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いわばえワインリスト

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ワインショップいわばえにあるワインリストです。その他、食品や雑貨等のご紹介も。
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2021年12月の記事一覧

オールノルム

ラ・シードルリー・デュ・ゴルフのりんご酒、再入荷しました。「並外れた」「規格外の」という意味を持つシードル、オールノルムです。 ラ・シードルリー・デュ・ゴルフはフランス、ブルターニュ地方にあるシードルリーです。2011年に前生産者が醸造所と畑を売るという話を聞いたマルク・アベルとフランソワ・ドゥフォルジュは、それらを引き継ぐことを決意。もともとプロの広告カメラマンだったマルクと生物学の先生だったフランソワは、本職を続けながら醸造の勉強と修行を始め、2013年からシードルリー

プロセッコ ラ・コルテ・デル・ポッツォ2019

イタリアの長靴の根元、ヴェネト州で4世代に渡って続く歴史あるワイナリー、ファゾーリ・ジーノ。 1984年からぶどうを有機栽培で育て始め、ビオディナミは2006年からスタート。除草剤などの化学薬品を使用しないでぶどうを育てることは、土地やそこに住む人々、働く人々の健康を守ることだと考えています。 プロセッコとはこのヴェネト州で造られるグレーラ(プロセッコ)というぶどうを使用したスパークリングワインのこと。口当たりがよく爽やかで、乾杯はもちろん、いろいろなお食事に合わせることが

ハイランド・ヴィンヤード・コーリィ・クローン2018

先日ご紹介した米オレゴン州のワイナリー、ケリー・フォックス・ワインズ。今日は、異なる畑の異なるピノ・ノワールから造られたハイランド・ヴィンヤード・コーリィ・クローン2018をご紹介します。 このワインの名前にもあるハイランド・ヴィンヤードは、オレゴンの中で最も古い畑のうちの一つです。その中のレッド・ジョリーと呼ばれる火山性土壌に植えられたコーリィ・クローンと呼ばれるぶどうから造られています。 ぶどうは突然変異が多く、特にピノ・ノワールは不安定な品種。優れたぶどうは選別され、

ヴァン・ド・フランツ・シャルドネ2020

今日ご紹介するのは、仏ロワールのフランツ・ソーモンのワイン、ヴァン・ド・フランツ・シャルドネ2020です。 フランツ・ソーモンはぶどう栽培者やワイナリーの出身ではなく、森林管理者として長く働いていました。ワイン造りのためにぶどうの栽培を始めたのは、2002年のこと。最初から無農薬栽培に取り組みましたが、購入したぶどう畑は従来の科学的な栽培方法であったため、転換するのに大変な苦労をしたようです。地道な努力を重ね、2006年にオーガニック認証(エコサート)を取得しました。 2

ミラバイ2019

今日は、アメリカのオレゴン州から、ケリー・フォックス・ワインズのミラバイ2019をご紹介します。 オレゴン州はカリフォルニアの北、ワシントンの南に位置します。フランスのブルゴーニュとほぼ同じ緯度にあり、その冷涼な気候からピノ・ノワールの銘醸地として知られています。 造り手ケリーが幼い頃から住んでいたここウィラメット・ヴァレーは、オレゴン海岸山脈とカスケード山脈に挟まれた場所。優れたワイナリーが多く存在し、その数はオレゴン州全体の60%以上にもなるのだとか。 このミラバイに

コート・デュ・ローヌ キュヴェ・トラディション2019

今日ご紹介するのは、ファミーユ・リショーによるコート・デュ・ローヌ キュヴェ・トラディション2019です。 コート・デュ・ローヌでリショーと聞くと、ピンとくる方もいらっしゃるかと思います。そう、マルセル・リショーの娘さんのクレールが中心となってワインを造っているドメーヌです。 ご存知マルセル・リショーは、1974年に創設され、ケランヌ地区においていち早くドメーヌとなった造り手です。すでに1990年代初頭には評価が高かったリショーですが、1995年ごろから今までの造り方を見

カルシネール・ルージュ 2018

今日は南仏ルシヨン地方に在るドメーヌ・ゴビーから、カルシネール・ルージュ2018をご紹介します。 ラベルに書かれている「TERROIRS DE CALCE」の文字からわかるように、ドメーヌ・ゴビーはスペインの国境に程近いカルス村の優れた造り手として知られています。 45haもの畑を有し、1985年の創業以来、化学肥料や除草剤を用いず、ぶどうを育てています。収穫に1ヶ月を要するほどの広い畑ですが、加えて自分たちの畑より標高の高い土地や周囲の土地を、40ha以上買い取っているの

レストンプ 2018

今日は新しくいわばえに仲間入りしたドメーヌ・コクリコのワイン、レストンプ 2018をご紹介します。 ドメーヌ・コクリコのあるのは、仏ボルドーの南側、シュッド・ウエスト(南西)と呼ばれる地方。裏のラベルに記してあるPérigord(ペリゴール)は古い州名で、トリュフやフォアグラの産地としてよく知られる美食の地です。造り手はグレゴワール・ルソー。妻のセシルと共にこの地に移り住み、2006年末にワイナリーを設立しました。 レストンプで使われているぶどうは、メルローとカベルネ・フ

トレタス2019

今日はポルトガルの楽しい赤ワイン、トレタス2019をご紹介します。 造り手は、新しくいわばえに仲間入りしたジョアン・タバレス・デ・ピナ。ポルトガル中北部のダン地方の美しい花崗岩の谷にあり、その畑は何世代にも渡って守られてきました。 ダン地方は山に囲まれており、海からの湿った風の影響を受けることがない地域です。また標高が高いため、ぶどうは酸味を保ったままゆっくりと熟していくことができます。 ジョアンは「不耕起 無肥料 無除草」を掲げる福岡正信の自然農法に影響を受けており、持

ピペーニョ カリザル・ブランコ 2021(1L)

先日カスィック・マラヴィッリャのピペーニョをご紹介しましたが、こちらはもう一つのピペーニョ。アグリコーラ・リュイット・リミタダのカリザル・ブランコです。 ピペーニョとは、発酵が終わったワインを熟成するときに使われる樽「ピパ」が語源とされており、チリのぶどう農家が自分たちで楽しむために造っていたワインのこと。品種は関係なく、黒ぶどうと白ぶどうも混ぜてしまうこともあるようですが、カリザル・ブランコは白ぶどうの品種を数種類混ぜて造られています。 造り手は仏ブルゴーニュ出身のルイ

ピペーニョ 2021

今日は新しくいわばえに仲間入りしたチリのワイナリー、カスィック・マラヴィッリャのピペーニョをご紹介します。 カスィック・マラヴィッリャがあるのは、チリ、ビオビオ州のユンベル。そして、ぶどうはパイス。と言えば、昨日ご紹介したアグリコーラ・リュイット・リミタダのパイス・デ・ユンベルを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか?インポーターに尋ねてみたところ、以前一緒に働いていたのだそうです。 その造り手はマヌエル・モラガ・グティエレス。スペインのカナリア諸島から渡ってきた祖

パイス・デ・ケンクァオ2019

チリのワイナリー、アグリコーラ・リュイット・リミタダ、赤ワインも入荷しています。 何度かいわばえでもご紹介していますが、造り手は仏ブルゴーニュ出身のルイ=アントワーヌ・リュイット。1998年に初めて訪れたチリに魅せられ、フランスとチリを行き来することに。チリのレストランでソムリエとして働いたり、ワインの卸売をするうちに、ワインへの興味を深めていったと言います。その後一旦帰国し、フィリップ・パカレやマルセル・ラピエールの元で働くことになります。 「伝統的なボジョレ地方の醸造

ムニール 2019

今日はタンバリンを鳴らすラベルがキュートなヴァルディベッラのムニール2019をご紹介します。 ヴァルディベッラは、イタリア南部の島シチリアで同じヴィジョンを持つ生産者によって運営されている協同組合。「自身の土地から最大限生み出し、最大限与える。そこで働くすべての人と自然をとりまく現実を認識し、持続可能な農業を行う」という信念の元、ワインだけではなく、小麦、オリーブやアーモンドなど農薬や化学肥料は用いず栽培しています。 ムニールのぶどう品種はカタラット。土着の品種で、シチリ

ドミノ フォクストロ・ティント2019

先日ご紹介したポルトガルの造り手ヴィトール・クラーロのワインプロジェクト、ドミノ。今日は赤ワインをご紹介したいと思います。長年優れたシェフとして働いていたヴィトールは、その経験に裏打ちされたセンスで、繊細なバランスを保った味わいを造り出しています。 品種は、樹齢平均80年の白ぶどうと黒ぶどう。様々な土着品種をブレンドしているそうです。「私たちはワインメーカーではありません」とヴィトール。「できる限り農業に焦点を当て、セラーではシンプルに作業をするだけです。そして、年ごとによ