先日の面接対策記事に対するご質問の返信です~無理して押し込むことはしないが、自分のこととして考えたら無理した方がいいかも~

記事をアップした目的

上記記事に対する質問がありましたので、この記事にて回答させていただきます。

なぜ、面接対策の記事を書いたのか

メッセージありがとうございます。

 そうですね。全国的に、大学でも就職率を上げるために、キャリア教育に力を入れてきていますが、その中身たるや、大学によって差はあるなと思います。大学でやっていてもあまり身になっていない方、大学でやっていても参加しない方、大学でやっていない方など様々な方がおられます。そうした方の為に、目の前に迫っている部分として面接の参考になればというところで今回の記事を書きました。

 また、私の事務所で学生さんを受け入れたりもしてきましたが、一緒に仕事をする中で、「相手の目線に立つ」視点が欠けている方が多いと感じたので、今回の記事に入れ込んだ次第です。

 まあ実際のところ、”キャリア教育”として括ると、学ぶべきことって膨大なものになります。その中で面接対策を切り取って記事にしましたが、本来は面接以前の段階でやるべきことが多いですよね。

学生と話していて感じること

 ストーリーについては、具体例があった方がわかりやすかったですね。私、年に何回か面接(説明会?)めいたこともしますが、 その説明会で配られる冊子に質問例とかが書いてあるのですが、フォーマット通りというか、マニュアル通りのことを言う方が本当に多いんですね。なので、話す前に、マニュアルに書いてあることでなくて、ご自身の言葉で話してくださいと言うくらいです。ストーリーって個別性が強いので、1事例を書いて、そのまま使われても、為にならないかなと思った部分もあります。

 企業の規模にもよりますが、面接官は1日で何十人と会う企業もあるので、そうしたことを認識したうえで面接に臨む必要がありますね。生きてきた道はそれぞれ違うと思いますが、その中で第2章に出てくるキーワードが語れるかどうか、だと思っています。

 ●●さまは、今は会社に入って、お仕事をされているのですね。なのに、購入いただきまして、ありがとうございます。世の中みんながみんな社長になりたいわけでもないと思っていますし、私は、それぞれがそれぞれ役割を見つけてその立場で責任を果たしていける、そんな社会になればと思ってキャリアコンサルタントとして活動していきたいと思っています。

 就職活動では、数を撃っていくのは一定必要なことかなと思っています。人にもよりますが。まず、殆どの学生さんは職業観(働くとは何か)とか、会社観を育てる機会がないままに就職活動に入ります。

 その中で、視野を広げるとか、知るという意味では、会社をいくつも見るのは必要なことなのかなと思っています。

 就活のワークでは、能力・興味・価値観から仕事を考えていくステップがあります。その意味では、●●さまができることから見つけられたのはよかったのではないでしょうか??

>その結果、面接で「何がやりたいの?」と『その会社での未来』を聞かれたときに答えるのが難しかった記憶があります。
>自分を高く売り込む気概も、作るのが難しかったです。

そうですね、私も答えるのが難しかったです。
 面接では、立候補したいので、将来的に辞めることも考えている、と話してたので・・(そんな人間、採りたくないですよね笑)なので、(いきなり言われても難しいと思ったので)事前に”準備”をしておくべきなのかなと思います。

 この会社でどう生きていくか。何をしたいのか、できるのかを、事前に調べて、面接で話す。応募側の仕事や会社への向き合い方と、会社の取りたい像がマッチングしていたら、採用になると思います。

 自分を高く売り込む気概、については、言葉が独り歩きしてしまうと不本意ですが、結局、就職活動とは絶対的な尺度・相対的な尺度、両方があるということを理解いただきたいです。前者はこの学生がどれだけできるかという視点、後者は応募学生の中で、どう違うかという視点です。5人いたときに、その残り4人の中で印象に残らなかったら、採用されることは難しいです。

 androidがいいのか、iPhoneがいいのか。android側が「iPhoneには勝てないです」と言ったら、誰も買わないですよね。優れているのが、アプリ数なのか、Googleの総合力なのか、価格なのか分かりませんが。

 自分はどこが違うのかを、相手(企業側)に、琴線に触れるところをどう出せるかかなと思っています。大学までそうした世界観に触れることなく生活されてきた学生さんが多いと感じていますので、一つの側面として知っておいていただきたいなと、先般の記事を書かせていただきました。
 (逆説的になりますが、結局のところ、高校や大学までの時点で、一定の職業観や仕事観を養っておかないといけないのかなと思います。これはマニュアルとかではなくて、実際に体動かしたりして。)

 で、就職活動にどういうスタンスで臨むべきか。一般論でいうと、やりたくなければやらないというのも、一つの考え方なのかなとも思います。

 周りがやるからやる。という中で無理をしても、結局すぐやめてしまってはもったいないと思うからです。と、キャリコンとしてはダメな回答なのかもしれませんね・・

 キャリアコンサルタントは、別名キャリアカウンセラーとも言われ、カウンセリング理論や考え方も勉強しますが、基本の姿勢は「相手の考え方に耳を傾ける」「答えは、相手の中にある」ということです。(大学の就職センターや人材会社は成果を出さないといけないので、その辺のバランスが難しいとは思いますが。)無理して、押し込むことはしないのが、カウンセリングの考えと私なりに理解しています。

 遠回りしてでも、(誰一人として同じものはない)自分なりの答えをみつけるということが大事なのかなと思います。(繰り返しになりますが、直前の面接対策だけだと厳しい部分はありますね。やっぱり)

 ●●さまの場合、大変な中でも就職活動を乗り越えられ、今は就職をされているので、よかったのではないでしょうか??ま、一方では、今の日本では新卒至上主義なので、新卒を逃してしまうと就職という意味ではホントに苦労しますね。だから、自分の人生と考えたら無理した方がいいのかもしれませんね。

 私も、今まで何千人と話してきましたが、人に違いや差はあれど、能力ない人・仕事に向いてない人なんていないです。誰にでも、才能は絶対あります。問題は、教育の中で、その能力とか興味とかを引き出させる機会、職業観を作る機会が提供できていないこと(あと働き方の多様性かな)にあって、私は、その機会を創っていきたいと考えています。

>もう就活は終わった身なのでほぼ関係もないのですが、自分が就活が辛かった分・・・
>このコメントが記事の営業妨害になりそうでしたら、遠慮なく削除していただければ、と思います。
>失礼致しました。

いえいえ。ただ、内容がかなり偏ってしまったかなというところと、中身に入り込んでしまっているので、本文の中に入れ込んでおきますね。コメントで思っておられることがよく伝わり、感謝しています。

ありがとうございました。

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