【書評】誰も教えてくれないお金の話

あらすじ

本書は、著者である主婦兼イラストレーターの日常を舞台に生活の中でかかわるお金の話を描いた漫画です。毎月のローン返済にも苦しむほどお金がない著者が様々な人と出会う中で貯金の方法や利益の上げ方、住宅購入のローン、保険・老後・子供などのお金にまつわる話を知っていくというものです。大半が漫画で章の都度詳しい説明がありますのでとっつきやすくわかりやすい本になっています。

​この本を読むことをおすすめしたい方


1.お金について勉強したい人
2.住宅の購入や保険の加入に迷っている人
3.家計が苦しいと感じている人

この本によってためになったこと

1.お金との適切な付き合い方を知る第一歩にできる
2.買い物をするときの考え方が変わる
3.家計の節約にすぐ活かせる

私がこの本を選んだ理由

旅行先からの帰り道に暇つぶし用の本が欲しくてぷらっと入った本屋にて、このタイトルを見てお金の勉強でもしてみるかと思ったこと、そして漫画だからさくっと読めそうと考え購入しました。
頭の痛くなるお金の講義も漫画でストーリーに合わせて読むととたんに読みやすく、生活にすぐ活用できた本でした。(合間のコラムは文字だらけで難しいのでほぼ読み飛ばしました。)

記憶に残った本の箇所を引用

1.”「おねーちゃんの考えは…生活費の余りが貯金よね?」「うんうん」「でも本当は…貯金の余りが生活費なの!」「え??」”
節約はしてるのに毎月気づいたら収入が生活費に消えていくことに疑問を覚えた著者が妹に相談したシーンでのセリフです。著者はここで、初めて自分がやってきた節約法が間違いだったと気付きます。ただの順番の違いですが、これによりただ漫然と生活費を抑えることから貯金を除いた額でどのように生活するかという視点で支出をコントロールできるようになるものです。

2.”まずマイホームとして検討する物件が出てきた場合、「この物件、もし借りるとしたら家賃はいくらかな?」と考えてみてください。賃貸で借りた場合の家賃相場が分かったら、公式の出番です。それは、「想定家賃×200倍以下=失敗しにくいマイホーム購入価格」というもの。”
これは著者が思い住宅ローンに悩む話の章末コラムにある記述です。単純に月々の支払いが家賃より安いからとマイホームを購入してしまうと後々生活を変える必要が出てきたときに大きなマイナスになってしまう。ここで本書では上記の計算式でその物件価格が適切かどうかを考えることで大きなリスクを回避できると述べられています。

3.”「ルールに慣れていないと小さなお金と大きなお金を分けて考えてしまいがちです」「スーパーでは2割引きのものに飛びつくのに車やマイホームは何の抵抗もなく定価で買う人がいますよね…」”
これは著者が「お金のプロ」にお金の話を取材しに行くストーリーの章でお金のプロから著者が言われた言葉です。300円の1割引は30円、3000万の1割引は300万、これを言われればわかるはずなのに桁が大きくなるととたんに考えることをやめてしまうということでした。お金はお金として分けずに考える大切さを本書を通して著者は述べています。

その他おすすめ本を紹介


『誰も教えてくれないお金の話』はお金の使い方を中心に描かれていますが『インベスターZ』は「お金の増やし方」といった観点で書かれていて、同じ漫画作品なので読みやすさも同様にあるものです。合わせて読むと、それほど苦もなくお金に関する見識が深まって面白いと思いますので、ここにおすすめしておきます!

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