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建御名方のお力拝借!

昔、ちらっと聞きかじった話として、「最近は、神社に来る人たちでも、神様を信じる人が少なくなってきて、神様の力が落ちている」なんてものがありました。

なんだそれ?みたいな感じです。神様なら、人々が信じようが信じまいが神様としての力があるんじゃないかと思います?うん、私もそんなふうに思います(笑)。

でも一方で、人々が信じているかどうかは、意外と重要かもしれないなどと思ったりします。例えば、お金です。

お金がお金となるのは、他の人も受け取ってくれると予想するから、だれもが受け取る、という自己循環論法です。他人が受け取ってくれれば、お金はお金として通用する。それを疑い始めたら、お金として通用しなくなる

GLOBE+
「『貨幣論』著者が説く「お金は信用がすべて。だからリブラは最悪だ」」
2019年11月16日より引用

お金がお金として成立するためには、みんなが価値があると信じてくれる必要があります。みんなが信じてくれるからこそ、お金として機能するわけです。そうでなければ、硬貨はただのコインですし、紙幣に至ってはただの紙でしかありません。

国家にしても同じです。みんなが、国家に権力があると信じている限りにおいて、国家は権力機構として機能します。しかし、みんなが国家を信じなくなれば、国家などはなんの役にも立ちません。ただの役立たず集団です。

あ・・・今回は、こういう話がしたいのではありません。

神社です。

そんなこともあるので、神社の神様の力が落ちてきたなんて話、もしかしたら本当かもなーなどと思ったりするわけです。しかし、私は神社ってのは本当にすごいと考えています。

もちろん、神様もいると思っています(みたことはないですが、まずもって、いると思ってみた方が絶対的に楽しいです)。

ということで(?)、諏訪にやってきました。諏訪といえば、もちろん諏訪大社ですっ!

この諏訪大社に祀られているのは、建御名方(たけみなかた)という神様です。そして、出雲の大国主大神(おおくにぬしのみこと)の息子として知られています。

大国主大神は、天照大神(あまてらすのみこと)よりも前に国を治めていた神様で、天照大神に国を譲れと迫られた「出雲の国譲り」神話で有名です。

古事記によると、大国主大神のもとに天照大神の遣いである建御雷(たけみかづち)がやってきて、国を譲れと迫ってきました。このとき、大国主大神は息子の建御名方が答えるというので、建御雷は建御名方のところにやってきました。

ここで建御名方は、建御雷との力比べを申し出ました。

しかし、建御名方はこの力比べに敗れてしまい、大国主大神は国を譲ることになったのです。敗れた建御名方も、諏訪の地に逃れてきました。そこで祀られたのが、諏訪大社ということです。

ちなみに、このときの力比べが、相撲の起源であるとも言われています。

諏訪大社内の土俵(雪で埋もれていました)

こんな経緯があるので、この建御名方については、本来、国を治めていた大国主大神側の神様として、興味をもたないわけがありません。諏訪大社の建御名方は、バリバリに出雲・大国主大神を支えてきた神様なのです。

国を譲る側の人間が、「国、治めてみ?」と国を預け、今、その子孫たちが、「で、どうなった?」と振り返ってみるようなプロセスはあっていいと思います。長い年月を経て、大国主大神の子孫である私たち日本人が、「国、預けてみたんだけどさぁ・・・どうなってる?」と問い質してやるのも手だと思うのです。

「大国主大神の子孫たち」より引用

既に、こちらの記事にも整理してある通り、現在の天皇・皇室の祖神として崇められている天照大神よりも前に、国を治めていたのが大国主大神です。ある意味で、国を治める正統性は、天照大神よりもあると考えられます。

そんなわけで、今、私たちが、さまざまな国難を目前にしているなかで、国を奪った天照大神の限界については、国を譲った大国主大神側から、そろそろ問い質されるべき時期に入ってきたように思います。

その問い質すべき側の重要人物(重要神)が、建御名方なのですから、自ずとご挨拶にも力が入ります

どんなふうに力が入るかといえば、「この国は、多分もうダメなので、今一度、一緒に国づくりをしていきましょう」ってことです。

皇室なんかに頼ってたってダメです。むしろ、外国勢力に利用されるような皇室だったら、ない方がマシなくらいです。
林先生もおっしゃるとおり、たとえ「亡国」になったとしても、千年、二千年単位で考えて、再び国を興すくらいの覚悟で生きていきたいと思います。
それくらいでちょうどいい・・・今は、そんな状況にあると思うのです。

「亡国の覚悟をもって当たるべし」より引用

あらためての国づくりなんて、バカバカしいと思います?大それたことだと考えます?

どうでしょう・・・今の仕組みでいけるのであれば、そのままでいいのではないでしょうか。でも、私は、もう底が見えていると思っています。

なので、建御名方のお力なんかも拝借しながら、できることをすべてやっていきたいと思うのでありますよ。


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