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#縄文 noteまとめ

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縄文に関するnoteで面白そうだなーと思ったもの、面白かったものをまとめていきます。
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2019年12月の記事一覧

今年の縄文納めに、三内丸山遺跡に来てますドグ〜!(●´ω`●)雪の三内、最高にきれい☆✨✨レストラン5千年の星でどんぐり入り縄文うどん(鴨肉使用・うどんにはどんぐり、栗、長芋が練り込んである本格仕様☆)食べて帰るドグ〜☆(●´ω`●)ゴボウのゴロゴロ感が野性味たっぷりでしたドグ!

ツイートで振り返る2019年の縄文旅

様々な企画展、見たかった常設展、イベントに呼ばれたついでに立ち寄った考古館、取材で伺った博物館。はたまたツアーを組んでバスで行った場所なんかもあって、2019年もかなりの数の土器を見ることができました。ざっと行った地域は、東京、岐阜、愛知、静岡、北陸、新潟、長野、山梨、九州、岩手、千葉、秋田、山形、青森、北海道。そこで出会った土器や土偶や人たち。 ということで、2019年の縄文旅、ツイッターでの呟やきで振り返ってみます。長いです。毎月何かしら見に行っています。 まずは1月

青森県立郷土館で縄文の謎に出会う。

青森で青森県立郷土館で開催中の企画展「縄文遺跡群と県立郷土館ー発掘調査の軌跡ー」の後編です。前編はこちら。 前回は亀ヶ岡石器時代遺跡(晩期、つがる市)の途中まで紹介しましたので、その続きから。土偶も少しありました。 亀ヶ岡といえば遮光器土偶ですが、出土品がバリエーションに富み、謎の多い遺跡ともいわれています。この土偶も、いろいろな時代、場所の要素を持っているように思えます。 続いて、是川石器時代遺跡(晩期、八戸市)。多くの遺物は是川縄文館にありますが、こちらにも多少ある

私が縄文にハマったわけ

こんにちは。縄文探求ユニット・縄と矢じりの文章担当、草刈です。 2009年よりNPO法人jomonismのメンバーとして縄文イベントの企画制作に携わるようになってから早いもので12年目。相方でカメラマンをしている廣川と縄文旅をするようになって8年が経とうとしています。 なぜ、「縄文」なのか?とよく聞かれるので、この際ここで書いておきますが、わりと自然な流れでそうなったとでも言いましょうか。jomonismに誘われたのも、たまたま広告関係の仕事をしている知人に誘われたからで

縄文の謎が深まる展示物。青森県立郷土館の発掘の軌跡から見えるのは、縄文人の暮らしの全貌と遊び?

青森で青森県立郷土館で開催中の企画展「縄文遺跡群と県立郷土館ー発掘調査の軌跡ー」を見てきました。 青森県といえば、三内丸山、是川、亀ヶ岡など縄文時代の有名遺跡が目白押しですが、今回の企画展では青森県立郷土館が約45年の間に発掘調査を行った21の遺跡の出土品が一堂に会し、しかも初公開資料多数ということで、見逃すわけにはいかない企画展なのです。 展示は基本的に遺跡ごと、だいたい年代順に並んでいます。 外ヶ浜町の大平山元(おおだいやまもと)遺跡は、世界最古クラスの土器が出たこ

秋田県埋文はいいところだけど、本気を出せばもっとやれるはず。世界遺産登録に向けて本気を出して!秋田さん。

今年何回目かの秋田出張があり、初めての県南地域だったので、これ幸いと秋田県埋蔵文化財センターに行ってきました。三輪さん付き合ってくれてありがとう! さて、秋田県の埋文は大曲駅から車で15分ほど、他の交通手段は1日数本のバスのみというなかなか難易度の高い場所にあります。目の前には払田柵遺跡という平安時代の役所の跡があります。 展示室はあまり広くはなく、旧石器から近世までまんべんなく、やや縄文が多い感じでものがおいてあります。今、というか今年度は「環状列石を世界へ!蔵出し!秋

縄文文化とこれからのSNS社会の共通点

縄文文化について昨日少しだけ触れたのでつづき。 まず縄文文化の交易について。通貨による単純なモノの移動とは異なることを理解してほしい。 実際、階級や経済を中心にした西洋史観では、彼らを理解することは出来ない。 縄文晩期や続縄文時代では確かに相場目安をもとに大陸や朝鮮半島と交易をしていたといわれるけれども、基本的に彼らは僕たちの想像するような物々交換の交易をしていたわけではない。 通貨=勾玉ではないのだ。 例えば船で来たある村の男が、よその村の女を娶った祝いとして勾玉

絵【文化と文様シリーズ】縄文

〈自然〉と〈文字〉の関係を捉え直す 500m美術館 鈴木ヒラクの壁画を観て

札幌、500m美術館。札幌は地下道が発達している。理由はもちろん冬の厳しさを凌ぐためで、全体では6Kmにもなる地下空間が広がる。 そんな地下道に、アーティストの鈴木ヒラクさんのドローイングが延々と続く空間がある。 ドローイングの起点となっていたのは、余市にある『プゴッペ洞窟』の線刻だ。北方に起源があるといわれるその文様のパターンひたすらに反復しているようにみえながら、しかし、そこから次第に、別の何かへとトランスフォームしていく、そのプロセスを歩きながら追体験する感覚があった

和樂webに出会わなかったら、20代で日本文化のおもしろさに気づくことはなかったと思う

こんにちは!和樂webスタッフのとま子です。突然ですが、わたしの悩みをちょっとだけ聞いてください。 わたしは今年で25歳になるのですが、同い年の友達、歳の近い先輩・後輩と趣味が合わない、というかズレを感じることがよくあるんです。 ・ケーキより和菓子が好き ・コーヒーよりお茶がすき ・西洋美術より日本美術がすき ・海外のブランドより日本のものが好き さらに民藝の可愛さや、縄文時代のおもしろさ、日本庭園の楽しみ方、和樂webに参加して日本文化の魅力に気づいてしまった今、このワ

解説はともかくけっこういいものがあった「柳瀬川縄文ロマン展」

展示はさておき解説が訳がわからないと一部の縄文好きの間で話題になっていた清瀬市郷土博物館の「柳瀬川縄文ロマン展」に行ってきました(企画展はもう終了しています)。 確かに解説は訳がわからないというか、かなりぶっ飛んだもので、それをところどころ読みながら「縄文とは…」と考えさせられました。それについては別の所に書きました。 が、こっちのノートは純粋に縄文土器や土偶を愛でて味わうというスタンスでやっているので、展示されていた土器たちと私なりの味わい方を紹介していきたいと思います

「柳瀬川縄文ロマン展」で改めて感じる縄文土器の自由な“文脈”

清瀬市郷土博物館で行われていた破天荒な展覧会「柳瀬川縄文ロマン展」。 何が破天荒かというと、入口の階段には土器の展開図が大量に貼られ、中に入ると読むのに異常に時間のかかる解説がある。しかもその解説はいわゆる考古学的な説明ではなく、担当した学芸員個人のオリジナルな読解なのである。 縄文ZINEのノートにその辺は詳しく書いてるので、ぜひ読んでほしい。 展覧会を見て、この縄文ZINEのノートも読んで私が思ったのは、縄文土器の文脈の自由さだ。展示されていた土器を解説うんぬんと関

*「小児マヒであるけなくなった少女を見捨てなかった縄文人」

… 縄文人は腹の膨れた妊婦の土偶を作り、生命への畏敬の念があったことを伝えている。 病める者、孤独な者、貧しい者にあたたかい手を差し伸べることは、生殖のメカニズムを教えるよりもっと大切なことだ。 現代の日本人の知性が劣化しているとよく言われる。 そうではない、劣化しているのは知性ではなく感情だ。 ◆ 称賛すべき高貴な感情と唾棄すべき下劣な感情 前者は、利害損得を超え、窮状にある人々に手を差し伸べる利他心、田中正造や杉原千畝を鼓舞していた感情で、後者は「桜を見る会」で

縄文人とアイヌとの遺伝的連続性(篠田謙一抜き書き)

その1 《近年、北海道の縄文人とオホーツク文化人、アイヌの人たちのミトコンドリアDNAの分析が進んだ結果、この地域での集団の成立について新たな事実が浮かび上がってきた。分析の結果、アイヌの人びとは単純に北海道縄文人の子孫というわけではなく、オホーツク文化人の遺伝的影響を強く受けていることが判明したのである。そのため現在では、アイヌ集団は北海道の縄文人を基盤として、オホーツク文化人の遺伝子を受け取ることで成立したと考えられるようになっている。最近の形態学的研究もそれを支持して