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スペーストピック Vol.11 1月25日〜2月6日

貴重な時間を、ありがとうございます!企業の動きが活発だった今週のまとめをどうぞ。 Lynk Global社とSPAC社の合併契約締結  衛星とスマートフォンの直接通信サービスを提供するLynn Global社は資金調達のため、SPAC社との合併契約を締結した。Lynkは既に3機のピザ箱程度の大きさの衛星を打ち上げており、テキストメッセージのやりとりに成功している。  競合のAST SpaceMobileが、AT&TやGoogleからの1億5500万ドルの資金調達に成功した

    • スペーストピック Vol.10 オービタルリーフ

      Blue OriginとSierra spaceが共同開発を進める商用宇宙ステーション・オービタルリーフ(Orbital reef)。名前の直訳は『軌道の葉』。下の写真を見ると確かに葉っぱのような見た目だ。 オービタルリーフは商業、研究、観光の機会を提供することを目的としており、ISSより多様な用途で使用される予定だ。例として、映画の撮影、先端医学の研究、快適な室内での宇宙滞在旅行などが計画されている。  オービタルリーフの1番の特徴は、複数のモジュールを組み合わせること

      • スペーストピック Vol.09 1月11日〜1月17日

        日本のH2Aロケット打ち上げ  日本の三菱重工のH2Aロケットの打ち上げがあり、情報収集衛星の軌道投入も成功した。この情報収集衛星は北朝鮮ふミサイルの偵察の目的で導入され、災害時にも利用されている。  H2Aロケットは48回目の打上げであり、50回の打ち上げで役割を終える予定である。後継機のH3ロケットの試験飛行は2月15日の予定だ。 オリエンスペース社の固体燃料ロケットGravity-1が中国民間ロケットの記録を更新  中国の宇宙ベンチャーのオリエンスペース社のGra

        • スペーストピック 1月3日〜1月10日

          月面着陸機を載せたVulcanロケット打上げ成功 1月8日にULA社のVulcanロケットが打ち上げられた。楕円軌道に到達し、アストロボティック社の月面着陸機ペレグリンの配置に成功した。更にVulcanのアッパーステージの半身はこのまま静止軌道まで飛行するテストを行った。アメリカ宇宙軍の国家機密ペイロードの輸送には最低2回の打ち上げ成功実績が必要であり、Vulcanロケットは4月に次の打ち上げが控えている。 アストロボティック社の月面着陸機、楕円軌道配置成功も推進システム

        スペーストピック Vol.11 1月25日〜2月6日

          スペーストピック 12月28日〜1月3日

          NASAが2024年の予定を発表 NASAが、2024の打ち上げに関するイベントを発表した。 内容は、 アルテミスⅡの有人月周回飛行、 Astrobotic社の月面探査機の打上げ・着陸・探査、 Northrop Grumman CRS-20によるISSへの再供給ミッション、 Axiom SpaceのISSへの飛行士輸送、 月面用ローバーによる過酷な月の環境、氷、その他の物質の調査 その他多くの野心的な目標を掲げた。 スペースX direct-to-smartphoneの衛

          スペーストピック 12月28日〜1月3日

          スペーストピック 12月21日〜12月26日

          日本の着陸実証機であるSLIMが月の軌道投入に成功 12月25日、日本の月面着陸実証機であるSLIM(Smart Lander for Investigating Moon)が月の軌道に投入された。2024年の1月20日には着陸も予定されている。 このSLIMは9月にH2Aロケットで地球軌道に投入され、その後、更なる上昇を行い、月への旅路に着いた。 現在は月から600km程度の位置にあり、1月20日には15kmまで接近し、着陸体制に入る予定。 この着陸が成功すればインドに続

          スペーストピック 12月21日〜12月26日

          【今週も読んで頂きありがとうございます!】スペーストピック 12月10日〜12月20日

          ブルーオリジンのニューシェパードの打上げ成功 12月19日、Amazonのジェフベゾス率いるブルーオリジン社のロケット、ニューシェパードが弾道飛行に成功した。弾道飛行は一定の高度まで上昇して、降下する飛行で、軌道には乗らない。 今回の打ち上げでは宇宙空間のひとつの定義ある地上100kmを突破し107kmに達した。 今回の打上げは前回のブースターの着陸失敗から実に15カ月ぶりの打上げであり、前回失敗したブースターの着陸は成功し、リベンジを果たした。 今後は直近に控える宇宙空間

          【今週も読んで頂きありがとうございます!】スペーストピック 12月10日〜12月20日

          今週のスペーストピック12月3日〜12月9日

          インターステラテクノロジズがZEROの燃焼機単体試験に成功 インターステラテクノロジズが小型衛星打ち上げロケットZEROの燃焼機単体試験に成功した。本試験では牛の糞尿由来の液化バイオメタン(Liquid Biomethane)が使用された。今後はターボポンプ、ガスジェネレータを組み合わせたエンジン統合試験へと開発は進んでいく。 インドの月面着陸機チャンドラヤーン3の推進装置が地球軌道に帰還 The Indian space agency ISROは、インドが以前打ち上げ

          今週のスペーストピック12月3日〜12月9日

          今週のスペーストピック11月27日〜12月2日

          NASAが火星の地平線の撮影に成功 NASAが所有する火星探査機オデッセイが、火星の水平線の撮影に成功した。火星の赤い空にある雲とちり、そして火星の2つの衛星を写している。 鮮明で、見事なだけではなく、火星の大気の研究にも役立つ事が期待される。 Astra Space社が新たに270万ドル(約40億円)の調達に成功 米国のロケット及び宇宙船動力機会社のAstra Space社が約40億円の追加調達に成功した。今月11月初旬に20億円を調達したばかりである。 Astra

          今週のスペーストピック11月27日〜12月2日

          今週の宇宙ニュース 11月20日〜11月26日

          World Radiocommunication Conference (WRC-23)が開催  11月20日、ドバイにおいて、World Radiocommunication Conference (WRC-23)が開催開始した。  本会議は、電波の周波数利用と静止軌道衛星及び、非静止軌道衛星の利用に関する条約の見直しと修正を目的として開かれる。 200カ国近くが参加し、4週間に渡り開催される。  宇宙空間における国際的な5G、Wi-Fi、そして新しいイノベーションのルー

          今週の宇宙ニュース 11月20日〜11月26日

          今週のスペーストピック11月14日〜11月20日

          スターシップ/ヘビーリフトの2回目の打ち上げ 11月18日、スターシップ/ヘビーリフトの2回目の試験打ち上げが行われた。 スターシップの到達高度は148kmで宇宙空間に到達、速度は約6.7km/sに達し、軌道速度に近くまで到達した。 一段目のブースターのヘビーリフトは4月の打ち上げのような顕著な故障なくしっかりと上昇し、任務を成功させた。 その後、スターシップとの切り離しが行われ、これも成功。Hot stage separation systemという、切り離し前にスター

          今週のスペーストピック11月14日〜11月20日