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松葉散らし

さてと〜。また腰を上げて山道を進みましょう。


水分補給はこまめにしましょうね。


歩いて行くと草むらに何やら見たことある模様が・・・

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トノサマガエル Pelophylax nigromaculatus

東北の方とかにも生息はしていますが全国的に見れば西日本の代表的なカエルですね〜!まだ若い個体だったのでそこまでですが、繁殖期の成体の雄なんてのは豪華絢爛そのものですのよ。(笑)

婚姻色が出ると本当に金色になるらしい…なんたって「お殿様」ですから…なーんて、ね。(笑)

大型で、色模様もそこそこバリエーションに富み観察しててとても楽しいカエルです。

やはりこういう種がいると蛇も当然食べにきますので安心しますよね〜。「あぁ、トノサマガエルが住める環境なのか〜。」って具合に。

必ずしもこの蛙がいると蛇がいるというわけではありませんが、それでも「蛇が住めるポテンシャルを持った土地環境である」という事には変わりありませんからね。
それって今現時点で価値が無いとされてたとしても、長期的に見れば非常に価値ある事だと思うんですよね〜。



カエルの撮影は常々苦手意識があるんですがこの個体は割とおおらかな性格だったのか、すぐには飛ばずに耐えてくださいました・・・。

トカゲモドキと一緒で多分「ま、、、まさかあいつにバレてはないだろう・・・な・・・多分・・・」みたいなテンションだと思います(笑)


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ツチガエル Glandirana rugosa

どうやら道中、とんで逃げてた蛙はトノサマガエルのみではなかった模様(笑)

ヌマガエルとよく似ていますがイボが比較的縦長ですのでツチガエルじゃないかしら・・・と踏みましたが、どうやら腹側の色が白基調ですのでちょっと怪しいですね…。

でもツルッとした感じではないしなぁ・・・


そう。こないだの記事でちょろっと書きましたが学術的な面を疎かにするとこういう時に非常に困るんですよね(笑)

勉強勉強・・・


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ん〜。ムシヒキアブの仲間がビロウドコガネの仲間を食べてる・・・って感じですかね〜。。。

アブってウシアブを筆頭に吸血する種が有名ですが、他の種は花の蜜を吸っていたり、この種のように他の昆虫を襲ったり・・・と、ヒトに危害がある種って実はごく僅かなんですよね〜。

とはいえヒトも生き物ですので、アブに似ている生き物を「危害を加えてくる可能性がある」という括りで一緒くたにして「警戒する」というのもごく自然なことではあるんですがね。

せっかく発達した大脳を進化の賜物として得ることができて、極めて発展している高度な社会性行動や科学技術、感情や倫理や哲学等々、実に面白い分野を発展させまくってるんですからもう少し他の生き物達とのバランスを取れるような生き方をする為に大脳を使えばいいのになぁ・・・・なーんて考えちゃいますね。

いや、まぁだいぶ語弊を産みそうな書き方をしましたが、どうにもこうにもヒトの問題はその全てがヒトだけで解決できると思い込みすぎているというか、、、まぁこの辺は私もまだ落ち着いてない考えではありますのでマジな話はまたの機会に。。。。


そうそう、ほかの昆虫を食べる肉食ののアブは、界隈では「シオヤアブ」や「アオメアブ」なんかが有名どころですがこの辺は個人的に結構好きなグループなんですよ〜〜!

なんたってそのサイズ・・・一瞬「スズメバチか!?!?」と勘違いしてしまいうレベル・・・!!

そして大きく発達した、嘘みたいな美しさの複眼、複眼の間にモサモサと生えた体毛で可愛らしさを演出しながらも、

そのモサモサの下に、節足動物の弱点である関節を見事に突き刺す口吻があり、それで蝶や蜘蛛、小型の甲虫、蝉のみならずスズメバチや大型のトンボなんかも掻っ攫い殺して喰らう素晴らしいハンティング能力。

さながら仮面を被った凄腕の殺し屋・・・


人類にも共通してると思いますが「強い」って本当に美しいですよね〜。「強い」という結果に行き着く明確な理由があるから、なのかしらね〜。

人間国宝級の武道の道にいらっしゃる方々や、アボリジニやマサイ族といった先住民の方々等々…

至ってシンプルな「強さ」というのに心惹かれてしまうのは私だけではないはず・・・(笑)


また、昆虫の好きなところのもうひとつはヒトと違って命のやりとりの中で全く感情が無いところですかね〜。なんと言いますか、こう、とてつもなく「合理的に」生きていますよね。

ヒトは彼ら彼女らの生きる姿に恐れ慄き「無感情だ」とか「残酷な」とか形容しているのも見聞きしますが、おそらく(私は昆虫では無いので分かり得ないのだけども…)、奴らの世界というのは何十億年という歴史の積み重ねがございますし、積み上げてきた時間の結果そもそもがヒトの言葉でいう異次元なんですよ、、、きっと。

たかだか数万年の歴史しかないヒトという生き物が「生きる」という行為を続けていく中で昆虫に勝る日なんてのは今後来ることはないでしょうねぇ…。

ま。これもどう切り取るかで昆虫か、霊長類か、その軍配がどっちに上がるかみたいなのは変わってくるとは思うのですがね。

「ヒトという生き物は本当に嫌いです!!」と思われてしまいそうですがちゃんと好きなんですよ。みんな違ってみんな良いってやつですね。



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アオズムカデ Scolopendra japonica

まさか日中に見かけるとは思いませんでした。

やっぱり琉球列島では圧倒的に夜間に見かけることが多いもので・・・。

まだまだ育ち盛りの可愛らしいサイズの個体でした。とはいえこんな大きさでも咬まれたらしっかり痛い目に遭うので気をつけて撮影せねばですね。

ハブみたいに物理的な攻撃能力が高いわけではありませんが、気づかないうちに靴下についてて・・・みたいな事故が起きそうな生き物ですからね。


気をつけて歩いて参りましょう。

さてさて、沢の流れる音が聞こえてきました!何かいないか一緒に見にいってみましょう!



それでは今回はこの辺で〜また次回お会いいたしましょう^^

ごきげんよう〜〜

お楽しみいただけましたら幸いです^^