精神療法(サイコセラピー)を受けることへの根強い偏見
最近、2つの発言にイラッとした自分がいたので、
「なぜ私はイラッとしたのか」
と自分の内面を洞察してみました。
1つ目の発言は、心理の大学院受験を目指している女性のもので
これは、私が日頃からイラッとしてるのが明らかなものですが
↓
「自分が心理の専門家目指してるのに、つらいからカウンセリング受けたいと思っちゃうとか、すごいダメですよね〜」
…は?
悪いけど何言ってるのかわからないし、カケラも共感できない。
飛行機に客としては乗りたくないのにパイロットになりたい
みたいなもの???
違うかなぁ?
私は自分自身の治療歴がそれなりにしっかりあるもので
(散々書いていますがたとえばこちら)
理解できないです、自分が接したことの無い職業を目指す人の気持ちが。
いやすみません、ちょっと違いました。
もっとちゃんと本音で言うと
「あなた、ズルしようとしてますよねぇ、
取り組むべき課題があるのに隠して、無いことにして、`専門家'に紛れ込もうとしてますよねぇ」
と思うので。
それで、
言っちゃいました、
「あなたは、カウンセリングを受ける人は病人でダメな人で、自分は違うと、そういう偏見がありますと、そう言っているわけですよねぇ」
…そのとき疲れてたのもあって、すいません遠慮なかったですε-(´∀`; )
ズルしようとする人はダメです。
自分を真正面から正直に見つめる勇気を持てる人だけが、豊かな人生を手に入れる、というのが私の人生観になっています。
イラッとした発言のもう一つのほう。
「小2少女殺害の犯人も、精神障害ですかねぇ」
こっちは、イラッとした理由が複数あります。
人として絶対に許されないことをして逃げ隠れしてた奴が、なんで精神障害前提よ。「メンタル」が流行ってるからって、なんでもかんでもこじつけないでくれる(怒。
ちなみに、法務省の犯罪白書を見ればわかりますが、
逮捕される犯罪者のうち、精神障害者の割合は、毎年1%未満です。
精神障害者が犯罪に走るという、根強い偏見は本当にやめてほしいものです。
また、性犯罪者に対しては「精神療法(サイコセラピー)」が課されますが、
それは、彼らが「精神障害者」だからということではありません。
精神療法(サイコセラピー)は、現代では、人格が未成熟な者、社会不適応な者に必要となっています。
「精神障害者かどうか」は、関係無いと言えるでしょう。
つまり
「精神療法(サイコセラピー)、心理カウンセリングは、精神障害者(もっと偏見的に言えば精神異常者)が受けるモノ」
という偏見を、本当に無くしたいと思う今日この頃です。
私の著作です。カウンセラーを目指している人にも役立つ内容です!
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