映画の日だから、私と映画の出会いでも語ろう
本日、12月1日は【映画の日】です。
【日本で初めて有料公開された日】だったんですね。
そういう意味では、私が初めて有料公開の映画に触れたのは…
『ゴジラVSビオランテ』でした。
時は平成元年。私は小学一年生でした。当時のテレビ地上波では各局が毎日持ち回りで午後9時から2時間枠で映画を放送していました。特に金曜ロードショー(日テレ)、ゴールデン洋画劇場(フジ)、日曜洋画劇場(テレ朝)の週末3番組はそれぞれ多くの予算を割いて、鎬を削っていたと思います。私はアニメや特撮ヒーローなどの子供向け番組にはほとんど興味を示さないが、映画だけはVHSビデオデッキで録画して週末にまとめて視聴するような子供でした。そんな子供なら、と父がレイトショーに連れて行ってくれました。父は混雑や行列が嫌いな人でしたから夜を選んだのだと思います。
12月で陽が落ちるのが早かったせいかもしれませんが、家を出る時刻には空はもう真っ暗でした。少なくとも18時は回っていたと思います。
初めて訪れた映画館の入り口に当時公開されていたバットマンに扮するマイケル・キートンの等身大パネルが飾ってあって、子供心にクオリティの高さと掛けられている予算の大きさを痛感したのを覚えています。当時日本で流行っていた戦隊ヒーローとは別格の雰囲気でした。そのような等身大写真パネルを見るのも初めてだったから余計に大きなショックを受けました。
初めてチケットを買って映画館に入ります。
少し早く着いたので、前の上映回に途中入室しました。いやあユルいですよね。結末ネタバレを気にする現代の風潮からは考えられないでしょう。インターネットが普及するまで映画館は自由席が当たり前だし、シネコンと異なり上映終了後に入れ替えを促す劇場スタッフもなかったので館内に居座れば2回3回観ることも余裕で出来ました。レイトショーに小学一年生が入場できるのも含めて、昭和(+平成の前期まで)は色々とおおらかな時代でした。
今でも覚えています。家でも学校でも見たことない分厚い扉を開けた瞬間に、初めて経験する巨大なスクリーンがあって、あの瑞々しくて生々しくて恐ろしいビオランテの巨体が映し出され、ものすごい轟音でゴジラと壮絶なバトルを繰り広げていました。
いや、ちょっと様子を伺おうとして扉を開いてチラ見して、そこでビオランテが見えてしまったんだっけな?
エンドクレジットが始まってからすぐに入室したような気もします。しかし、それは別の映画と勘違いしているような気もします。もう30年以上前のことなので正しい記憶がありません。(笑)
席が予約制じゃなかった当時は、前の上映回がやっている間に映画館のロビーで待機して、お客さんが出てきたら入れ替わりで席を確保するために足速に入室するのが常識でした。今ではほとんど見られない光景ですね。
とにかく、あの日、私の記憶のフィルムに強く焼き付いたのは、あの恐ろしいビオランテの顔でした。
私が映画館の凄さを実感した日であり、私が映画館と出会った日になりました。
この時から私が映画館に求めるものは本質的にあまり変わっていない気がします。圧倒的な映像で感情を揺さぶってほしい。ストーリーよりもビジュアルを私は映画館に求める傾向があります。初体験がその後の嗜好に与える影響って大きいのでしょうね。
あなたが【初めてお金を払って観た映画】は何でしたか?よろしければコメントなどで教えてください。
了。
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