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「一汁一菜でよいという提案」を読んだ

料理評論家の土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」という本を読みました。

一汁一菜とは、ただの和食献立のすすめではありません。
一汁一菜というシステムであり、思想であり、美学であり、
生き方だと思うのです。

本書より

一汁一菜とは、「ご飯、味噌汁、漬物」の食事の型をいいます。
年をとっても、ずっと家で暮らしつづける上で、この一汁一菜という考え方はとても役に立ちそうだと思いました。

というのも、以前、オランダの高齢者施設に見学に行く機会があり、施設の食事について聞いたところ、朝はパンとコーヒー、昼もシンプルなサンドイッチなど簡単なもの、夕のみスープやメインディッシュのある温かい食事でした。どうやらオランダの食事は一般家庭でも、こんな感じとのこと。

それを聞き、
「一食ごとにいくつかお皿がならばないと寂しいものと思い込んでいたが、これで十分かも。」と思ったのです。

日本の食事の型、一汁一菜というシンプルな組み合わせの中には、無限のメニューの組み合わせがあって、栄養もしっかりとれ、全く飽きることもないという、確かに見事なシステムだと思いました。

さらに、そこに美学があります。例えば、墨の濃淡と余白だけの水墨画であったり、わずかな文字でつくる俳句や短歌であったり、枯山水の庭だったりに似た、いさぎよい世界観を感じます。

年をとってじぶんの家で暮らし続けると、食事の準備は、1人あるいは2人分の準備で食材も余らせがちだったり、食事の準備も大変になってくると思います。
その中で、一汁一菜でよいという提案は、まさにぴったりの考え方のような気がしました。

いつまでも、自分の好きなものを自分で作って、自分の好きな時間に好きな人と食べる、そんな暮らしを続けていきたいです。

Let's be じぶんちing.

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