ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 12月の悪夢③ ~ヨコハマステイ編~
帰結
えみちゃん(仮名)、もし片方の元カレが本気で君を愛していたなら、隣に乗っている君が大事だから、デートでのトラウマや高所恐怖症になったり、三半規管がおかしくなったりするような荒い運転はしないよ。
えみちゃん、もしもう片方の元カレが本気で君を愛していたなら、離婚してから、せめて、妻子と別居してから部下である君と付き合うよ。
12月16日(土)
待ち合わせ
もうわたしの「直感」や「本能」が彼女を嫌で嫌でたまらないらしく、日々2時間程度の睡眠と、ズキズキとひどい頭痛が止まりません。
当日も体が動かず、本来13時ごろに待ち合わせていたのですが、行くかどうかギリギリまで悩んでおり、結局わたしの性格的にもありえない、集合予定時刻から2時間以上の遅れが出ました。(もちろんマナー上、数時間前もって遅延予定は伝えていました)
期待して待っていてくれる人の期待を裏切るなんて、わたしの性格上できません。
約束したことは絶対に守るし、できないことは約束できないのです。
このヨコハマステイを彼女への最後のプレゼントとして、「この2日間を最高の思い出にしてお別れしよう」と、心に決めて待ち合わせに向かいました。
結局、彼女の指定する駅のロータリーに停めて、元カレの影響で三半規管をやられ、自分で運転しないとだめだということで、ロータリーで運転を代わりました。
彼女のボロボロの軽自動車よりは、サイズ的にはかなり大きい車で、わたしが助手席に座ることは人生でほぼ経験がなかったため、不安でたまりませんでした。。。
悪い予感の的中
不安は現実となりました。
とにかく運転が荒いのです。
しかも、10年近く付き合った元カレのせいで高速道路が無理らしく、下道です。
おそらく、注意していなければ、都内の下道で、隣を走る車にサイドミラーをぶつけていました。
帰路でも、バンパーを段差で若干道路のアスファルトにこすりましたが「ごめんねー」だけです。。。
その他にも
など、違和感しかありませんでした。
ヨコハマステイの帰路もまったく同じ状況でしたが、もう二度と彼女の運転は無理でした。。。(私の三半規管がおかしくなりそうでした)
一番無理だったのは会話で
など、どの婚活相手男性と間違えているのか、これまでの会話とLINEの内容をほぼ覚えていないのです。
「(最新の)元カレは先月振った」と帰路で言っていたので、この1ヶ月間、(わたしとの過去2回のデートでもそうですが) 時間刻みで婚活をしていたのでしょう。
どんなに頭が良くても、この短期間でそれだけ多くの男性とデートしていれば無理もありません…。
ヨコハマステイ1日め
結局、下道では4時間近くかかり、わたしが予約しておいた横浜中華街にある広めの駐車場に付きました。
やはりクリスマスシーズンで、どこの時間貸駐車場も満車だったので、予約していなければ駐車場探しにかなり時間を費やしていたと思います。
そこから予約しておいたホテルまで中華街を突っ切って向かい、途中彼女はお店でおやつを買って(チェックイン後、部屋で半分くらいは落として食べられなかったらしいです)、19:30頃ホテルにチェックインしました。
別々の部屋の場合、宿泊者本人の名前の記入が必要なのですが、やはり彼女は偽名を書いていました。
とことん他人を信じられないのでしょう。
20:30頃、ホテルに近い大桟橋に8分程度歩いて向かいました。
市街地の遠景はやはり綺麗でしたが、心から楽しむことができません。
そこに1時間以上滞在していたのですが、彼女はわたしといることよりも、写真を撮っているほうが楽しいようです。わたしとは真逆です。
わたしは歩くことがまったく苦にならないので、赤レンガ倉庫、横浜駅東口のイルミネーションなど、初めて訪れる横浜の名所を回りたいと思っていましたが、彼女は足が疲れやすく、ずっと大桟橋をふらふら、ベンチに腰掛けながら、写真を撮り続けていました。
21:30頃
「あそこに見える赤レンガ倉庫もタクシー乗っていいなら行きたいなー、タクシーで行こうよ!」
と言われ、絶句してもはや何も答えることができませんでした。
たかが徒歩10分かかるかかからないかの距離です。
むしろ、そこまでの風景やイルミネーションを楽しむのが本来のデートではないのか…と。
帰りに山下公園に寄り、彼女はそこでも帰路の小さなイルミネーションでも写真を撮り続け、ディナーのお店が22:00過ぎにほぼ閉店しまっていたので、ホテル近くにあるコンビニで彼女は大量のロイヤルミルクティーやお菓子、サラダや麺類、洗口液などを買い漁っていました。(払うのはわたしなので)
彼女:
「足が疲れたから眠くなってきたー。明日お風呂入るから、今日はこのまま寝るねー。じゃあねー!」
わたし:
「うん、じゃあえみちゃん朝弱そうだから、チェックアウトぎりぎりまで寝ようよ。明日またLINEしてね。」
と、わたしの部屋の隣にある別室に行ったのが23時頃、何事もなく彼女とのヨコハマステイ1日目を終えました。
その後、私はコンビニに戻り、お酒や夕食を買って、部屋でひとり飲み、ベッドに入りました。
その日も26:30頃に寝て、翌日4:30頃には起きてしまい、体調は最悪でした。
12月17日(日)
ヨコハマステイ2日め
チェックアウトが11時だったので、わたしは寝れない中、(昨夜もシャワーを浴びて寝ましたが) 朝シャワーとお風呂に入り、部屋でニュースなど見たあと、10:30頃まで連絡を待ちました。
さすがに寝坊が不安だったので30分前にLINEしたところ、案の定、寝ていました。かつ、鍵が見つからない…と。(もう性格的にも、生理的にも、体は無理だと悲鳴をあげていました…)
その後、ホテルの1Fにあるコーヒーショップでロイヤルミルクティーを2つ頼みました。いいコーヒー屋さんなので、そこそこのお値段です。
確かに、香りも良く、おいしかったのですが、彼女はゴクっと一気飲みです。もっと香りとか、味わうものなのでは…。
かつ、わたしだったらありえない、決定的な「違和感」がまたもややってきました。
眼の前で足を組み、スマホを触りだしたと思ったら
「職場でネイル注意されて、はがされたんだけど、爪が弱くて、透明ネイルしたいから、(自宅の最寄り駅近くネイルサロンが) 今日の18:30が空いてたから、予約入れていいかな?入れるね!」
もう何も言えませんでした…。
せっかくホテルステイで、しかも車で来たのに。昼過ぎには出発です。
しかも高速道路ではなく、4時間くらいかかる下道で…。
その後、彼女がハンバーグが好き (松屋とかでもいい) と言うことで、昨夜通りががって閉店していたレストランで早めの昼食を取りました。
あまり食欲もない中、「いただきます」…と頼んだオムライスを食べようと思ったら
「景色きれいー!ちょっと写真撮るね!」
と、止められました。
付け合わせは食べずに「おいしい!」とも言わずにハンバーグのみ食べる彼女 (わたしは残せないですべていただく派です)、車でもマスクを取らない彼女が、マスクを取った姿を1分以上初めて見ました。
正面だけでなく、初めて見る横顔も含め、やはりわたしの中では無しでした。
どうしても好きになれないのです。
嫌な感じしかしないのです。
周りのお客さんを気にすることなく喋り続け、むしろ気を悪くして帰ってしまう隣客も出て、すでに「愛情」は無く、「同情」しかありませんでした。
が、「そんな彼女があまりにもかわいそうだから、付き合って一緒にいたら変えられるのかな…」と、また同じ過去の過ちを繰り返すようなことをそのときもまだ考えていました。
しかし、人の性格はたとえ結婚してもたやすく変わらないことは、この15年程度で深く痛感しています。
また、成長する過程で付き合う人によっては、こんな人間になってしまうのかと再認識もしました…。
彼女はカラオケ嫌いなわたしに「ネイル予約までちょっと時間あるから30分でもカラオケいこー!」と、「聞くだけなら付き合うよ」と返しました。
駅のロータリーにある身体障害者用のスペースだけ空いていたため、彼女はそこになんの躊躇もなく停めます。
わたしならそんなことできません。ましてや駅の真ん前なので人の目もありますし…。
いつも彼女が行くというお店が満室だったため、違うカラオケ店に行きました。
身分証明書の提出が必要なのですが、(わたしは絶対に行かず、彼女の自宅の最寄りだし、作ったらいいんじゃない…と思っていましたが) やはり、絶対に出そうとはしません。
わたしは二度と訪れることもないカラオケ店に免許証を出しました。
もちろん彼女は「あなたが払うのが当然」といった顔で、もはや財布を出そうとすらしません。
予約ぎりぎりまでマイクをアルコールティッシュで念入りに拭き、ロイヤルミルクティーを頼み(もちろんカラオケ店のは不味いらしく残していました)。
カラオケでも最後までマスクを取らずに、時間ギリギリまで「いいのー?じゃ歌うねー。」とひとりで歌い通しました。
正直、申し訳ないので、嫌いでも1曲だけでも最後に歌わなきゃ…と思っていたのですが、まったくの杞憂でした。
彼女は直感どおり歌が上手くもなく、もはやわたしは堪えるだけ苦痛の時間でした。
カラオケから出て、ネイルサロン途中にある駅まで一緒に歩き、ただ何もなく、さよならしました。
わたしがわたしの車をようやく一人3時間近くかけて運転して帰り、人生最悪のヨコハマステイ2日間が終わりました。
違和感の正体(次回)
やはりかなりの分量になってしまったので、彼女を形成した元カレ達や、経験とは何なのか…。
わたしの中では、ヨコハマステイ帰路の車で聞いた彼女の元カレ話と、その後のわたしと彼女との別れまでのLINEのやりとりを経て、カッチリとパズルのピースが合いました。
あまりにも内容が強烈なため、次回「違和感の正体編」は一部有料とさせてください。
心が繊細な方、他人の痛みの分かる方、下ネタも多少入るので、苦手な方は正直読まないほうがいいと思います。
冒頭、ほぼネタバラシしちゃってますが。
最後に彼女に伝えたかったけど届けられなかったメッセージです…。
届けても逆ギレされて伝わらないでしょうが。
直感で納得した部分なので、推察も入りますが、経験上も当たっている確信があります。
今は書こうと思っていますが、書かないかもしれません。w
察しのいい敏感さんなら既に気づいていると思いますので。
その後の人生の糧のなるような「経験は宝」であり、「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と人々が言う意味が、とてもよく体感できた3週間とちょっとでした。
「ここまで最悪のデートもあるんだな…」と、恋人同士や夫婦のみなさん希望を持っていただけたら幸いです。
「思いやり」や「やさしさ」って何だろう? どこにあるんだろう?
それはきっとみなさんの身近にあると思いますよ。
近すぎて、それが当たり前の日常だし気づかないんです。
この経験を経て、家族や友だち、わたしに関わってくれ、信じて助けてくれる人のことは大事にしなきゃ…と強く思いました。
… 今ここで もう一度 "ありがとう"と君に伝えたい …
これまでほぼ苦難しかない半生でしたが、これからは上がるのみだと信じて活動していきます。苦あれば楽あり。苦労を知っているからこそ幸せに価値を感じるもの。よかったらサポートしてもらえると嬉しいです。