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67☆コロナ禍のイタリアの子どもたち

ぼんじょーるの!
きれいに晴れた日曜日の朝です。
予報では低温だけど太陽が出ているので寒さはまったく感じません。
何度も書いてますけど、イタリアの太陽はホントに強力!

今朝のミラクルモーニングは筋トレを中心にやりました。
もはやカラダ作り、健康維持が目的になりつつある私のミラクルモーニングメソッドです(笑。
カラダが資本の外国暮らしなので、ここさえちゃんとしてればあとは何とかなる!はず!!
健康な肉体に健全な精神が宿る!!!

3回目のロックダウンが1週間過ぎて、私は自宅でワインを飲むようになったぐらい。
とくに変化はありません。

でも、ワインを飲むようになったということは、リラックスを求めてるということで、それはやっぱりロックダウンのストレスを感じているからではないかと。
ふだんから出歩くタイプじゃないけど、自ら引きこもってるのと、強制的に閉じ込められるのとでは、気の持ちようがぜんぜん違います。

十分に大人な私ですらこんな感じですからね。
若い人のダメージは相当なようです。

学校へ行けない子どもたち

ニュースで大きく取り上げられてるわけではないけど、高校教師をやってる友だちから聞いた話。
コロナ禍以降、高校生の自殺が増えているのだそうです。
ブラッチャーノではまだ自殺者は出ていませんけど、全国的に増加傾向にあると言ってました。

あと、引きこもり。
ロックダウンが終わり、学校へ通えるようになったのに登校してこない生徒もいたそうです。
リストカットして未遂に終わったけど、精神的に不安定なので学校へ行かせたくないと言ってきた親御さんもいたとか。

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前回、2回目のロックダウンのとき、中学生までは登校できたけど、高校生以降はリモート授業だったんですよね。
一瞬、夏休み明けに登校できていたけど、ホント、短期間でした。
今年に入ってからは週に2、3回しか登校できない状況。
で、今週からの3回目のロックダウンでまた閉鎖。

先週末、ロックダウン前のごはん会をしようと友だちの家に行ったのだけど、そこには高校生のお嬢さんがいて、彼女も一緒に食卓を囲んだのですけどね。
いつもの何気ない話題に過剰に反応、泣き出したのでびっくりしました。

こういうことですよね。

友だちに会えない、学校に行けない、授業は遅れている、コロナはいつ終わるか分からない。
まだ10代の彼らがこの異常な状態にいつまで耐えられるのか、はたまた、これが日常になっていくのか……。

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気になってググってみたら、2021年1月18日付でこんな記事がありました。

「若年層の自殺未遂がブーム“多くが学校や運動を恋しがっている”バンビーノ・ジェスー病院の警告」

バンビーノ・ジェスー病院はローマにある小児専門病院です。


規模、質ともにイタリア有数なんですけど、この記事によるとこの病院では12~18歳の自殺が30%増加したそうです。

未遂に至っては1日に1件近くの救急搬送がある状況。
2011年には自殺と未遂、併せて年間12件だったのが、2020年には300件以上。
90%は未遂に終わっているそうですけど、それでもこの増加傾向は異常事態ですよね。

バンビーノ・ジェスー病院からのアドバイス

とにかく子どもから目を離さないこと。

子どもたちはイライラや不安、不眠などでストレスがたまっていて、そこから自傷行為に走るのだそう。
なので、腕や脚、お腹などに自傷行為がないか目を配ること。

明るかった子どもが急に攻撃的になったり、一人でいたがるようになったり、食事をしなくなったりするのも要注意。
なるべく子どもとの時間を多くとって、コミュニケーションを欠かさないように。

異常に気付いても対応できないようなら、病院に相談してください、とのことです。

今日の写真はゲッティから、昨年の2回目のロックダウンで学校封鎖されたトリノの高校の子どもたちがデモを行ったときのものを使いました。

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PRESENTI 出席
La scuola in classe è un nostro DIRITTO!
学校で授業を受けるのは私たちの権利です!

(PRESENT「E」と書いてて、語尾を「I」に直してるのは、「E」だと女性複数形だから。
男子生徒もいたので男女交じってる時の複数形「I」に書き直した模様。
最初は彼女たちだけだったのかもしれませんね)。

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十分なソーシャルディスタンスを取ってマスクもして感染予防をしているのに、なぜ登校しちゃダメなの?
学校に行ってクラスみんなで授業を受けるのは、私たち子どもの権利なのに……ということですね。


さて、明日からの1週間もがんばっていきましょー!
Buon inizio della settimana ぼぉん・いにーつぃお・でっら・せってぃまーな!

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