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追風(おいて)


てんきごじてんによれば「背後から吹く風。舟や人のすすむ方向へ吹く風。背後から後押しするような具合になる。おいかぜ。順風。追風の風。

とのこと。
「追い風(おいかぜ)」と隣にあった項目にも「舟を後押しする」といった旨が書いてありました。
素晴らしいですね。追い風は今まで何人の、旅路の始まりの背中を押したことでしょう。その旅路が歓喜に満ち溢れていても、寂寥に当てられてても、追い風は旅人たちの「結末」まで知っていても尚、常に旅人の背中を押し続けた・・・そんなロマン溢れる表現ですね。まるで西洋の石畳の小路で一服し終わって立ち上がった時の景色をバックに映画を見てるような気分になれます。港、駅、バス停、家のドア。いろんな場所で、いろんな人の背中を。


ご挨拶が遅れてしまいました。どうも皆様こんにちは。
不思議なくらい晴れた午後の日差しと冷たい風の中散歩した時の景色を頭の中にひきづりながらのご挨拶。
本日も久米島の生き物たちの記事となります🥂お付き合いくださいませ💫


ヒラタツユムシ Togona unicolor

羽化不全ですかねぇ。翅がくちゃくちゃになってしまってました。
こう言うのって、昆虫たちはどう受け止めるのでしょうね。
いやまぁ、羽化不全になってしまった、その事が生きていくという車を運転する上で別の車のエンジンのように動く要素だったとしても…ですよ。あくまでも精神世界的な場所だったらのお話です。


ハグルマノメイガ Nevrina procopia


実はちょっと好きな蛾。とってもハイカラさんなのですよ。胸元は山吹色でポケットからは黒いハンカチが覗いてる、白黒のストライプの燕尾服みたいなので思わず見かけると撮影してしまいます。

前衛的なファッションセンス。世界がこれを見逃しているたァ、どれほどの損害だ?と、私は世界を相手にそんなふうに考えて優越感に浸ってしまうのです。(笑)

見渡せばさまざまな生き物たちの憩いの修羅場になっていることに気が付きます。上はタイワンウマオイ、下は・・・ガガンボの一種ですかね。双翅目と呼ばれる蚊や蝿、虻なんかの仲間ですね。後ろ翅が退化し、平均棍と呼ばれる器官が在します。飛行時のバランスを取る器官だそうですよ。

どちらも足先が特徴的な昆虫。
ウマオイの方は捕食した時にガバッと獲物を抱え込めるように長い棘が生え、その棘は獲物を封じる籠目の役割を果たします。
ガガンボはさしたる知識は無いのですが強いて言うなればそうですね。白塗りにされている所でしょうか。体躯の繊細さがより強く想起させられます。


小さな昆虫から、人間が感じる時間と昆虫が感じる時間の質の差をご教示いただいた。

さまざまな昆虫たちの出会いこそが私にとって何よりもありがたい「追い風」だったのだ。




ほいじゃ、キリがいいのでこの辺で。
ごきげんよう。良い1日を💕


お楽しみいただけましたら幸いです^^