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建築家と家づくりをした住まい手に聞きました!Q&A紹介②「信州の建築家とつくる家18」

Q&Aご紹介①に続き、信州の建築家とつくる家18Chapter2 田園・里山のかたち から、実際に建築家と家づくりをした住まい手に聞いた、建築家に依頼した理由や要望や、家づくりを考えている人に向けたアドバイスなど、リアルな声を紹介します。

「信州の建築家とつくる家18」
Chapter1 自然の中のかたち
Chapter2 田園・里山のかたち
Chapter3 街中のかたち

Q&Aご紹介①のふりかえり

Chapter2 田園・里山のかたち

諏訪n設計企画 誌面紹介

八ヶ岳が一望できる景色のいい場所に佇む住宅。こちらは、なんと家の中に枝付きのシンボルツリーが立っています。存在感のあるこの丸太は、住まい手と建築家と一緒に近くの山に行き、枝を折らないように慎重に伐採し、皮をむく作業もしたそうです。

夢・望岳荘/諏訪n設計企画 
Q 建築家に依頼していかがでしたか?
A 茅野市が地元の建築士・大工さんなので、土地の特性を把握されていて良かったです。

Q 特にこだわったところは?
A 日当たりがよい開放的な家で、家族・友人がくつろげるあたたかな雰囲気。首都圏に暮らす娘が帰りたくなる家であること。

Q 具体的にどのような家を要望しましたか?
A 大都市の無機質な家ではなく、蓼科の自然にマッチしたスイスのペンション風の家。大好きな八ヶ岳を一望できる家。屋内の段差が無い家。間仕切りは最低限にして、吹抜含め大きな空間を確保すること。

みすゞ設計 誌面紹介

江戸詰家老のお屋敷を今の時代の暮らしに合うように、地域の人々の拠り所にもなるブックカフェにリノベーションした事例です。古民家がもつ歴史ある景観から一歩中に入ると和モダンの空間が広がります。

古民家ブックカフェ/みすゞ設計
Q どのような家を希望しましたか?
A 古民家の特徴を残したまま生活しやすい環境の家づくり、使いやすい水廻り、本をたくさん収納できる本棚や囲炉裏テーブル。

Q これから家を考える人へのアドバイスは?
A 古民家のリノベーションを行う選択肢もあることを知ってもらえたら。

Q 特に気に入っているところは?
A 外見と内装が純和風と和モダンで異なり、インパクトがあって面白い。

スタジオアウラ一級建築士事務所 誌面紹介

こちらは農地に囲まれた住宅。専業農家というと職と住まいが一体になりそうですが、勾配をもたせた壁が、ゆるやかに境界をつくっています。壁のバランスと内庭の設置で、建物内部から北アルプスや広々とした空の景色を楽しめます。

共存するかたち/スタジオアウラ一級建築士事務所
Q 特に気に入っているところは?
A リビングから見える中庭と景色。ビニールハウスに囲まれているので視線の先に境界となる塀をつくってもらい、中庭と境界越しの景色の調和を楽しんでいる。また、存在感のある垂木あらわしも気に入っている。

Q これから家を考える人へのアドバイスは?
A 完成見学会に参加するとよいと思う。何度も打ち合わせを重ねて建てたお家は合理的で、とても参考になる。また、将来の生活のことも考えて設計依頼をすると良いと思う。

Chapter2のテーマは「田園、里山のかたち」。
上記で紹介した住宅のほか、信州らしい山並みや田園風景を大きな開口部から取り込める事例や、首都圏から移住したご夫婦が縁側でアルプスを楽しむ住まい、また、四季折々の景色が楽しめる高原に佇む一軒家なども紹介。

そのほか、断熱・耐震・遮音の改修で、大型古民家を3世代住居にリノベーションした事例は、田園地帯の涼風を受け、猛暑の中エアコンなしで過ごされたそう。地元で活躍する建築家だからこそできる、土地の特徴を読み解き、風景になじむ佇まいをご覧ください。

建築家による解説と、住宅の写真や図面も掲載しています。住まい手からのQ&Aでは、それぞれの住宅の気に入ったポイントや、これから家づくりを検討する人へのアドバイスがあり、建てたからこその気づきは、ヒントになります。

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■バックナンバーの紹介

「信州の建築家とつくる家17」

「信州の建築家とつくる家16」

「信州の建築家とつくる家15」

「信州の建築家とつくる家14」

「信州の建築家とつくる家13」