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【今週も読んで頂きありがとうございます!】スペーストピック 12月10日〜12月20日

ブルーオリジンのニューシェパードの打上げ成功

12月19日、Amazonのジェフベゾス率いるブルーオリジン社のロケット、ニューシェパードが弾道飛行に成功した。弾道飛行は一定の高度まで上昇して、降下する飛行で、軌道には乗らない。
今回の打ち上げでは宇宙空間のひとつの定義ある地上100kmを突破し107kmに達した。
今回の打上げは前回のブースターの着陸失敗から実に15カ月ぶりの打上げであり、前回失敗したブースターの着陸は成功し、リベンジを果たした。
今後は直近に控える宇宙空間への有人飛行が控えており、宇宙旅行ビジネスを促進する。


中国が3度目の秘密の再利用スペースプレインを打上げ

12月12日、中国が試験用の再利用可能スペースプレイン神舟の打上げを行なった。3度目の打上げとなりトップシークレットのミッション遂行する。1度目と2度目は再打ち上げまでそれぞれ23カ月ずつ要したが、今回の打上げは僅か7カ月で再打ち上げまで漕ぎ着け、CASCは技術の進歩を見せた。


WRC−23は衛星利用の制限について厳しい制約を維持することを決定

11月からドバイで行われている世界無線会議WRC-23は12月15日の閉幕を迎え、厳しい制限を引き伸ばす(drag on)ことを発表した。
昨今急激に増えている低軌道衛星の信号が、静止軌道衛星の信号を混乱させないよう、低軌道衛星の信号の強さを弱めるというルールを少なくとも2027年までは継続する事が決定した。


スペースX同窓生が創業したSift社がtelemetry stackを提供

スペースXの同窓生のエンジニアが創業したSift社がtelemetry stack(遠隔測定を束ねるソフト)を提供する。
同社は2022年に創業し、過酷な宇宙空間での検証を行うソフトウェアを提供しており、今年の11月に750万ドルの調達に成功している。
一つの例として、月面着陸に失敗したispace社の月面着陸機は月の巨大なクレーターの縁の高度を検知した際にソフトウェアがうまく機能しなくなり、実際の高度との誤差が出てしまい着陸に失敗した。こういった失敗が他にも見られることから、様々な障害を克服できるソフトウェアの開発のため、過酷な環境の再現を提供するソフトのニーズを掘り起こし、サービスの提供を行なっている。


フランスがアメリカ・デンバー、ヒューストンに宇宙開発ハブの設立へ向けた動き

フランスの宇宙開発の代表団がアメリカ、ヒューストン、デンバーへ訪問した。両国の宇宙ビジネスの結びつきを強化する目的だ。
地理的にロケット打ち上げに不利な環境を克服するための動きと考えられ、両国の結びつきを強くすることにより、軍事部門も含め、アメリカの会社のサプライチェーンに入り、イノベーションを加速させる狙いがある。
ヒューストンに設立する予定のフランスのハブでは、アルテミス計画を含む有人飛行を、デンバーのハブでは軍事部門、サイバーセキュリティに重きを置く予定。


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