcelに出力してから使ってるから手間がかかって困ってる」が多数派意見だとしたら、これは取り組むと社員に喜んでもらえる率が高いですよね。且つ、利益貢献が果たしやすそうなので上司の説得もやりやすそうです。
他にも「経費精算を手書きで間違えて書いてくる人が多くて、訂正に時間が掛かって残業が減らない」なんてのも良い声ですね。ウチもSmart ○R入れたいなぁ((´∀`))

変革したい場合は(あったりまえなんですが)「何故やらなければいけないのか」という必然性にまで、目的を落とし込んでおきましょう。
単に「効率化!」「DX!」「データドリヴン!」とか言っても、なんの業績にもつながりはしまへん。原則として「課題」に対する「処方箋」としての施策検討というのが、もっともベターな「会社を変える」方法だと思います。

【敢えて「寝かせる」勇気も時には有効】

あと、番外編的にお伝えしたい手法なのですが。
「あ、コレ導入したい。」って思ったら、敢えてその情報のことについて1時間しっかり考えたら、デスクトップの個人フォルダにしまい込んで3カ月くらい放置しましょう。(笑)

忘れたころにもう一度開いてみて、「コレ、導入したい」ってまだ思えているのであれば、それは結構高確率で役に立つ代物かもしれません。
実は、このやり方は昔のpapaoの師匠から教わった方法で、「思考の整理学」という本に載っています。(別に宣伝ではないのですが、中古で100円以下で手に入りますので、結構おススメです)
まだパソコンが一般的に使われていなかった時代に、アイデアを如何に醸成させていくか、という手法をしっかりと書き記していただいている良書です。

たとえ話みたいなお話になりますが、例えば「ビール」を作ろうとした場合、当然麦を収穫します。その場でビールに加工するのかと言えば、そうではなく、「発酵」という工程が必要になります。「寝かせる」工程ですね。
思いついたアイデアを即導入しようとすれば、どうしたって穴が目立つ施策になりがちです。ビールで言ったら、アルコールと気の抜けたただの黄色い水になってしまいかねません。

思いついたアイデアを「見ないでいる間」に、当然のことながら、他の仕事をして日常を過ごすはずです。その中で、当初のアイデアを発酵させるために必要な酵素であったりアルコールであったりといった要素を、自分の頭の中に吸収していくのです。その状態で再びアイデアと対峙した際に、化学反応が起こればもうこっちのもの。スラスラと運用のための道筋が描ける…のかどうなのか( ´艸`)だったらいいよね(;^_^A

割とpapaoはこの手法を好んで多用しています。
無理してその場で解決しようとせず、ひとまずは留め置いた状態にしてから一晩寝ると、人間の脳は寝てる間に「必要な記憶」「不必要な記憶」を勝手に整理してくれるようにできています。
朝起きてからもう一度その事案を見れば、おのずと最大公約数的な対処が可能になっている、、、と思っています。嘘か誠か、やってみてくれい( ´艸`)無責任やな(# ゚Д゚)


世の中のニュースとかのコメントを見ていてpapaoがなんとなく危機感を感じてしまうこととして、「結論を急ぐ」人が多くなったなぁ。。。と感じます。
即応して結論を出すこと自体はNGではないのですが、往々にして「みんなが長年困ってきたことが一気通貫で解決するわけがない」と、papaoは長年のおっさん的な経験値からぼんやり感じてしまうため、「ヲイヲイそんなに生き急ぐなや(;^ω^)」なんて思ってしまいます。
SNSコミュニケーションが隆盛の世の中ですので、即応性は確かに重宝される要素なのですが、それだけだと同じミスを繰り返し続けるようなことになるかもしれません。
ビジネスでは「勝利する事・成功する事」も大事なことですが、「負けないこと・失敗しないこと」に注力するのも大事だと思いますよ。

という、昔痛々しかった革命児→イタイ(>_<)元若手社会人のpapaoがお送り致しました。
ではまた来週m(__)m

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