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あの人が生まれ変わる頃

あの人が生まれ変わる頃


誰もいない道を歩き 誰かのいる気配を願う
他人に言っても おやめなさいと 囁かれてしまう寂し気な心
誰もいない夜のなかで 密かに月を見上げれば
あの向こうから あの人が見てくれていたらと瞳を濡らす

もう戻らないんだよと 知らぬふりをすれば 
あと少し もう少し 私はそっと生きられる

誰も知らないこの心 誰も知らないこの命
あの人は どう生きるだろうか 
生まれ変わってゆく頃に


乾いていた頃に戻りましょう 笑えた頃に戻りましょう
夜明けがやってくる前に そんな私に戻りましょう
あの人に 今夜会えたなら いまの姿に泣くのでしょう
崩れた顔に 痩せてゆく顔に 醜いと涙を流すでしょう

また巡り会って 次の世では生きてゆこう
夢のなかで囁かれるけれど 私、この次は望まない

誰も知らないこの心 誰も知らないこの命
あの人は どう生きるだろうか
生まれ変わってゆく頃に


また巡り会って 次の世でも生きてゆこう
夢のなかで囁かれるけれど 私、この次は望まない

誰も知らないこの心 誰も知らないこの命
あの人は どう生きるだろうか
生まれ変わってゆく頃に

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