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デジタルデータソリューション株式会社が社内不正被害に関する実態調査を実施しました。

調査概要

調査年月:2023年4月~2024年3月
調査対象:社内不正被害にあった経験のある企業
サンプルサイズ:230社

調査の背景

警視庁の発表によると、2023年に全国の警察が受理した企業情報の持ち出しなど営業秘密侵害に関する相談は78件でした。

これは、前年比19件増であり、過去10年で最多の数字です。

一方、2024年4月1日より施行となった不正競争防止法では知的財産保護のデジタル活用面や、営業秘密保護などが強化されています。

これを受けて、社内不正・情報持ち出し被害の実態を明らかにするため、2023年度に社内不正被害にあった経験のある企業230社を対象に調査を行いました。

社内不正の半分以上 情報持ち出し

2023年度に社内不正が発生した企業のインシデント内容は、約57%が「情報持ち出し」だと分かりました。

更に細かくみると、「退職者による情報持ち出し」が43%で大多数をしめています。

【社内不正事案の内訳】

情報持ち出し ………………… 57%
 (退職者による ……………… 43%)
 (在職中従業員による ……… 11%)
 (派遣・業務委託者による … 3%)
横領・リベート ……………… 17%
労働問題 ……………………… 10%
証拠隠滅 ……………………… 6%
その他 ………………………… 10%

【持ち出された情報】

≪退職者≫
・顧客情報
・顧客への提案資料
・仕入先情報

≪在職中社員≫
・他の社員の履歴書
・業務データ
・自身がアクセス権限を持たないファイル

≪派遣・業務委託者≫
・非公開のIR情報・業界動向の調査資料
・業務データ
・顧客情報

また、情報持ち出しが発覚した月は、4~6月が多いことが分かりました。

人材の入れ替わりが活発な時期に集中しているようです。

後編では、発覚の経緯や不正が多い業界についてご紹介します!

※後編に続きます。


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~後編~

情報持ち出しは社員からの報告で発覚

情報持ち出し被害にあった企業に発覚のきっかけを訊いたところ約40%が他の社員からの報告でした。

他の社員からの報告 …………………………………… 40%
社内データ削除の発覚 ………………………………… 19%
社内のクラウドサービスへの不正なログイン通知 … 6%

退職者が同業他社へ転職したり、起業・独立することを他の社員が知り、不審に思って詳細な調査を行うケースが多く見られます。

USBなどの利用制限なし 96%

情報持ち出し被害にあった企業にUSBなどの外部接続媒体に利用制限を設けていたか訊いたところ、約96%が制限を設けていないことが分かりました。

利用制限なし … 96%
利用制限あり … 4%

社内不正被害は製造業が最多

社内不正が多い業界1位は製造業、2位は建設業でした。

この2つの業界で起きた社内不正の内訳は、情報持ち出しや横領が約8割を占めています。

製造業、建設業では、見積書、仕入先の情報、取引先に提出する提案資料、他社員の履歴書などが頻繁に持ち出されていました。

1位 … 製造業
2位 … 建設業
3位 … サービス業
4位 … コンサル業・士業
5位 … 卸売業

簡単な仕組み作りから始めましょう

情報漏えいは、企業としての信頼を失ってしまうだけでなく、賠償金など金銭面でのリスクも高いです。

防止するために、まずは簡単なルールを設けましょう。

今回の調査結果から、USBなど外部接続媒体には利用制限を設けた方が賢明といえます。

いきなりガチガチにルールをかためてしまうと、従業員の負担が大きくなり、違反をする人が出る恐れがあるので、無理なく守れる範囲から対策してみてください。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。


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by事務SOLマン


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