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解説はともかくけっこういいものがあった「柳瀬川縄文ロマン展」

展示はさておき解説が訳がわからないと一部の縄文好きの間で話題になっていた清瀬市郷土博物館の「柳瀬川縄文ロマン展」に行ってきました(企画展はもう終了しています)。

確かに解説は訳がわからないというか、かなりぶっ飛んだもので、それをところどころ読みながら「縄文とは…」と考えさせられました。それについては別の所に書きました。

が、こっちのノートは純粋に縄文土器や土偶を愛でて味わうというスタンスでやっているので、展示されていた土器たちと私なりの味わい方を紹介していきたいと思います。

展示はだいたい時代順で、まずは前期中期あたりを。

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粘土紐を使った装飾が特徴的に感じます。かなり複雑な文様が丁寧に作られていますね。この辺りもまだ中期でしょうかね。

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かなり凝った文様です。

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イノシシを象ったと思われる土器。

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こちらは蛇でしょうか。

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全体的に中部高地との共通点が感じられます。東京の西部は山を越えれば山梨ということもあり、山梨方面と文化的な交流があったのだろうと思います。

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今回の一番のお気に入りはこちらでした。上層部の粘土紐の装飾も見事ですし、胴体部分の文様も精緻で見入ってしまうような美しさが感じられました。他の土器と比べてエッジが立っているというか、細工が非常に丁寧でどれだけ時間をかけて作られたのかと想像が膨らみます。

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晩期には磨消縄文もあったよう。形も独特で中期までとは異なる文化が流入したのだろうと思えます。

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こちらは企画展ではなく常設の有孔鍔付土器。かなりの大きさに凝った図像が散りばめてある名品です。

これは!という名品はないですが、長い時間この場所に人が暮らしていた営みが感じられる良い展示でした。

さて、この展示のぶっ飛んだ雰囲気は、階段にはられた大量の土器の展開図からも感じられると思います。

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こちらの公式の動画では独特の解説の一部を感じられるので、ご興味のある方はご覧ください。


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