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上場申請書類の流し読み

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2020年7月の記事一覧

セグウェイ事業を畳むことにした「九号机器人有限公司(Ninebot)」が中国初のCDR形式でSTAR MarketにIPO。CDRって何なのか確認したのち、目論見書チェック。Xiaomiへの売上が5割と依存度高し。次に見据えるのはサービスロボット市場

セグウェイ事業を畳むことにした「九号机器人有限公司(Ninebot)」が中国初のCDR形式でSTAR MarketにIPO。CDRって何なのか確認したのち、目論見書チェック。Xiaomiへの売上が5割と依存度高し。次に見据えるのはサービスロボット市場

中国のハードウェアメーカー「九号机器人有限公司(Ninebot)」が流行りの中国科創板(STAR Market)に上場します。

(九号有限公司公开发行存托凭证并在科创板上市 招股说明书)

セグウェイ登場時には世界中の人々が心を躍らせましたが、いつの間にか中国企業に買収され、生産が終了されることになっていました。それでも上場するということは、何らかの成長事業があることになります。

今回のIPO

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中国の絵画流通プラットフォーム「泰豐文化(Tyfon Culture)」が香港市場にIPO。ついでに調べてみると、日本のアート市場は音楽販売や映画興行収入よりも大きかった

中国の絵画流通プラットフォーム「泰豐文化(Tyfon Culture)」が香港市場にIPO。ついでに調べてみると、日本のアート市場は音楽販売や映画興行収入よりも大きかった

面白い事業を展開している企業探しに勤しむシリーズです。

中国で絵画の流通プラットフォームを運営している「泰豐文化(Tyfon Culture)」という会社が香港証券取引所に上場申請書類を提出していました。

絵画EC事業がどのように回っているのか、目論見書と市場環境についても調べてみたいと思います。

Tyfon Culture概要
Tyfon CultureはHu Ting(胡婷)氏によって2

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中国のショート動画マーケティング「Netjoy+」が香港IPOへ。2年で売上10倍、時代の波に乗る企業の目論見書をチェック

中国のショート動画マーケティング「Netjoy+」が香港IPOへ。2年で売上10倍、時代の波に乗る企業の目論見書をチェック

NetEaseやJD.comの重複上場をきっかけに香港市場でも上場申請が増えてきました。

中国のマーケティング企業「Netjoy+」という企業が上場するようで目論見書を覗いてみると、なかなか凄まじい伸びっぷり。

Netjoy+の売上は2年でなんと10倍に。爆発的な成長を遂げるNetojoy+とはどのような企業なのか調べてみたいと思います。

Netjoy+概要
Netjoy+の創業は2012年

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Apple端末管理「Jamf」が上場するとのことなので、S-1をさくっとチェック

Apple端末管理「Jamf」が上場するとのことなので、S-1をさくっとチェック

「Jamf」というテクノロジー企業がSECに上場申請書類(S-1)を提出していました。

Apple端末管理の一点突破でIPOするとのことで、どのような企業なのかS-1を覗いてみたいと思います。

Jamf概要
JamfはiPhoneが登場するよりも前の2002年に創業されました。

(Jamf)

Jamfの原点は大学の情シス部門にあるとのこと。ウィスコンシン大学オークレア(UWEC)キャンパス

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