私のディザスター恋愛事情

プライバシーのため多少変えたりします。

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Rとの話(1)

Rと初めてあった時、視線が絡まり合うのを感じた。 そこにいるのは私たち二人だけで、 温度をお互いの目を通して伝えあったような一瞬。 次の瞬間には隣で私の手を弄ぶ彼のことを思い出し、罪悪感で視線を逸らした。 少しかわした他愛のない話は何かしらそれ以上のものが含まれていて、 そしてそこにはたしかに恣意的な性欲が潜んでいたように思えた。 思い過ごしかもしれない、そうでなければならない、と隣にいる彼の手を代わりにギュッと握りしめた。 ___ その春、私は彼の住むマンシ

    • みんなもそうなの?

      最近のわたしの事をアップデートします。 台湾でCOVID−19のアウトブレイクが起きて今では全てがオンライン授業。家で過ごすのが大好きなわたしも時間をこんだけ持て余すと、日本の家族が恋しくなってしまう。 最近ではエネルギーが有り余ってしまって。 何かを創作したいんですね、形に見えるものを作り出したい。 社会に対してのフラストレーションもでかい。 メディテーションをする事で怒りを客観的に見る練習、 アナーキーなラッパーたちの音楽を聴く事でバイブスを感じ、 俳句を読む事で自

      • 押し潰されて夜中、クーラーの音。

        眠れない。コーヒーを飲んだのが遅すぎたよう、まだバシバシに元気である。 しかも彼はゴロゴロ転がって私を壁までジリジリとおいこみ、挙げ句の果てには私の上で寝始めた。ここのところお疲れのようだから起こさずにするりと起き上がり久々にnoteを開く。 ずっと穏やかだった台湾は数週間前から急にコロナの感染者数が増えて、授業も仕事も全てオンラインに。そんなこんなで運良くパートナーがアメリカに帰国する直前の時間を毎日共に過ごせている。ここ数週間24時間毎日一緒にいるので流石に絆が深まっ

        • アメリカ人のボーイフレンドができた。

          1ヶ月前ほど、マッチングアプリを通じで出会って何度かデートを重ねていた男の子と正式に付き合い始めた。 彼はもうすぐアメリカに帰国だと言うのに、 遠距離は2度としないと心に決めていたのに、 わたしの意思力は対して強くないな、と思う。 初めて日本人ではない男性と付き合い始めたわけだが、 コミュニケーションの取りやすさに感動。 私の英語は日本語に比べると単語力などでは劣るが、 日本語の語気をうまく操れないため、 英語だと自分の気持ちは伝えやすい。 そうはいってもア

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        • 中国語で話せるようになっちゃう?
          2本
        • ハッとさせられた
          0本

        記事

          『台湾タロコ列車事故』に合わなかった私の告白。

          先日4月2日、台湾では連休が始まっており、 他の生徒のように私や友人も高雄を離れ、旅行に出かけることになった。 出かける場所は北東部に位置する宜蘭県。 朝9時55分発の高速鉄道にのって、台北までまずは出る。 東部には高速鉄道がないから、まずは台北まで行かなくてはならないのだ。 もともとは、台北駅から太魯閣號にのって東を目指すつもりだったが、 友人のお父様が自動車をかしてくださるということで、 台北から自動車に乗ってそちらへ向かおうということになった。 そんな時

          『台湾タロコ列車事故』に合わなかった私の告白。

          日本から脱出すれば幸せになれるのか

          年々日本はいろいろな方面で世界全体から遅れをとっている様に感じるのは、私が台湾に住んでいるからという理由だけではないはず。 高校時代に資生堂とUN Women主催のイベントに参加したおかげでジェンダーギャップというものへの理解や知識を深めた。 地元愛知県にある名古屋大学にはジェンダーリサーチライブラリという素晴らしいジェンダー問題に関する書が豊富に揃えてあり、高校生でありながら友人たちと館長さんにお願いして図書カードを作っていただいたことはとても嬉しく心に残っている。 当

          日本から脱出すれば幸せになれるのか

          恋多き私と巨匠たち

          好きな芸術家が何人かいる。 作家で言えば宮沢賢治。 小さい頃から大好きで大好きで、 読書感想画も、銀河鉄道の夜より双子ぼしを描いた。 私にとって彼は生粋の芸術家だ。 紡ぐ言葉一つ一つが宝石のようにキラキラ輝いていて、 全く知らない世界を見せてくれる。 挿絵なんてないはずなのに情景が目に浮かぶ、 温度を肌に感じる、 音が聞こえる。 写真家でいえばアーヴィング・ペン。 心から尊敬する人だ。 彼は芸術家としても優れ、しかしそれと同時に雑誌VOGUEでも写真家

          『独学で中国語』第二回拼音と注音・簡体字と繁体字

          嗨大家~ こんにちは。 本日は第二回でございます。 拼音と注音、簡体字と繁体字の違いについてお伝えします。 前回声調の紹介でローマ字の上にアクセントの記号があるというお話しをしました。 そのローマ字ですが中国語で拼音(ピンイン)と呼ばれています。 注音は何かというと、台湾で使われる音の表記の仕方です。 ㄅ ㄆ ㄇ ㄈ ㄉ ㄊ ㄋ ㄌ とこういった見た目です。 台湾人的感覚で言いますと日本語のひらがなに当たるような気がします。 小さい子がまだ漢字をかけないとき

          『独学で中国語』第二回拼音と注音・簡体字と繁体字

          『独学で中国語』第一回そもそもどうやって?

          大家好 皆様こんにちは。 台湾南部の大学に通っております、 Muagaiです。 こちらの名前は台湾原住民排灣族の友人にいただいた名前です。 普段はツラツラと想いや感情を吐き出す場所として使っておりますが、 もう少し有益なことも、と思いましたので、 中国語、台湾文化についても書いていこうと思います。 台湾といえば、コロナ対策が大変素晴らしいということでメディアでも時々取り上げられています。 実際台湾にいながらコロナの影響を感じたことはほとんどありませんでした。

          『独学で中国語』第一回そもそもどうやって?

          ミステリアスな人なんて、きっとそれも薄っぺらよ

          世間ではミステリアスな人は魅力的だ、 いい女は秘密が多いのだ、だとか言った言葉も聞くのですが、 私は秘密をたくさん抱えるのにも関わらず、 自身は決してそういった類の人間としては認識されていないと思うのです。 つい軽薄なふりをしてしまうんです。 考えたことは全て、感じたことは全て目の前にさらけ出してしまうような、 そんな人間だと周りからは思われています。 それでも変なプライドもあるので、どうも厚みのあるような 含みを持たせた言葉で巧妙に、本当は軽薄ではないんだ、

          ミステリアスな人なんて、きっとそれも薄っぺらよ

          冷たい空気に肌は引き締められ、柔らかい光に心は溶ける

          2020年12月末、日本に帰省いたしました。 台湾南部は、その頃すでに日本で言う5月の暖かさで、 すっかり冬がどんなものかなんて私は忘れていたと思います。 見栄を切ってお気に入りの分厚いパーカー1枚で帰国しましたものの、     寒さでくしゃみが止まらない。 1週間ばかし経った今でも少し寒いと感じます。               けれど、この冷たい空気をどれほど恋しがっていたことか。 ニットの隙間から肌が冬を感じ、実家の周りを見渡すと            冬なら

          冷たい空気に肌は引き締められ、柔らかい光に心は溶ける

          曖昧の余裕、空想の余地が贅沢だから

          なんでもすぐに、はっきりさせたがるのは人の本性なのでしょうか。 抽象的な絵を見てこれは何を表しているの? 何を描いているかわからないから、この絵は理解できない。 何を表現したいのかわからない、あの表現はどういう意味なの? という言葉をよく聞く。 さらには、先日読んでいた美術手帖の中には多くの人がアートの表面的な部分のみでしか受け止められなくなっている、という言葉があった。 表現の自由展を受けての言葉だった。 実際のものをいかにリアリティに表現できるかというのが、

          曖昧の余裕、空想の余地が贅沢だから

          Y O L O

          You Only Live Once. 私には少し熱すぎる言葉に聞こえて、 あまり人前では言わないけど、 よく見かけるこの言葉にハッとさせられる瞬間がよくある。 人生は一度きり。 私は一度きりの人生を下らない見栄や虚勢に使っていないだろうか。 私のための人生を送れているだろうか。 たまには考えてみていいと思う。 なぜ貪るように他人を求めるんだろう。 カフカの変身みたいに、 自分を他人の中に求めているのかな私は。 でもそれはある意味真実で、ある意味では間違

          初夏の夕涼み、沈む日ともに溺れる

          初夏の夕暮れってのは、 とてもロマンチックだと思う。 あの時間って特別。 沈みかけた日が空を、 透き通る水にピンクの絵具をぽつんと垂らすように じわじわとなんとも言えない色に染めていく。 今までジリジリと身体を熱くさせてたってのに、 急に冷たい風邪で露出した肌を優しく撫でるの。 こんな時間になると思い出すのは、 椎名林檎の長く短い祭り あるいは Jonas BlueのPerfect Stranger ポップスを好きって大声で言うのは少し恥ずかしいのが正

          初夏の夕涼み、沈む日ともに溺れる

          ひかりちゃんとお寿司

          今日も恋愛などというものに頭を悩ませてしまっている。 最近悩まなくなっていたと思っていたけれど、 悩んでいる状態が常習化しただけかしら。 ああ、こんなことに頭を悩ませてばっかで私はバカだなあ って思うのだけれど。 結局考えてしまう。 いいや、でも書いちゃえ。 だってここは誰かのためじゃなくて、私が私のために用意したとっておきの場所。 格好がつかなくても、書いて吐き出しちゃおう。 ある友達は、私と同じで国をまたいでの国際遠距離。 私と彼よりも遠く、彼女とその

          ひかりちゃんとお寿司

          それでも私は女々しいけどね

          幼い頃から友人は男の子が多かった。 漢気あり血気盛んな父親の影響をたっぷり受け、 少年誌を読み、プロレスや総合格闘技を見て、 家にはミットがあり、そんなへなちょこパンチしか打てないのかと言われ 悔しくて歯が痛むほど食いしばって打った日もあった。 それでも女の子らしい見た目ではあったと思うのだけれど、 ヤッホー!と元気よく手を振るより、 よう、と拳を突き出す方が性に合っている気がした。 まあそんな性格だったので気づけば いわゆる男友達というものが多くなっていっ

          それでも私は女々しいけどね