南谷武蔵

高次脳機能障害のなんちゃってトレーニー兼イラスト描き。 自分の実体験から筋トレに関す…

南谷武蔵

高次脳機能障害のなんちゃってトレーニー兼イラスト描き。 自分の実体験から筋トレに関すること、筋トレとメンタル、食事、脳と運動の繋がりなどの考察記事を更新予定(予定は未定とはよくいったものだ) 野望はnoteで稼いだお金で日本全国を旅すること笑 な変わったお兄さんです。

最近の記事

三題噺で短編小説を書いてみた 炎と狼と激しいヒロイン 1

診断メーカーの三題噺に頼って小説を書いてみることにしました。  初めに言っておくと、ギャグコメじゃなくなった上に、短編のつもりが幾つかの記事にまとめて連載形式の形を取っていくことになりました。  長い目で見ていただけたらと思います。  以下本文 ・・・  僕が見ていた風景は、黒羊の群れが逃げ惑う姿を思い浮かべるような、モクモクと膨れ上がっていく煙だった。  それは僕の記憶にあって離れない。  どんな事情でそうなったのかも皆目見当がつかない。  ただ、その風景を見ていた

    • 筋トレアマ初段日記 1

       どうも皆さんこんにちは、おはようございます、こんばんは、初めまして。  南谷武蔵です。  高次脳機能障害を患ってはや十数年、筋トレを始めて1年半。運動不足の解消にと思って始めた筋トレも、もはや生活の一部となりました。  筋トレを続けてきて、自分なりの理屈、世間的に見られる定跡化された(余談ですが定跡と言うと通っぽいですな)理論などが大方わかってきたので、ちょっくら日記をつけようと思った次第です。  とは言えあくまでも日記。知識の共有や提供の記事をお伝えする可能性もありま

      • 日記 2023年11月6日

        頭から血の気が引く気分と車に酔う感覚が続く。 頭の中にソフトボールサイズの鉛があるようだ。 帰宅後は昼寝。 30分のつもりがつい寝すぎてしまう。 隙間時間で本を読む。 知らないことを知る。中々良い気分だ。 知っている事を深めるのも悪くない。けれど、知らないことがある事は成長の余地がある。わかりやすい。広く浅く耕した穴が点と線になって繋がる感覚だ。 ・自衛隊史 を重点的に読む。 時折、ノートをとる。 戦後の安全保障における平和主義は「非武装」と「国連への積極的協力」によ

        • 日記 2023年11月5日

          日記 2023年11月5日 1日で2時間ほど本を読む。 寝るまでに時間の許す限り読むだろう。 読みたい本を手当り次第に読んだのであって、一冊の本への誠意が抜けていた。 ・覇王の神殿(伊東潤) ・自衛隊史(佐道明広) ・14歳のための物理学(佐治晴夫) ・三四郎(夏目漱石) 14歳のための物理学が特に面白かった。物理学を支える数学の本質は自然や世の中の規則性を説明する共通言語なのだと感嘆する。 単に、当たり前の知見を得たことが爽快だ。 もう少し読み進めていきたい。 長く力を

        三題噺で短編小説を書いてみた 炎と狼と激しいヒロイン 1

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          イラスト集 1

          イラスト集 1

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          夕暮れ時に歩けば

          部屋の戸を開けると、憂鬱になった。 空は夕暮れ。これでは体が鉛になってしまうのも無理はない。 薄い木の板で隔てる世界が、いかに苦痛を伴うものであったか。いや、僕があえて外を見ようとしなかった事も厳然に立つ事実である。 人は二度の死を迎える、と誰かの言葉で聞いていた。 母の胎内から産声をあげる時、本当の死を迎える時の二度なのだと言う。もっとも、僕は第一の死と定義される誕生の瞬間を死だと認識はしていない。 だが、生を得る行為に母が死の苦しみを味わう、という意味

          夕暮れ時に歩けば

          カットイラスト 1

          カットイラスト 1

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          歴史過去イラストまとめ(三英傑の少年時代と天下人時代+旧石器時代1ページ漫画)

          歴史過去イラストまとめ(三英傑の少年時代と天下人時代+旧石器時代1ページ漫画)

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          SUZURI様にて、新作グッズです。

          コロナをかっ飛ばす!! 野球Tシャツです。 その他オーガニック版、フルグラフィック版があります(こちらは少々お値段が張ります) よろしくお願い致します。

          SUZURI様にて、新作グッズです。

          SUZURI様にてアイテム販売を始めました。

          SUZURI様にてグッズの販売を始めました。 第一弾は古代中国の軍師・太公望のTシャツとパーカーです。 天下を釣りたい野心を秘めた方、志を抱きつつ雌伏の時を過ごしている方へ、いかがですか?

          SUZURI様にてアイテム販売を始めました。

          甥っ子と初めて野球をした日

          甥っ子と初めて野球をした日

          旅と他火の関係から見る日本民族のこれから

          所謂素人の個人研究です。  旅の語源は他火だという説がある。旅と言えばコロナ禍において他県や異国に出かける習慣も格段に減ったが、知らない土地を踏むという行為の面白さは近代以後に育まれた物なのかもしれない。  元来、日本民族は自分の家の火は神聖な物だと認識していた。大陸の遊牧民であれば獲物を追って家畜と共に移動する生活をしていたから、小さな島の集まりにテリトリーを持っている日本人に比べると定住の意識が低い。その点で日本人の家族の住処は定住であり、海外の住居は元来、モンゴル民

          旅と他火の関係から見る日本民族のこれから

          風鈴少女

           ――凛……。凛……。  風鈴が鳴っていた。ああ、鈴香(すずか)が来たんだなと思うと、僕は少しだけ憂鬱だった。  蝉の声が聞こえる。せめてもう少しだけ寝させてほしい。できればこの声を子守唄にでもしてほしい……。 「……起きてる?」 「……グッドモーニング」  風鈴のガラスが頬に触れられると、じんわりと冷たさを増し、寝汗を感じるのとは対照的な触感は、まるで鈴香が意図して与えた演出だと思った。同じ薄毛布の中に鈴香は潜り込んでいて、悪童がいたずらをしたように白い歯を見せるのだった。

          風鈴少女

          群青色の空に煌めいて

           芝生が泣いていた。空はどこまでも群青色を誇っているというのに、夏空の煌めきの下で、あらゆる生き物は刺されるように日差しを浴びせられているのだった。  芝生が原に来ていた。そのような通称に特別な意味合いはない。芝生が生い茂っている野原で芝生が原だと誰かが言い出したのが始まりだそうだが、そのようなものに興味はない。ただ、当時の私はどうしてこの地を踏んでいたのかもよくわかっていない。  例年より暑い夏だという。他方では公害なんてものが出始めた時分、大人の世界はめまぐるしく変わって

          群青色の空に煌めいて

          凍蝶

          それはもう誰もが認めるアウトローであるサカモトと私が秘密を共有し始めたのは冬休みに差し掛かる頃であるから十二月も半ばを過ぎた時だった。授業の席にサカモトは居なかったから、またどこかで喧嘩でもしてるのでしょうね、もしくはサボっているかのどっちかだわ、個人的には喧嘩の可能性にスパイシーチキンを一枚、などと書かれたノートの切れ端を前の席の同窓の女生徒に渡した直後のお昼休みだったのである。 私は特に散歩をしたいでもなかったのだが、その日は学友が委員会や吹奏楽部の仕事と練習に追われて