2023年上半期映画ベスト+アカデミー賞の結果について
▼上半期マイベスト20:
🥇TÁR
🥈逆転のトライアングル
🥉ノートルダム/炎の大聖堂
4. ノースマン/導かれし復讐者
5. エンパイア・オブ・ライト
6. 怪物
7. イニシェリン島の精霊
8. 別れる決心
9. 長ぐつをはいたネコと9つの命
10. 少女は卒業しない
11. 世界の終わりから
12. エブエブ
13. バビロン
14. スーパーマリオ
15. Winny
16. トゥ・レスリー
17. アフターサン
18. コンペティション
19. フェイブルマンズ
20. シン・仮面ライダー
ノートルダムを3位に置いた点に私の個性がよく出ていますかね。
旧作:
🥇お葬式
🥈マグノリア
🥉氷の微笑
▼アカデミー賞:
昨年度のアカデミー賞候補作品もようやく一通り鑑賞できましたので、改めて私が投票するとしたらというリストを書きますと…
実際のアカデミー会員の投票結果(受賞結果)と、私の意見が一致したのは5項目だけでした。やはり「いくらなんでもエブエブに花を持たせ過ぎだろう」という感想は拭えないですね。3月当時は観てみないことには文句も言えないと思って黙っていましたが、ノミネート作品を鑑賞した今ならはっきり言えます。
私も作品賞はテーマと作り上がりの両面でエブエブが相応しいと思ったのですが、俳優賞は明らかに過大評価だと思います。敢えて言いますけど、キー・ホイ・クァンの演技のどこが良かったのか1ミリも理解できません。彼がアジア人で、子役時代にアメリカに消費されてからの復活劇(奇しくも同じタイミングでインディジョーンズがフィナーレを迎えた)に同情票が入っただけでしょう。全くしょうもないです。アカデミー賞の悪いところが強く出てしまった感じですね。キー・ホイ・クァンの人生遍歴がこんなに高く評価される一方で、同じテーマを描いた『NOPE』がノミネートさえされなかったことが輪をかけて腹立たしいです。
あとは『西部戦線異常なし』もウクライナの内紛が国際問題に発展していなければ、あんなに多数票を勝ち取ることはなかったでしょう。一方で音響賞が本作を抑えてスーパー気楽映画ことマーヴェリックに奪われたのには、なんというか非常にアメリカらしくて嘲笑したくなります。
それらを踏まえると、TÁRとバビロンとイニシェリンが無冠に終わったのが本当に悔しいですね。あとはノミネートもされなかったNOPEとノースマンですよねえ…文学性の高い作品ばかり集めても多様性が失われてしまうので考えものですが、それでも無念です。
まあアカデミー賞なんて所詮アメリカの映画関係者の人気投票でしかないので、別に良いっちゃ良いのですが。
https://twitter.com/james_miles_jp/status/1675156457879388162
▼下半期の気になる:
12月の『Rebel Moon(原題)』がダントツですね!
あとは…
『バービー』
『オッペンハイマー』
あたりでしょうか。
『DUNE Part 2』が来年に公開延期になりそうなのが残念です。
もう鑑賞済みの中では『アイスクリームフィーバー』がかなり上位に食い込みそうです。日本の新しい才能が果敢に攻めたものが結晶した奇跡のような映画でした。
この《ビジュアルと音楽のセンスが高すぎる》ためにイロモノだと看做されてストーリーをあまり評価してもらえない状況にはザック・スナイダーと類似したものを感じます。千原徹也監督の次の作品が楽しみです。
了。