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返風(かえしかぜ)

てんきごじてんによると「それまでとは逆の方向に向かって吹く風。または、雲を吹きかえし、晴れ間を見せる風。『反しの風』とも書く。

とのこと。
本日もお越しいただき、誠にありがとうございます。

そうですねぇ、今回のタイトルや、風への所感は「不穏」ですかね〜。私は人を信頼する事に異常なまでの警戒心をおいておりまして、透かしたような明るさと云うものに対して強い攻撃心を抱いてしまうのです。

リュウキュウアオヘビ Cyclophiops semicarinatus 

それまで曇っていたのにさも都合の良いドラマみたいに急に晴れます?私は疑ってしまいますねぇ。

サムネイルを飾ってくれたのはみみずを専門に食べるお嬢さん。
蛇って化けて出たとかそういう類の話でのイメージは「美男」「美女」ですが、多分これどっちもそれなりの数、各地の伝承や物語に顔を出しているのでは無いでしょうか。

そういう時の蛇って中性的なものが多いと思うんですよねぇ。

非常に大きな個体でした。久米島でのリュウキュウアオヘビの撮影はなんだかんだちゃんとしたのは、初めてでした。

リュウジンオオムカデ Scolopendra alcyona


苦手な人が見たら「30cmはあった!!!!」と、このムカデを見た直後に出会った知人の肩を揺さぶり、この数字を素っ頓狂な声で叫ぶくらいには大きな立派な個体でした。


ん〜!12mmの広角レンズで撮影してこれですからねえ。近い画角のレンズを持ってる方々は、実際のサイズを計算できる方もいらっしゃしますから、尚のこと恐れ慄くでしょう。



大きな不安、ひどい焦燥、そんなのと戦った跡の景色というのはいたく静かで、指先が落ちそうなほど凍えた風が吹き回ります。

私はそんな、パーティーをめちゃめちゃにしてくれた気まぐれな風のような印象を懐いてしまうのです。

救いがあるかないかではなく、ただ単純に豊かな遊び心で何もかも奪い去っていく・・・ん〜。例えるなら大天使ガブリエルが慈しみ深い微笑みを浮かべながらニューヨークのビルをバッサバッサ切り刻んで、何もなかったかのように、また空へ帰っていく・・・そんなイメージです。


おそらく風たちはもう戻れないのではなく、意志を以て「戻らない」という選択を取り続けています。そんな「風」の、粋な計らいには目頭が熱くなってしまいますね。


もう通ってきた場所は知ってますからね。



それじゃ、また次回。
ごきげんよう〜

お楽しみいただけましたら幸いです^^