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スペーストピック 12月21日〜12月26日


日本の着陸実証機であるSLIMが月の軌道投入に成功

12月25日、日本の月面着陸実証機であるSLIM(Smart Lander for Investigating Moon)が月の軌道に投入された。2024年の1月20日には着陸も予定されている。
このSLIMは9月にH2Aロケットで地球軌道に投入され、その後、更なる上昇を行い、月への旅路に着いた。
現在は月から600km程度の位置にあり、1月20日には15kmまで接近し、着陸体制に入る予定。
この着陸が成功すればインドに続き、世界で5番目の月面着陸成功となる。

NASAの宇宙飛行士がスペースXの月面着陸機のエレベーターに試乗

NASAの宇宙飛行士がスペースXの有人月面着陸用スターシップに搭載されるエレベータの実物大モックアップに試乗した。
このエレベータはスターシップの上部にある居住スペースから月面の間、人や物を運ぶのに用いられ、一度に2人乗る事ができる。
本試乗により、宇宙飛行士目線のフィードバックが与えられた。

Firefly Aerospace社のAlpha rocketは2段目のステージの異常により予定外の軌道に投入


米国のFirefly Aerospace社Alpha rocketが12月22日に打上げられた。
一段目のステージは名目上の軌道への移行に成功していたが、二段目が予定より遅れて燃焼を始めたため、当初予定していた高度の軌道への到達は達成できなかった。
現在、積載されていた衛星は、予定より低い軌道で地球を周回しており、衛星通信の設定を成功しているが、数週間後には地球へ再突入してしまう。
Alphaは4度目の打上げとなり、前回は成功していた。

国際宇宙評議会が開かれ、国際協調を強調

12月20日にホワイトハウスで国際宇宙評議会が行われ、国際強調の重要性を強調したが、それにそった具体的な取り組みは提案されなかった。
その代わりに従来から米国主導で議論されている、アルテミス計画やASAT(人工衛星破壊兵器)についての議論や、競走国である中国、ロシアと比較した米国の宇宙開発のポテンシャルについての議論が行われた。
宇宙事業の政治利用が本格化している。

米Rocket Lab社が米政府から5.15億ドルの衛星受注

米 Rocket Lab社がアメリカ政府代理店から5.15億ドル(約730億円)で18機の衛星の設計、製造、打上げを受注した。
Rocket Lab社は取引先や受注内容を明確にはしなかったが、発注元はアメリカ宇宙軍下のSDA(the Space Development Agency)であると見られ、先日発表があった超音速兵器の発射検知、飛行の捕捉するシステムに用いられるものであると見られる。


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