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京から旅へ / インド編 インド仏跡巡礼③ ネパールの空
浅い眠りから覚め、目の前のモニターで飛行状況を確認する。高度12192m、対地速度827km/時。
そろそろ着いても良い頃だが‥
目を擦りつつ、何気なく、小窓から外を見ると、輝く、満天の星。
魂が、目から吸い盗られるような、美しい宇宙が、広がっている。
こんなにも、多くの星を見るのは、何十年ぶりのことだろうか‥
心ゆさぶられる、大きな感動に包まれる。‥のも、束の間。
機はググっと徐々に高度を下げ、翼を広げ、バンコクへ舞い降りた。
バンコク「スワンナプーム国際空港」は、旅客ターミナルビルの総床面積563,000㎡(成田空港の約3倍)。世界一の広さを誇る。
アジアのハブ空港を目指しているらしく、確かにダダぴろい。
広いコンコースには「動く歩道」(この言い方、古い?)だけでなく、6人乗りの電気自動車が、何台も走っている。
最も、この広さも、乗継だけの私には、ただ移動が遠く、迷うだけで、どうでも良い。
面倒な、ネパールへの入国カードも書いて、タイ航空に乗り換え、約3時間でカトマンズへ到着。
ここで、インド人のガイドと合流。デリー大学卒で、六本木に在住。何百回もインドを案内している、超ベテラン。
過去、案内した日本人に、著名な文化人も多い。話が面白く、この人のお陰で、インドの旅は、幅と厚みをました。
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国内線は、30人乗りのプロペラ機。小さな機体に不安もあるが、乗らぬ訳にいかない。
ナムシャカムニブツ、ナムシャカムニ‥
グゥォォ~~ン、ブゥォゥォ、ゥォウォ~~ン。
超大型扇風機が唸るように、左右の翼のプロペラが回る。
思いもよらぬ高度で、透き通った、ネパールの青い空に浮かぶ。
振動と音になれた頃、右手に、雪を纏ったヒマラヤ山脈が連なる。
古代インドでは、神々が住む霊峰と、崇められていたと聞く。
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どれがエベレストで、アンナブルナで、など、見分けはつかぬがその神々しさにも、
ナムシャカムニブツ、ナムシャカムニ‥
やがて、プロペラ機は無事、バイワラに到着。
客室乗務員の女性が美しいと、降りがけに、皆が撮影するので、私も、パチリ^^。
空港からは、これからずっと乗り続ける、専用バスでホテルへ。
やれやれ、やっと、お釈迦様生誕の地。「ルンビニ」である。
インド仏跡巡礼④へ、続く
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(2014年3月1日 記)
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