建御名方のお力拝借!
昔、ちらっと聞きかじった話として、「最近は、神社に来る人たちでも、神様を信じる人が少なくなってきて、神様の力が落ちている」なんてものがありました。
なんだそれ?みたいな感じです。神様なら、人々が信じようが信じまいが、神様としての力があるんじゃないかと思います?うん、私もそんなふうに思います(笑)。
でも一方で、人々が信じているかどうかは、意外と重要かもしれないなどと思ったりします。例えば、お金です。
お金がお金として成立するためには、みんなが価値があると信じてくれる必要があります。みんなが信じてくれるからこそ、お金として機能するわけです。そうでなければ、硬貨はただのコインですし、紙幣に至ってはただの紙でしかありません。
国家にしても同じです。みんなが、国家に権力があると信じている限りにおいて、国家は権力機構として機能します。しかし、みんなが国家を信じなくなれば、国家などはなんの役にも立ちません。ただの役立たず集団です。
あ・・・今回は、こういう話がしたいのではありません。
神社です。
そんなこともあるので、神社の神様の力が落ちてきたなんて話、もしかしたら本当かもなーなどと思ったりするわけです。しかし、私は神社ってのは本当にすごいと考えています。
もちろん、神様もいると思っています(みたことはないですが、まずもって、いると思ってみた方が絶対的に楽しいです)。
ということで(?)、諏訪にやってきました。諏訪といえば、もちろん諏訪大社ですっ!
この諏訪大社に祀られているのは、建御名方(たけみなかた)という神様です。そして、出雲の大国主大神(おおくにぬしのみこと)の息子として知られています。
大国主大神は、天照大神(あまてらすのみこと)よりも前に国を治めていた神様で、天照大神に国を譲れと迫られた「出雲の国譲り」神話で有名です。
古事記によると、大国主大神のもとに天照大神の遣いである建御雷(たけみかづち)がやってきて、国を譲れと迫ってきました。このとき、大国主大神は息子の建御名方が答えるというので、建御雷は建御名方のところにやってきました。
ここで建御名方は、建御雷との力比べを申し出ました。
しかし、建御名方はこの力比べに敗れてしまい、大国主大神は国を譲ることになったのです。敗れた建御名方も、諏訪の地に逃れてきました。そこで祀られたのが、諏訪大社ということです。
ちなみに、このときの力比べが、相撲の起源であるとも言われています。
こんな経緯があるので、この建御名方については、本来、国を治めていた大国主大神側の神様として、興味をもたないわけがありません。諏訪大社の建御名方は、バリバリに出雲・大国主大神を支えてきた神様なのです。
既に、こちらの記事にも整理してある通り、現在の天皇・皇室の祖神として崇められている天照大神よりも前に、国を治めていたのが大国主大神です。ある意味で、国を治める正統性は、天照大神よりもあると考えられます。
そんなわけで、今、私たちが、さまざまな国難を目前にしているなかで、国を奪った天照大神の限界については、国を譲った大国主大神側から、そろそろ問い質されるべき時期に入ってきたように思います。
その問い質すべき側の重要人物(重要神)が、建御名方なのですから、自ずとご挨拶にも力が入ります。
どんなふうに力が入るかといえば、「この国は、多分もうダメなので、今一度、一緒に国づくりをしていきましょう」ってことです。
あらためての国づくりなんて、バカバカしいと思います?大それたことだと考えます?
どうでしょう・・・今の仕組みでいけるのであれば、そのままでいいのではないでしょうか。でも、私は、もう底が見えていると思っています。
なので、建御名方のお力なんかも拝借しながら、できることをすべてやっていきたいと思うのでありますよ。
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