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スペーストピック 1月3日〜1月10日

月面着陸機を載せたVulcanロケット打上げ成功

1月8日にULA社のVulcanロケットが打ち上げられた。楕円軌道に到達し、アストロボティック社の月面着陸機ペレグリンの配置に成功した。更にVulcanのアッパーステージの半身はこのまま静止軌道まで飛行するテストを行った。アメリカ宇宙軍の国家機密ペイロードの輸送には最低2回の打ち上げ成功実績が必要であり、Vulcanロケットは4月に次の打ち上げが控えている。

アストロボティック社の月面着陸機、楕円軌道配置成功も推進システムに異常。アルテミス計画は延期

上記Vulcanで打ち上げられた月面着陸機ペレグリンは楕円軌道投入は成功し、通信の設定と推進機の稼働を、確認した。しかし、その後、推進系の異常が起きた。
回転を正常にし、太陽にソーラーパネルを向け、充電を行えるようにしたものの、推力システムの異常が、月の着陸に必要な推進剤を失わせたことが確認された。
この結果を受け、アルテミスⅡは来年9月、Ⅲは2026年9月へ延期となった。

スペースXがオフゾン社の最初の衛星を打ち上げ

1月3日、オフゾン社の最初の衛星をスペースXのファルコン9が軌道に投入した。
この打ち上げまでに2回打ち上げ会社を変更しており、ようやくの打ち上げとなった。
オフゾン社の衛星は他の衛星からの情報を、処理するプロセッサを搭載し、信号を乗せた強力なビームを放射できる。したがって、同様の施設が地上に必要なくなる。地上攻撃の影響を受けず衛星の運用ができるようになるため、軍が主なターゲットとなっている。

インドのアディティヤ-L1太陽観測器がラグランジュ点の軌道に入る

昨年9月に打ち上げられたアディティヤ-L1がラグランジュ点L1の周回軌道に入った。ラグランジュ点はそこに送られた物体が、一定の空間に留まる傾向があるポイントです。L1からL5まで存在し、今回の観測器は太陽と地球の間のL1というラグランジュ点の周回軌道に送られました。ラグランジュ点L1の特性として、太陽を途切れる事なく観測できます。この観測結果はインドの太陽研究に役立てられていきます。
インドの躍進が止まりません。

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