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今週のスペーストピック11月14日〜11月20日

スターシップ/ヘビーリフトの2回目の打ち上げ

11月18日、スターシップ/ヘビーリフトの2回目の試験打ち上げが行われた。
スターシップの到達高度は148kmで宇宙空間に到達、速度は約6.7km/sに達し、軌道速度に近くまで到達した。

一段目のブースターのヘビーリフトは4月の打ち上げのような顕著な故障なくしっかりと上昇し、任務を成功させた。
その後、スターシップとの切り離しが行われ、これも成功。Hot stage separation systemという、切り離し前にスターシップを点火させるという新技術を用いたものであったが支障なく行われた。
その後ヘビーリフトは着陸を模擬してメキシコ湾に着水する予定であったが、途中で分解が起きてしまった。一方でHot stagingによるヘビーリフトへの影響に関するデータを得る事ができた。
前回の打ち上げで課題となった発射台の強度も改善され、打ち上げ後の綺麗な状態の写真が掲載された。

前回の打ち上げから大きな進歩を見せた今回の打ち上げにNASAアルテミス計画の担当者からも祝福と今後の改善を期待する前向きなメッセージが送られた。


Intuitive Machines社が月面着陸機の打ち上げを発表

Intuitive Machines社は2024年内に3機の月面着陸機を打ち上げる予定であることを発表した。
1月12日のスペースX社のFalcon9による打ち上げを目標としている。
11月中旬の打ち上げの延期をしたことでAstrobotic Technology社の月面着陸機をよりも後の打ち上げになるがより短い軌道を通ることでAstrobotic Technology社の着陸よりも早い着陸予定になっている。
月面着陸機の激しい競走が繰り広げられる。


ドイツ宇宙局がヨーロッパの宇宙開発の加速をうったえる

11月14日にベルリンで開かれたSpace Tech Expo EuropeでGerman Space Agency (DLR)のWalther Pelzer氏は「多くの人(ヨーロッパの人)は否定するだろうが、私は宇宙開発に関する予算そして科学、工学分野に関する十分な能力がないと考えている。」と発言した。
ヨーロッパは、アメリカ、中国、インドと比べると宇宙開発に対して消極的であることが窺える。

https://spacenews.com/europe-needs-to-be-strategic-with-its-space-ambitions-dlr-head-says/

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