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5月に観た新作映画

令和5年5月に観た新作映画は10(+2)本。
フェイバリットTOP3は…

🥇:TAR/ター
🥈:ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
🥉:EO/イーオー

初鑑賞の旧作も含めれば『お葬式』が1位です。まだ6月8日まで「午前十時の映画祭」でやってる劇場があるので強く推薦しておきます。日本人なら観るべし。『マグノリア』もかなり良かったです。

3月公開なので新作と呼べるのか微妙ですが『シン・仮面ライダー』も同率3位くらいに良かったです。

以下、観賞後のツイートを引用しながら、一言添えていきます。(*ブラウザのリーダー機能によっては表示されない場合があります)

▼ゴーステッド

4月からキャリーオーバーした本作は、007のパロマのスピンオフが見れたって感じです。

もし当初の企画書通りスカヨハとクリエバのコンビになっていたら、それはもう『キャプテン・アメリカ2』にしか見えないんですよ。(笑)アナとクリエバなら『ナイヴズアウト』なのでギリセーフですね。スカヨハがスケジュール都合で参加できなかったのが怪我の功名になりましたね。

ちなみにネタバレになるので名前は伏せておきますが、ゲスト出演はMCUでお馴染みのあの人達です。本当に笑える!

▼EO

使ってるカメラとレンズがとてつもなく良いです。照明や美術のテクニックもあると思いますが、とにかく色彩が美しいです。2K上映でしたが映像美に息を呑みました。

▼TAR

私には1年に1本レベルの傑作でした。

予告の音楽に合わせて激しくタクトを振る場面、私にはどう見てもギャグにしか思えなかったのですが、映画からも同じニュアンスを感じました。なんというか本物の指揮者の動きじゃなくて、モノマネ芸人が強調してるような動きなんですよね。たぶん監督もケイト・ブランシェットも意識してやってると思うんだけどなー。アレを見て本物の指揮者らしい美しい動きだと信じてるとしたら見る目ないと思いますよ。(暴言)

そういう常軌を逸したおかしなものがアリになってる異常さを表現してるのだと思います。途中から主人公の妄想なのか映画内の現実なのか判別できない描写が連続して、とても楽しめた作品でした。

これは年齢マウントじゃないつもりですが、TARの本当の怖さを理解できるのは40歳以上でしょう。中年を迎えて、自身の体力・知力・精力・社会性など様々なパワーに明確な衰えを覚えた者だけが、リディア・ターが抱える中年の危機に共感できます。逆にそれを正直に描いてる(演じてる)からこそ、視聴者の精神を抉る怪作になっているのだと思います。

▼ザ・マザー/母という名の暗殺者

途中で娘を鍛えるシーンはなんだかなあとも思いますが、まあ全体的にはまあまあ良い作品だと言えるのではないでしょうか。

▼マグノリア

20年以上前にWOWOWでなんとなく観ててラストに衝撃を受けたのをうっすら記憶しているのですが、全編を真剣に観たのは今回が初めてでした。そして面白すぎて脳汁が出まくりでした。

▼シン・仮面ライダー

公開からかなり時間が経って、ようやく観ましたが、私は好きな作品です。庵野秀明のシン・シリーズならゴジラ>ライダー>ウルトラマンの順に好きですね。仮面ライダー好き界隈からの評価はよく分かりませんが、石ノ森章太郎の原作を令和に映画化した作品としては傑作だと思います。

▼STILL マイケル・J・フォックス ストーリー

マイケル・J・フォックスのリアルが知れて興味深かったです。

▼レジェンド&バタフライ

早くもアマプラに来たので視聴開始したのですが、私にはダメでした…

▼ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

カーレース映画として始まりながら4作目がターニングポイントとなり、以降はユニバーサル版『007』として場所とヴィランとアクションを変えるのを繰り返していた当フランチャイズ。ポール・ウォーカーの逝去も影響したのか7作目以降の物語はマンネリで、毎回の豪華追加キャストと無限にインフレするアクション(7空!8潜水艦!9宇宙!)だけが見所でしたが、最新作10では主人公が追う立場から追われる立場に変わり、緊迫感が増して面白かったです。過去作のロケーションとアクションをもれなく使うので総集編のような趣きもあり大満足でした。5作目の引用シーン、ドルビーシネマの銀幕で動くブライアンを観られて感涙しました。これが観たかったんだよ!最終作では今まで頑なに避けてきた禁じ手「AIポール・ウォーカー」を遂にやるのか注目しています。

まいるず的ざっくり認識:
ワイスピ(LA;自動車レースの映画)
ワイスピ2(マイアミ;ポールウォーカーの刑事アクション)
ワイスピ3(東京;自動車レースの映画)
ワイスピ4MAX(犯罪者だがFBIと裏取引して悪を討つ)
ワイスピ5メガMAX(義賊団になって麻薬組織を懲らしめる)
ワイスピ6ユーロミッション(政府からオファーが来て裏稼業を始める)
ワイスピ7スカイミッション(政府の裏稼業を頑張る)
ワイスピ8アイスブレイク(政府の裏稼業を頑張る)
ワイスピ9ジェットブレイク(政府の裏稼業を頑張る)
ワイスピ10ファイヤーブースト(5の私怨で襲われる)
ワイスピ11
ワイスピ12?

▼宇宙人のあいつ

映画の推進力が脚本やストーリーではなくて、日村さんのギャグ任せになってしまったのが残念です。事実上の主演なのに俳優クレジットで三番目なのは納得できませんでした。(苦笑)

▼最後まで行く

韓国版よりもしつこい仕上げだったのは、良い意味で予想外でした。とはいえ私が一番好きなのはフランス版ですかね。なんか日本版は無理して笑わせている感じがしてしまって。フランス版のさりげなくすっとぼけている感じが好みです。

▼サイロ

映画でなくてドラマですが。時間に制約がなくなるので物語に厚みを作れるのでドラマは物語と脚本を練り込むと、映画より味わい深くなりますね。

▼別れる決心

こちらも早くもアマプラに来ましたが、傑作でした。吹替と字幕で2回も観てしまいました。ちゃんと2月に劇場で観てれば月間TOP3圏内の逸品でした…

▼お葬式

日本人なら観るべし。

まだ午前十時の映画祭でやっている劇場があるので、是非この機会を逃さないでいただきたいです!

▼65/シックスティ・ファイブ

公開初日に非難轟々だった作品です。予告がミスリードすぎましたね。邪道だとは思いますが先にファスト映画を観てしまいました。いやあ、海外のYouTubeアカウントで動画タイトルに作品名を明記しないやつで。わからずにクリックしてしまったのですが、すでに出回っていた日本人のツイートからスポイラーで面白さが低減するタイプの映画ではないと察したので最後まで視聴しました。そうして見所をあらかじめ準備しておくと、そんなに酷いとは思いませんでした。

昨年の『大怪獣のあとしまつ』や『それがいる森』と同じく、予告から創造された理想像との需要ギャップが悪く作用した映画でしたね…気の毒です。とはいえ、内容に正直に予告を作っても日本で集客効果が見込めるのかはイマイチ予測できず、どのみち難しい作品だったかもしれません。

子供向けの雑なストーリーでありながら、クリーチャーは大人でも嫌がるくらいリアルでグロテスクで、昆虫も多かったですからねえ。どこを目指していたのでしょうか…(汗)

▼さ〜て、来月の映画館は?

6月公開作品で気になるのは…

マルサの女 4K(5月キャリーオーバー:午前十時の映画祭)
怪物(2日)

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2日)
M3GAN ミーガン(9日)
リトル・マーメイド(9日)
氷の微笑 4K(16日)
ビデオドローム 4K(16日)

アクロス・ザ・スパイダーバース(16日)
タイラー・レイク 命の奪還2(16日:Netflix Save The Dates 2023)
ザ・フラッシュ(16日)
アトのセカイ(23日)
To Leslie トゥ・レスリー(23日)
プー あくまのくまさん(23日)
山女(30日)

16日が大渋滞です。これは蜘蛛次元も韋駄天様も観られないかも?

アカデミー賞絡みで外したくないのは『ウーマン・トーキング』と『トゥ・レスリー』の2本。娯楽作品として興味をそそられるのは『ミーガン』、そして一番気になるのは『山女』ですかね。

フラッシュは「乗りかかった船だから最後まで見てやったほうがいいかな」くらいのノリで、スパイダーバースは予告を観る限りではあまり面白そうに見えないのでちょっとテンション低いです。(苦笑)

来月(以降)も楽しみですね。

了。

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