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あとがき

 今回の本は、これまで出版した自著『ISHIYA私観ジャパニーズ・ハードコア30年史』や『右手を失くしたカリスマ〜MASAMI伝』のように、noteなどのネット連載はなく、書き下ろしの本になった。
 出版元であるblueplintから「そろそろ次作を出しませんか?」と言われたのだが『右手を失くしたカリスマ〜MASAMI伝』で、俺が物書きになった最大の理由であるMASAMIさんの話と、俺が育ったジャパニーズHARD COREの世界を書けたので、全く何も思い浮かばなかった。
「MASAMIさんのことが書ければ、もう別に他に書くこともないしなぁ」と思っていたので「もう本にするようなネタがありませんよ」と担当者に伝えると「では会社と相談して、何かネタを考えて提案します」と言ってくれるではないか。
 物書きを始めた頃から思っていて、目標であったMASASMIさんの本を出せて抜け殻のような俺でも求めてくれるならばと、何とか書く気を呼び起こしていた矢先「次回作はISHIYAさんの自伝はいかがですか?」と言われてしまう。
 ちょっと待ってくれ。自伝なんて小っ恥ずかしいし、俺みたいな人間の人生を書いたって何も面白くないし、読みたがる人間などいるわけがないと断り「それじゃあ海外にはちょくちょく行ってるので、海外の話は?」と提案し、協議を重ねた結果「自伝的に経験を書いて行く海外の話にしましょう」となった。ふたつをあわせた案になり、どうしても自伝的な部分は書かなくてはならない感じになってしまった。

 まぁしかし、求められるというのは幸せなことなので、どうせならとがんばって自伝的に書いてみたのだが、書いているうちに連載をしていないので反応もわからず「こんなもん読んで面白いのか?」と何度も思うようになり、その度に担当者に確認して「面白いですよ」と持ちあげてもらい、なんとか書き終えることができた。担当のblueprint松田様。本当にありがとうございます。しかし刊行された今でも「本当にこんな話が面白いのか?こんなものを出版していいのか?」と、ずっと思っている。

 しかし、俺のようなどうしようもない人間がバンドで海外に行く話で、ひょっとしたらこれから先バンドで海外を目指す人間が出て来て、それが日本のHARD CORE PUNKであれば、「世界へ日本のHARD COREが伝え続けられるのではないか?」との思いもあり、恥をさらすようではあるががんばって書いてみた。
 一応ISHIYA私観シリーズの3作目になるようで、物書きになってこんな短期間で自分の本がシリーズ化されて発売されるなんて、夢のような話である。

 かなり一般社会とは違う話なので、腹の立つ方もいるとは思うが、こんな世界があって、そこにいる人間たちは社会的には認められていなくても、世界中で繋がりあって別の世界を作っているんだなと、広い心で受け止めてもらえるとありがたい。
 俺たちの周りには書けない話が多いが、何とか書ける話でまとめることができた。悪事を隠しているわけではなく、悪さ自慢のように捉えられるのも伝えたいこととは違うので、書籍として残す必要がどこにもないという俺の判断で、ほとんど書かなかった。
 知りたければ、俺たちと信頼しあえる友人になるしかない。ハードルは高いかもしれないが、基本的に友人が増えるのはウエルカムであるのは、この本を読んでくれた方なら分かるだろう。

 最終話でも書いているが、信頼できる友人がいなければ、俺の人生などロクでもないものになっていたと思う。
 ずっと一緒にバンドをやっていてくれるメンバーにはいくら感謝してもしきれない。普段は恥ずかしくて面と向かっては言えないが、心からありがとうと言いたいと思います。 

「FORWARD」
SOUICHI
秋山
YOU
スタッフのFUKUちゃん
撮影&スタッフ業務もこなしてくれる木野内君

「DEATH SIDE」
MUKA-CHIN
YOU
ORI
弁慶

みんな本当にありがとう。
 最後に協力してくれた方、この本を書く上でなくてはならない存在の方々に、深い感謝の意も込め、名前を掲載させていただきます。

CHELSEA(ex.DEATH SIDE)
T.T(EIEFITS、ex.FORWARD)
CRUDE
PILEDRIVER
MUSTANG
SLIP HEAD BUTT
KUBOTA(SLIGHT SLAPPERS)
SHIGERU SHIGGY SATO(西横浜EL PUENTE)
YUMIRRIN(SLIP HEAD BUTT、SLEEPERS)
MASATO(ASSFORT)
YOSHIO(ASSFORT)
NANG CHANG(SMASH YOUR FACE)
EIJI(VESPERA)
JHAPPY(ソメイヨシノ)
JUN(WARHEAD)
荒木(WARHEAD)

佐藤君(HG:FACT)
KATSUTA(HEEL、TOKYO HARD CORE TATTOO)
纐纈(DEVOUR RECORDS)
BLOWBACK(新潟)
鉄アレイ(東京)
鈴木立(ex.我殺、L,S,D,)

カメラマン(名前忘れた。ごめん)
ミッキー(にら子供)
ヒロシ(ASYLUM)
コウジ
GAZELLE(ASYLUM)
ZIGYAKU
ロンリー
桐生ちゃん
テトちゃん
リカちゃん
その他家のない俺を泊めてくれた人たち、本当にありがとう。

 海外ツアーで協力してくれた各国の友人たち

SIMON(UGRY POP RECORDS:カナダ)
GABBA(CHAOS U.K、F.U.K:イギリス)
HAVOC(HAVOC RECORDS:アメリカ)
ANDY(NIGHT BRINGER:アメリカ)
ROB(アメリカ)
RYAN(アメリカ)
CHRIS(RIGHTEOUS JAMS:アメリカ)
ADAM(SLEEPER CELL、WILD MOHICANS:アメリカ)
BEN(DROP DEAD:アメリカ)
CAREER SUICIDE(カナダ)
STAR STRANGLED BASTARS(アメリカ)
DOOMSDAY HOUR(アメリカ)
TIMMY(CHAOS IN TEJAS、540 RECORDS:アメリカ)
BILLY(TRAGEDY、PERTNERS IN CRIME RECORDS:アメリカ)
YANNICK(TRAGEDY、FERAL WARD RECORDS:アメリカ)
TRAGEDY(アメリカ)
POISON IDEA(アメリカ)
WOLD BURNS TO DEATH(アメリカ)
KEN SANDERSON(PRANK RECORDS:アメリカ)
ROBERT(NO STATIK:アメリカ)
NO STATIK(アメリカ)
MARKKU(フィンランド)
GREG DALY(アメリカ)
LONG KNIFE(アメリカ)
YEAP(HARDCORE VICTIM RECORDS、PISSCRÏST、KRÖMOSOM、ENZYME:オーストラリア)
ENZYME(オーストラリア)
TEARGAS(オーストラリア)
HOONEY(韓国)
SCUMRAID(韓国)
SIMON(イギリス)
CHAOS U.K.(イギリス)
KIETH(BLACK WATER RECORDS、LONG KNIFE、HELL SHOCK、WARCRY etc.:アメリカ)
EDDIE(TODO DESTRUIDO RECORDS、CRIATURAS,VAASKA:アメリカ)
CRIATURAS(アメリカ)
UNIT21(アメリカ)
WILD//TRIBE(アメリカ)
OBSTRUCTION(アメリカ)
HEAD SPLITTERS(アメリカ)
MIKE(SAD BOYS:アメリカ)
ARTY(アメリカ)
ANYA(アメリカ)
CREG(NOT DEAD YET FEST:カナダ)
DAN ORSTRICH(アメリカ)
SPINACH(アメリカ)
JUKKA(SOTATILA:フィンランド)
JANI(フィンランド)
SEVE(BACKLASH:フィンランド)
DS-13(スウェーデン)
CRISTIAN(MANIC RELAPSE:アメリカ)
JORDAN(アメリカ)
RONNEY(DEAD RHYTHM EASTER FEST:スウェーデン)
GIULIO(F.O.A.D RECORDS、CRIPPLE BASTARDS:イタリア)
CURBY(OBSCENE EXTREME FEST:チェコ)
SAMALL(VENEZIA HARD CORE FEST:イタリア)
GEORG(RUIDOSA INMUNDICIA:オーストリア)
RUIDOSA INMUNDICIA(オーストリア)
IGOR(TO BE PUNK FESTIVAL:セルビア)

 そして海外の各地でライブを企画してくれたオーガナイザー、対バンしてくれた多くのバンド、泊めてくれた友人たち、ドライバーのみんな、そしてライブに来てくれた観客たちがいなければ、この本を出せるような経験はできませんでした。
 また地球のどこかで、必ず会えると信じています。本当にありがとうございました。

 書籍2023年5月17日 WEB版note 2024年 8月11日 ISHIYA

 ISHIYA
 アンダーグラウンドシーンやカウンターカルチャーに精通し、バンド活動歴30年以上の経験を活かし、音楽や映画を中心に様々な媒体で執筆を続けるフリーライター。
 著作には『関西ハードコア』(LOFT BOOKS)
ISHIYA私観 ジャパニーズ・ハードコア30年史』(blueprint)
右手を失くしたカリスマ MASAMI伝』(blueprint)
新装版 関西ハードコア』(リスクトラッシュ、東京キララ社)
静岡ハードコア』(リスクトラッシュ、東京キララ社)
 また、noteで各種連載を行うほかにも、トークイベントなどへの出演も多数。
FORWARD / DEATH SIDE VOCALとして、国内外へジャパニーズ・ハードコアを発信し続けている。
note. https://note.com/ishiya148
X(旧Twitter) https://x.com/ishiya_148
Instagram. https://www.instagram.com/ishiya_forward/

「Laugh Til You Die 笑って死ねたら最高さ!」
著者:ISHIYA
イラスト:浅野忠信
帯文:大槻ケンヂ
装丁:古田雅美、内田ゆか(opportune design Inc.)
編集:松田広宣(blueprint)
校閲:大竹香織(サプリ)、伊藤剛平(初頭五餅校閲事務所)

2023年8月17日 第一刷発行

発行者:神谷弘一
発行・発売:株式会社blueprint

印刷・製本:株式会社シナノパブリッシングプレス
JASRAC 出 2305195-3901

ISBN 978-4-909852-44-1 C0073
©ISHIYA 2023.Printed in Japan.

本書の無断複製は著作権法上の例外を除き、禁じられております。
購入者以外の第三者による電子的複製も認められておりません。

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ひょっとしたら、おまけ話が追加されるかも? あくまでも「かもしれない」という感じです。 旅ものが好きな方や、普通とはちょっと違った海外の話に興味があれば、楽しめると思います!

2023年に刊行された自著「Laugh TilYou Die 笑って死ねたら最高さ!」のWEB版です。 本作に収められた話全てはもちろん、…

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30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!