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民間企業による有人宇宙飛行への扉

 人類は待望の2ステップ目にあがりました。

 民間企業による有人宇宙飛行の成功です。

 人類初の民間企業による有人飛行として注目されていたアメリカの宇宙企業スペースXによる「Crew Dragon(クルードラゴン)」は、7月30日(日本では31日)に打ち上げに成功し、翌日には国際宇宙ステーションとのドッキングに成功、8月2日無事地球への帰還に成功しました。帰還時、クルードラゴンのカプセルはパラシュートを使用し、大きく減速しながらメキシコ湾のペンサコラ沖に着水しました。これらの制御は打ち上げ時と同様に完全に自動化されていましたが、無人ロケット打ち上げ時のときと同様に完全に機能しました。

 技術、安全性、コストなど様々な問題をクリアした今回の打ち上げ成功では、もちろん史上初という点で大きな出来事でありますが、特に注目したいのはこの自動操縦です。

 乗り物を安全に運用するために、今や自動運転技術は欠かせないものとなっています。民間利用において何をおいても重要視されるのが安全性であることは言うまでもなく、そのために今は自動運転が人よりも信頼される時代に入ってきました。電車然り、航空機然り、ロケットも然りです。

 今回の成功は、十分な技術とサポートがあれば、人は操縦者ではなくても、乗員としてロケットに乗り得ることを証明しました。選ばれた人以外でも、あたらしい階段を上がれることを示したのです。

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