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電波戦隊スイハンジャー

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神も仏も小人も天使も異星人も暴れるヒーロー戦隊もの
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#ウズメ

電波戦隊スイハンジャー#52

第4章・荒ぶる神、シルバー&ピンクの共闘そうだ、京都行こう2

京都市内の寺、椿守寺。

名前の通り冬は椿の名所で観光客が多く訪れる。

室町時代後期創建。かの利休居士がここの椿を愛し、度々訪れたという謂れがあるとかないとか。

マダム・ドメイヌことウズメは「榎本家之墓」と刻まれた苔むした一基の墓石に手を合わせていた。

体型にぴっちりした喪服のスーツ姿である。

「久しぶりやな、クリスタちゃん」

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電波戦隊スイハンジャー#57

第4章・荒ぶる神、シルバー&ピンクの共闘豊穣の女神3

古来より、神は人の営みに、隔世の者が常世にが関わってはならぬ、という決まり事がございます。

その上でみなみな様をこの店にお連れした無礼をお許しくださいませ。

お料理と飲み物が来る前に少しお話ししましょうか。

私の名は先程申し上げたようにウカノミタマ。

父は高天原から追放されてこの地上に降り、八岐大蛇を倒した素戔嗚そう、あの天照の弟です

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電波戦隊スイハンジャー#66

第4章・荒ぶる神、シルバー&ピンクの共闘秘密結社、隠1

聞いても誰も信じないでしょうね。

あの夜、聡ちゃんと伏見稲荷の千本鳥居をくぐって異界に入り、稲荷大明神さまの接待を受けたってことなんて。

八百万の神の世界ではウカノミタマ様。食べ物と産業の神なんですってね。

実は私と聡ちゃんは、女神さまに会うのは3度目だったの。

1度目は10歳の時。アタシの不用意な一言で、キレた聡ちゃんに殴られそう

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電波戦隊スイハンジャー#101

第六章・豊葦原瑞穂国、ヒーローだって慰安旅行フレグランス3

(注、いきなりR12なシーンから始まります)

青黒い渦が、自分の上で揺れている。

乳白色のたわわな乳房の間で汗の滝に濡れている。

日曜の夜、グラン・クリュ店員の越智巽こと役小角は上司勝沼悟からの着信を2度スルーした。

だって

「タ、タ、タツミちゃ~ん!!!」

と都内のラブホテルで妻ウズメに騎乗されて密事(みそかごと)にお励み

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電波戦隊スイハンジャー#106

第六章・豊葦原瑞穂国、ヒーローだって慰安旅行

阿蘇5

からんころん、と赤い鼻緒の下駄が庭の飛び石の上で鳴る。

浴衣の女子2人、きららとウズメが旅館離れにある貸し切り浴場に向かっている。

きららの浴衣は青い白地に朝顔柄、ウズメは白地にすすきの穂が描かれた柄である。

「んふふー、働いた後でおいしいお肉食べてーぬっくい温泉で疲れ癒すなんて贅沢だべさー」

旅の気楽さからつい地元の方言が出てしま

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電波戦隊スイハンジャー#199 黙示録の始まり、煌めきの黄

電波戦隊スイハンジャー#199 黙示録の始まり、煌めきの黄

第10章 高天原、We are legal alien!黙示録の始まり、煌めきの黄

あの御方は我にとって
光であり
生きる指標であり
存在意義でした

かつかつかつ…
と彼女がヒール低めのパンプスの靴底で床を踏みしめる度にがコロニーの廊下に輝く足跡を点々と残し、やがてそれは光子エネルギー源となってコロニーのコア(核)に吸収される。

高天原先王イザナキ大王の抽出細胞と光子エネルギーの融合体である

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