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えをかくかくかくーエリック・カール|クレヨンを手に、世界を作り出せたあの頃|大人も楽しめるおすすめ絵本

子どもの絵は、どんな画材のものであろうと、自由に伸び伸びと、既成概念にとらわれていないように見える。大人になるにつれ、色や形や奥行きがより現実的になってくる。

子どもの頃の、絵をかく原動力・インスピレーションはどこからやってきたのだろう。鉛筆なりマーカーなりクレヨンを持てば、手が止まることなく絵をかき続けていた。

子どもの絵の表現力は素晴らしく、脳内を見てみたいと思うほど、創作意欲が枯れない。

そんな絵について、エリック・カールが子どもたちに語りかけてくれるのがこの絵本だ。

えをかくかくかく
作:エリック・カール
訳:アーサー・ビナード
偕成社

言わずと知れた絵本作家エリック・カールさん。「エリック・カールの世界 公式サイト」なるサイトがあるくらい、広く愛された作家だ。

ひとたび絵をかけば、誰だって絵描きになれる。そんなメッセージから始まるこの絵本は、絵をかく楽しさ、表現の自由さを軽快に伝えてくれる。

表紙にも青い馬がいるように、どんな色で何を描いたっていいじゃない。自由に表現しようよというメッセージが全体にあふれている。

それってなんだか、人生讃歌だと思うのだ。いろんな見方・いろんな表現をし、それらを肯定する。絵の表現に限らない、人生指針を得られるような気がしてならない。

本を最後まで読むと、表紙の青い馬の特別な物語を知ることができる。なんだかエリック・カールから秘密を教えてもらった気分になって、とても嬉しくなった。


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