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研ぎ澄まされた感覚が「ハマる」を生み出すーー映像ディレクターと研究の融合

「 “圧巻の人財“ を育てあげ、なくてはならない存在であり続ける」
これがJBAのモットーです。
JBAでは、“圧巻の人財” を目指し、年齢も専攻もさまざまなインターン生たちが日々奮闘しています。インタビューを通じて、仕事や目標だけでなく、その裏にある想いまで率直にお話しし、 “圧巻の人財“ を紐解きます。

今回取材したのは映像ディレクターの岡本さん。中高時代のある経験をきっかけに映像の世界に進んだ岡本さん。今では、働きながら大学院で研究したり、アーティストとして活躍したり、自分がやりたいことをやりながら企業にも入って働く。新しいキャリアを進むようになったわけは?岡本さんのストーリーをお届けします。

岡本晃樹 / 映像ディレクター
大阪府出身。筑波大学芸術学学位プログラム博士課程所属。JBAには2023年に入社し、映像ディレクターとして活躍している。趣味はジャグリングで、メロン味とヨーグルト味のスイーツ探しに夢中。

01 / 映像ディレクターになったきっかけ

ーー映像を始めたきっかけは?

きっかけは、中学生の時に始めたジャグリングなんです。中高6年間はジャグリング部に所属していました。高校生の時に、アルバイトでお金を貯めて、アメリカで開かれた国際大会に出て、入賞したんです。それで、日本に帰国してからは、いろんなイベントに呼ばれるようになりましたね。 けど、例えば新体操とかって、それについてよく分かっている人が見ないと面白くなかったりするじゃないですか。ジャグリングも同じで。イベントで発表させてもらった時に「なんか違う、、、これだと文化として発信できていないな」って感じて、ジャグリングを表現的に進化させる必要があるなと思ったんです。ジャグリングのパフォーマンスは舞台芸術なので時間軸のあるものだから、それに対して演出を加えるんだったら、同じ時間軸のある形態を取らなきゃいけないと思って、映像と組み合わせてやることにしました。映像って可能性の塊なんですよね。

岡本のジャグリング作品

ーー表現の世界とJBAの繋がりはありますか?
ある時、西洋美術の概論の授業で、絵をばーって出されて、「この絵の中には三角形が隠れています」みたいな、「ちょっと手がこうなっていて、こうなると逆三角形だから不安に見えるよね」みたいな。そういう話をされた時に、クリエイティブなものの中にもめちゃめちゃ理屈ってあるんだと思って、一気に興味が湧いたんです。それがすごく楽しかったです。この辺は、コンサルティング×クリエイティブのJBAっぽいかもしれないです。

ーーその経験はJBAでどのように生かされていますか?
僕は仕事をしているのもあって、何かを言語化するのがアーティストの中だと得意な方なのかなと思います。言語化するということは、その素敵なものを信じていないってことじゃない。素敵なものを分解し切りたい訳じゃない。言語を超えたものを見つけるために、言語を使わなきゃいけないと思っています。
本当に素敵なものは絶対あるけど、ある程度は論議でハシゴをかけることができるはずなんじゃないかと。素敵なのは分かるけど、なんで素敵なの?のところで上手く繋がらないんですよね。素敵=言葉を超えたものっていうのを作り出したり特定したりするために、言葉は必要だと思っています。
僕はそんなに売れている方のアーティストではないし、そんな偉そうなことを言えるあれじゃないんだけど、多分、仕事側の視点と外側の視点と、あえて言語と言語を超えたビジュアルみたいなところで言うと、両方が必要なんですよね。素敵なものがあった時に、その素敵なものの本当の芯って実はすごく小さいんですよね。例えると、玉ねぎみたいな。本当に素敵なものを見つけるために外の部分は言語で理屈で剥いていかないといけないんですよね。そのために、言語化するっていうのはすごく大事だなとJBAで仕事をしていても感じます。

02 / 映像を仕事にして見つけた「ハマる」感覚とは

ーー仕事として映像をしていて、やりがいを感じる瞬間は?
編集していて、映像が曲にめちゃめちゃ "ハマった時" は、最高です。映像と曲が合わさってバッと変わる瞬間、曲にハマってビシって決まったあの感覚が一番楽しいですね。
それは映像編集に限らず、他の仕事でも同じことが言えます。例えば、企画書の編集です。企画書のまとめ方って、実はそんなに種類がなくて、どれだけ漏れがないように見せるかだと思っています。円グラフとか四象限とか、企画書でよく見ますよね。要は、企画書のパターンだったり、でもそれがちゃんとハマってるプレゼンだったりって割とそんなにないんです。考えて作られている資料っていうのは、めちゃくちゃハマっているんです。だから、人のそういう企画書を見ると感銘を受けます。
自分の中でも「これは漏れがない!ハマった!」っていう感覚があるんですよね。企画書のマップを描いた時に「この軸で言うと絶対に漏れがないな」みたいに、ビシっとハマると新しい何かが見えてくるんですよ。逆に、ハマらないと何か漏れがあって、美しくないんですよね。

ーー"ハマる感覚"のきっかけはありましたか?
サステナビリティ施策広報動画を商品パッケージ化した案件ですね。この案件に携わり始めた当初、国内外問わずサステナビリティに関わる動画をひたすら見ました。まさに「ハマる」っていう言葉が近いと思うんだけど、いっぱい見ていくと傾向が見えて、その傾向が各お客様企業の課題に漏れなくハマっていく感覚がありました。
ひたすら動画の情報を集めていくと、大きく二つの側面「伝える情報」と「見せ方のスタイル」にもある程度傾向が見えてくるんです。この傾向のマップが網羅的・立体的になれば「こういう段階には、こういう情報をこういう見せ方で出すと良いですよ」みたいなことが言えるようになるわけです。それを最終的にセミナーや営業資料の形に仕上げて行く、という知見の研究・整理とドキュメント化をやりました。
こういう統計・分析といったワークは将来的にはAIに代替される部分もあるかもしれません。でも「この分類はこう伝えた方がお客様が選びやすかった」とか、「今までお客様が気にしてきたのはそっちよりこの部分」とか、ディレクターの皆さんからもたくさんの意見を貰っていて、随所に「JBAが積み上げてきたからこそ持っている知見」があります。それをしっかりまとめることで、ディレクターの皆さんがより、お客様の価値観に深く切り込んでいけるようになるのは、これからのJBAの大きな強みになっていくと思います。

ーー企業の課題解決をするにあたって大切にしていることは何ですか?
課題に対して大事なのが、 具体的なところと抽象的なところを行き来することなんじゃないかなと思います。一個一個を見るっていうのもすごく大事なんだけど、数百個っていう総体で見るのと、特定の一個っていうのを見るのとでは違くて、そこの往復運動の中で基準が見えて来るんです。そして、軸が見つかると、いきなりメッセージになるんです。伝わりやすさ、理解のしやすさが全然違ってくるんですよね。

03 / 博士と仕事の両立、新しいキャリアのカタチ

ーー働きながら大学院で研究されたり、アーティストとして活躍されたり、自分がやりたいことをやりながら企業にも入って働く。私もそういう働き方って理想だと思うのですが、岡本さんがその選択をしたのはなぜですか?

実は、目指して今のキャリアになった訳ではないんです。できること全部やりたくてやっていて、気づいたら今の道にいました。新卒で働いていた当初は、もう本当に仕事しかしていなくて、ジャグリングができないことがストレスだったんです。その時は、自分を50%しか使っていない感覚でした。仕事ができるようになったり、仕事で褒められたりしても、なんとなく僕の人生は50点だなって。
JBAに来る前の一年は無職をやっていて、作品を作るだけの年があったんだけど、今度はそうすると「考えて価値を作る」ということをやっていないから、それはそれで50点だなって思ったんです。
だけど、僕はどうやら仕事が面白くないと人生も面白く感じないらしいんです。どっちもやって僕は100点なんだなっていう風に思っています。だから、JBAにいる今は100点で、面白いです。

ーー岡本さんの言う50%と50%で100点になるって、「自分らしい生き方ができる道」なのでしょうか?
そうですね。そんなかっこ良く言えないけど、でも本当にその通り。その人がその人らしくいる状態でいることが一番価値があると思っています。
JBAでは素で居させてもらっているなと思っているのですが、全然無理しなくて好きなこと言っていても、周りのサポートもあってちゃんと価値に繋げてもらえていて、JBAでは自分のいいところがすごく出ていると感じています。何かの能力が足りないとか、怖い人がいるとか、あとはリスペクトしてもらえないとかで、その人がその人らしく居ることができない職場もあります。JBAではその辺りもすごく恵まれていると思います。

ーー今まで他の会社でも働かれていたと聞きましたが、JBAにしかない魅力ってどういうところに感じますか?
上手い言い方が見つからないですが、誤解を恐れない言い方で言うと「売上だけじゃない、を信じているところ」です。JBAの雰囲気はそんなにベンチャーって感じではないですが、気質はベンチャーで、僕は幸せながら割とそういう会社を経験してきました。楽天も割とこういう感じだったし、その後、先輩が立ち上げたベンチャー企業もこういう感じでした。 
でも、JBAの違うところは、売り上げが一番の指標ではないところです。社内が整っているとか、デザインをもっと良くするとか、そういうことじゃなくて、とにかく行って売りまくってというのは僕には合わないんですよね。JBAは、ブランド、採用、サステナビリティとかを扱っているからだと思いますが、そういう見えないものの価値をとても尊重している会社です。お金は大事なんだけど、想いも大事だよね、みたいなものがベースにあるからすごくいいと思います。
もちろん売上も大事にしているんですけど、売上が一番の指標ではないということをJBAは本気でやっているんです。それって、社長がちゃんとクリエイティブを信頼しているからだと思います。

ーー最後に、岡本さんにとって "圧巻の人財" とは?
常に成長している実感をしたいなと思っています。行けるところまでレベルアップしたいと思っていて。僕には、向上心が当たり前にインストールされている気がします。
芸術の分野で研究や活動をしているからかもしれないけど、割と、真理みたいなのを信じるタイプなんです。人によっては、真理とか真実とかって変化するものだと考えると思いますが、僕は絶対の真理があると思っています。
ハマったっていう瞬間には、小さい何かかもしれないけど、何かしらの真理があるから、漏れがないなとか、ハマったなとか。 要は、この状態から引くことも足すこともないっていう状態になると思っています。僕の思う "圧巻の人財" とは、真理の状態が分かっている人です。そのちっちゃい真理を見つけた時に、僕も近づいたって思います。


Interviewer: Oe (Consulting Writer)


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