日記 2023年11月5日

日記
2023年11月5日

1日で2時間ほど本を読む。
寝るまでに時間の許す限り読むだろう。
読みたい本を手当り次第に読んだのであって、一冊の本への誠意が抜けていた。
・覇王の神殿(伊東潤)
・自衛隊史(佐道明広)
・14歳のための物理学(佐治晴夫)
・三四郎(夏目漱石)
14歳のための物理学が特に面白かった。物理学を支える数学の本質は自然や世の中の規則性を説明する共通言語なのだと感嘆する。
単に、当たり前の知見を得たことが爽快だ。
もう少し読み進めていきたい。

長く力を入れなかった料理にも久しぶりに力を入れた。
手の凝った料理だ。
何度も作れるものでは無いが、作ってるうちはまあまあ楽しい。
誰かに振舞ってこの楽しみを共有出来れば幸せ……なのかもしれないが、誰かと幸せを共有するなど自分には重い。
孤独を楽しむ幸せがあってもよさそうなものだ。今日はそういう日。身一つでいれば気が楽だ。
押し付けがましいようだが、世の中は絆や仲間の価値を誇張してはいないだろうか? 友達100人作るより、100人分の価値のある友達が1人いれば良さそうだ。某ラノベの台詞みたい笑。

やれ友達の数、リンクの数、フォローした数、フォロワー数……そんな「出会ったことの無い絆の数字」に踊らされている人が多い気がする。

朝、夕、計1時間半ほど散歩する。
暑さは過ぎた。けれども歩けば不快な汗が吹き出る。そんな時期だ。憂鬱。
カラスが雑木林の向こうに消えていく。なんとも平凡なことだ。
平和な静謐。
贅沢な憂鬱。
孤独な坂道を上った先に見る陽の目が、それほど美しい訳ではない。
平坦なもの、普通のもの、苦しみの先の風景をただの風景にしか感じない。
こんな日があってもいいじゃないか。
別の日にはまた美しく見えるかもしれない。
楽しみは別の日に取っておいた。そう考えよう。

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