JG(じぇい じー)

駆け出しの物書きです。印刷物やウェブの記事制作、コピーライティング、リライトなど手掛け…

JG(じぇい じー)

駆け出しの物書きです。印刷物やウェブの記事制作、コピーライティング、リライトなど手掛けています。マニュアル作成も可能。宇宙や天体、サイエンス関連に興味があります。当面は宇宙関連の話題を中心に、投稿していきたいと思っています。よろしくお願いいたします!

記事一覧

宇宙開発がもたらす、ささやかな希望

 先日、ヴァージン・オービット社の打ち上げ失敗&事業停止の記事を投稿しましたが、スペースX社の打ち上げ失敗に続き、iSpaseの月面着陸失敗、セレスティス/銀河ステー…

空中発射式宇宙葬ビジネスの破綻

 昨年のほぼ今頃に、「次の宇宙葬を予想する」という記事を書きました。そこでは、宇宙葬の2つの大きな障害である「ロケットでの打ち上げしか宇宙には届かない」「しかし…

次の宇宙葬を予想する

 宇宙葬を定義すると、遺灰を宇宙に送り届ける葬送ということになるかと思います。  かつて気球に遺灰ののせて空に飛ばす供養も宇宙葬と言われていた時期がありました。…

日本で3番目の成功実績を持つ宇宙葬業者、SPACE NTK(スペースNTK)誕生

 前回の投稿以来、急に本業が忙しくなってしまいましてなかなか投稿できませんでしたが、ようやく再開の目処がついたので再び宇宙のことなど書こうと思っています。  と…

民間企業による有人宇宙飛行への扉

 人類は待望の2ステップ目にあがりました。  民間企業による有人宇宙飛行の成功です。  人類初の民間企業による有人飛行として注目されていたアメリカの宇宙企業スペ…

「宇宙葬」ビジネスへの挑戦と失敗(2)

 昨年12月、宇宙葬ビジネス開始のための出資を募るクラウドファンディングがFUNDINNO(ファンディーノ)でスタートしました。資金を調達しようとしていたのは、株式会社SP…

「宇宙葬」ビジネスへの挑戦と失敗(1)

 昨年末、クラウドファンディングのFUNDINNO(ファンディーノ)に、宇宙関連の資金調達プロジェクトが公開されました。FUNDINNOとしては初の宇宙案件で、「宇宙葬」事業実…

進む宇宙ロケットの民間利用

 昨年12月、JAXAは「ロケット相乗り超小型衛星打上げ機会の提供事業者」としてSpace BD株式会社と提携を結びました。Space BD社は、衛星の打上げや宇宙空間での実証実験な…

ロケット打ち上げを妨げるもの

 本日27日に、種子島宇宙センターで打ち上げが予定されていたH2Aロケット(41号機)は、打ち上げが延期されました。理由は天候悪化。安全保障などに関わる政府の情報収集…

締め切りまであと5日! NASAが名付け親募集

 NASA(アメリカ航空宇宙局)が今年7月に打ち上げを予定している火星探査車「Mars 2020(マーズ2020)」。なんと今、その探査車につける名称をNASAが募集しています。  …

星を繋ぐもの(Starlink)

 今や宇宙開発の最先端を行く民間企業として知名度も高いSpace Exploration Technologies Corp.(以下、スペースX社)。2002年にイーロン・マスクにより設立された数ある…

宇宙の観測はどこまで可能なのか?

 天候が悪くなければ、昼、空を見上げれば太陽があり、また夜、空を見上げると星々ともに月を見ることができます。太陽と月は、地球からとても観測しやすい天体。とりわけ…

宇宙開発がもたらす、ささやかな希望

宇宙開発がもたらす、ささやかな希望

 先日、ヴァージン・オービット社の打ち上げ失敗&事業停止の記事を投稿しましたが、スペースX社の打ち上げ失敗に続き、iSpaseの月面着陸失敗、セレスティス/銀河ステージの宇宙葬も失敗、とこうも続くとは思いませんでした。私は宇宙開発の関係者ではありませんが、それでも少々、動揺しています。
 宇宙開発に失敗はつきものですが、こういう「連鎖」が、ようやく見えてきた月面有人探査という大プロジェクトをまた無

もっとみる
空中発射式宇宙葬ビジネスの破綻

空中発射式宇宙葬ビジネスの破綻

 昨年のほぼ今頃に、「次の宇宙葬を予想する」という記事を書きました。そこでは、宇宙葬の2つの大きな障害である「ロケットでの打ち上げしか宇宙には届かない」「しかし、ロケットの打ち上げは天候などの影響を受けやすい」を解決するあらたな宇宙葬として「空中発射式宇宙葬」について書きました。
 飛行機にロケットを搭載し空中から発射するという方式は、発射場所を選べるという点で、天候などの問題を解決するばかりでな

もっとみる
次の宇宙葬を予想する

次の宇宙葬を予想する

 宇宙葬を定義すると、遺灰を宇宙に送り届ける葬送ということになるかと思います。
 かつて気球に遺灰ののせて空に飛ばす供養も宇宙葬と言われていた時期がありました。もっとも気球は一般的にここから上が宇宙と言われる高度である100キロメートルまで届きませんので、やはりロケットを使って打ち上げる方法のものしか宇宙葬ということはできませんでした。
 しかしロケットの打ち上げはどこでもできるわけではありません

もっとみる
日本で3番目の成功実績を持つ宇宙葬業者、SPACE NTK(スペースNTK)誕生

日本で3番目の成功実績を持つ宇宙葬業者、SPACE NTK(スペースNTK)誕生

 前回の投稿以来、急に本業が忙しくなってしまいましてなかなか投稿できませんでしたが、ようやく再開の目処がついたので再び宇宙のことなど書こうと思っています。
 とはいえ。宇宙に関してはいろいろユニークな、またためになる記事を書く方をSNSでたくさん見つけてしまいまして。今やその方々の大ファンとなってしまった私が、その方々の後追いのようなことを書いても仕方ありません。そこで今の所、ある意味宇宙でも一番

もっとみる
民間企業による有人宇宙飛行への扉

民間企業による有人宇宙飛行への扉

 人類は待望の2ステップ目にあがりました。

 民間企業による有人宇宙飛行の成功です。

 人類初の民間企業による有人飛行として注目されていたアメリカの宇宙企業スペースXによる「Crew Dragon(クルードラゴン)」は、7月30日(日本では31日)に打ち上げに成功し、翌日には国際宇宙ステーションとのドッキングに成功、8月2日無事地球への帰還に成功しました。帰還時、クルードラゴンのカプセルはパラ

もっとみる
「宇宙葬」ビジネスへの挑戦と失敗(2)

「宇宙葬」ビジネスへの挑戦と失敗(2)

 昨年12月、宇宙葬ビジネス開始のための出資を募るクラウドファンディングがFUNDINNO(ファンディーノ)でスタートしました。資金を調達しようとしていたのは、株式会社SPACE NTK(2020年2月7日現在名称)で目標額は800万でした。

 ファンディーノは、一般的な商品購入型のクラウドファンディングとは異なる、株式投資型のクラウドファンディングです。投資者は、商品やサービスなどではなく、見

もっとみる

「宇宙葬」ビジネスへの挑戦と失敗(1)

 昨年末、クラウドファンディングのFUNDINNO(ファンディーノ)に、宇宙関連の資金調達プロジェクトが公開されました。FUNDINNOとしては初の宇宙案件で、「宇宙葬」事業実現のための出資を募る内容で目標額は800万でした。

 近年、宇宙関連ビジネスとしてじわじわと広がりを見せているのが「宇宙葬」です。
 「宇宙葬」は一般に宇宙空間に遺灰を散骨する葬送の総称として、定着し始めています。

宇宙

もっとみる
進む宇宙ロケットの民間利用

進む宇宙ロケットの民間利用

 昨年12月、JAXAは「ロケット相乗り超小型衛星打上げ機会の提供事業者」としてSpace BD株式会社と提携を結びました。Space BD社は、衛星の打上げや宇宙空間での実証実験など、宇宙利用を目指す企業や団体に向けて様々なサポートを行っていくとのこと。これまでJAXAは同制度により、32機の衛星を打ち上げてきましたが、この提携によってさらなる民間利用の促進につなげようとしています。
 宇宙ビジ

もっとみる
ロケット打ち上げを妨げるもの

ロケット打ち上げを妨げるもの

 本日27日に、種子島宇宙センターで打ち上げが予定されていたH2Aロケット(41号機)は、打ち上げが延期されました。理由は天候悪化。安全保障などに関わる政府の情報収集衛星が搭載されていたのですが、さすがに雷などが予想される中では、衛星にもどのような影響があるかわからないということのようです。打ち上げは現時点では明日28日の予定とのこと。さすがに、天気だけはどうにもなりませんよね。

 今回は天候の

もっとみる
締め切りまであと5日! NASAが名付け親募集

締め切りまであと5日! NASAが名付け親募集

 NASA(アメリカ航空宇宙局)が今年7月に打ち上げを予定している火星探査車「Mars 2020(マーズ2020)」。なんと今、その探査車につける名称をNASAが募集しています。

 その名前を募集している探査車は6輪で、車輪と本体は若干のアームで延長されて繋がり、本体にはカバーがなく機材が多数取り付けられています。本体の中央には、垂直に伸びる大きめのカメラボックスが据え付けられています。昨年末に

もっとみる

星を繋ぐもの(Starlink)

 今や宇宙開発の最先端を行く民間企業として知名度も高いSpace Exploration Technologies Corp.(以下、スペースX社)。2002年にイーロン・マスクにより設立された数あるベンチャー企業の中の一社にすぎませんでしたが、今、そのスペースX社が地上のあらゆる箇所を星で繋ごうとしています。

 火星移住計画を目標に掲げて設立されたスペースX社は、当初その目標の壮大さゆえに話題

もっとみる
宇宙の観測はどこまで可能なのか?

宇宙の観測はどこまで可能なのか?

 天候が悪くなければ、昼、空を見上げれば太陽があり、また夜、空を見上げると星々ともに月を見ることができます。太陽と月は、地球からとても観測しやすい天体。とりわけ月は、その表面が肉眼で観察できる唯一の天体です。
 言うまでもありませんが、月は地球の衛星で、地球に最も近い天体です。その距離は36万〜40万キロメートル。地球の直径が約1万2700キロメートルなので、地球30個分も離れている計算になります

もっとみる