石川裕理

公認心理師・臨床心理士。PIAS 麻布カウンセリングセンター所長。NPO法人EMCA理…

石川裕理

公認心理師・臨床心理士。PIAS 麻布カウンセリングセンター所長。NPO法人EMCA理事。さいとうクリニック講師。リカレントメンタルヘルススクール顧問。能力を最大限に伸ばす心理治療(PIAS)で、楽しくクライアントを目標に導く。http://pias.main.jp/

マガジン

  • 臨床心理士・石川裕理「ナゼだかみんな心理が大好き」

    心理カウンセリング歴25年、個人セラピー3万時間超えの臨床心理士・石川が、クライアントに話していないことをこっそり話します。知りたい!と言ってくれた人たちへ、感謝を込めて。どうして人は「心理に興味がある」のか、人のこころ、自分のこころ、人生、生き方、仕事、無意識、男と女、親と子。臨床心理学者として、正しい知識もお伝えします。

最近の記事

日本人は恋愛下手?その歴史的な理由

日本語には「恋愛結婚」「お見合い結婚」という言葉がありますよね。 これ実は、英語圏には無い言葉なのです。 これが何を意味するのか、そして「「恋愛下手」にどう繋がってくるのかを説明します。 現代の日本では、恋愛して結婚するのが当たり前のように思われていますが、 実はこれ「ロマンティック・ラブ・イデオロギー(Romantic Love Ideology)」と言いまして、明治期に欧米から輸入された「主義」なのです。 かつて日本は、お見合い結婚が当たり前だったもっと言えば「

    • 「逆から考える結婚相談所」オープン!

      ついに本当に、結婚相談所を始めてしまいました。 臨床心理士が結婚相談所をやるって、世間ではどう思われるんでしょうね? 「心理職」ということに高ーいプライドを持っている人は、もしかしたら私のような仕事の仕方はしないのかもしれません。 だけど、結婚を支援することは 日本の未来の(子どもたちの)ために、絶対に今、必要なことだ!という確信を、私は持っています。 理由その① 本当は結婚したいくせに、素直になれない人が増えている(笑) 今って、30年前のように「そろそろ結婚

      • 抗うつ薬、一生飲み続けますか?

        精神科・心療内科(まとめて「メンタル・クリニック」と称することが多い)に、通院して服薬している人が多くなった昨今。 主治医のほうから減薬や断薬について何も言われていないから、自分からは言い出しにくいという理由でなんとなく漫然と、年単位で飲み続けている人や、やめることが不安で飲み続けているという人によく出会います。 副作用が出ないのなら飲み続けても問題ない、という医師もいますが、はっきり言ってそういう医師は勉強不足です。 20年抗うつ薬を飲み続けた患者が高率で就労不能の状

        • まさかの結婚相談所を開業します

          臨床心理士として心理カウンセリング歴26年、心理相談室開業から14年。延べカウンセリング時間4万時間以上。 心理の仕事を廃業するわけではないですよ!!! 心理の仕事で食べていかれなくなったわけでもないですよ!(*'▽')(笑) 私なりに、本気で社会貢献をもっと具体的にしたい! と真剣に考えた結果、私の専門的スキルと経験を生かして出来ることはコレだ、と思ったのです。 だって、私はこう見えましても(どうも見えてない)、日本の少子化をけっこう本気で心配しているのです。

        日本人は恋愛下手?その歴史的な理由

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        • 臨床心理士・石川裕理「ナゼだかみんな心理が大好き」
          60本

        記事

          好評発売中!内容を一部紹介します

          おかげさまで、お読みくださった皆さまから 「読みやすくて、考え方を変えるきっかけになった!」 「自分と家族についての想像が止まらなくなる、自分を知りたくなる、カウンセリングを受けたくなる本」 などの感想をいただいております。 「ありのままの自分に気づけばうまくいく〜夫婦と家族の心の傷の癒し方」【こんな方にお勧め】 ◯夫に腹が立っている◯夫が何を考えているのかわからない◯夫と分かり合えない◯夫に自分の気持ちが伝わらない◯DVや深刻なモラハラまではいかないが夫が自分に対

          好評発売中!内容を一部紹介します

          書籍を出版します

          気づけば、まる二年もこちらnoteを更新しておらず、それでも古い記事にスキを付けてくださったり、マガジンをフォローしてくださるキトクな方々がいらして、日々感謝して過ごしておりました。 わたくし石川は2019年から今まで何をしていましたかと言いますと、マッチングアプリで遊んでいました。ではなくて、 書籍の出版を目論んでおりました。 思えば、このnoteから全て始まったんです。 私の言いたい放題なこのマガジンを読んでくださった編集者の方がご連絡くださり、 「親子関係や家

          書籍を出版します

          「傷ついた治療者だけが、癒すことが出来る」

          サイコセラピーや、異常心理学的な事件を扱った内容の映画というのは多いですが、 「本質的に臨床心理学的(またはサイコセラピー的)」だと私が思う3本の映画があります。 その3本とは ①英国王のスピーチ(The king’s speech) ②愛を読む人(The reader) ③キャッチミー・イフ・ユー・キャン(Catch me if you can) 「英国王のスピーチ(The King’s speech)」は、すでにこのブログでご紹介済み、 個人セラピーの本質と人間観を見

          「傷ついた治療者だけが、癒すことが出来る」

          詐欺師に騙されないマインドとは・国際ロマンス詐欺、大流行!②

          さて、前回、詐欺師ジェラルドとの大まかなやりとりと、 被害に遭う前に、私の心が離れたエピソードについて書きました。 国際ロマンス詐欺、大流行!① 読者の皆さんの中には、前回の記事ですでに 「詐欺師に騙されないマインド」 について、 何らかのヒントを得た人もいるのではないでしょうか。 詐欺師は 「心の隙間に入り込む」とか 予防策として 「ちょっとした違和感や、心のアラートに耳を傾けて」とか よく見かけるアドバイスはいくつかありますが 私は、依存症や依存する心の専門セラピスト

          詐欺師に騙されないマインドとは・国際ロマンス詐欺、大流行!②

          国際ロマンス詐欺、大流行!①私の体験談と考察

          「国際ロマンス詐欺」。今、この言葉を知らない人はもう、いないんじゃないかなと思います。 (何それ知らない!という人は今すぐググりましょう) 簡単に言うと 主にナイジェリア人などのアフリカ系の詐欺師たちで、 出会い系SNSやフェイスブックを通じて 独身日本人女性(主に中高年。40代〜60代)をカモに、 リッチな白人男性になりすまして金銭を要求する、というものです。 そして現在までに、ものすごい被害額になっているようです。 (詳しく知りたい人はググってください。 このノート

          国際ロマンス詐欺、大流行!①私の体験談と考察

          自己肯定感の低い恋愛の末路③格闘編・前編

          ※①②をまだお読みでない方はこちらから 「自己肯定感の低い恋愛の末路①②」 当ブログの中で圧倒的に読まれている、自己肯定感と恋愛のお話。 さて今回は、自己肯定感が低くて幸せを逃しまくっていた、ダメダメなベルさんが、 人生の変革を目指して格闘するさまを物語にしてみたいと思います。 そうなんです。 「自分の自己肯定感低すぎるのがいけなかったんだ!」 と気づいたからって、はい、気づいたから次の恋愛はうまくいって シアワセになりましたー! …とは 簡単にいかないんです。 人

          自己肯定感の低い恋愛の末路③格闘編・前編

          精神分析は「引き寄せ」を超える最強の武器である

          前回、「世の中の引き寄せブーム(これけっこう長いよね?)に、なんとなく違和感を抱き続けている感覚」を書きました。 こちら→「くだらない偽物の情報発信」 私は、流行りものを何でもかんでも否定する人間ではなく、 むしろ大衆の心をガッと掴むものがあるらしいと知ると 「なになになに??? そんなに良いモノがあるの?! 私が絶対に思いつきもしなかった、スゴイことを 誰かが思いついたの?!?!」 と、激しく喰いつきます。 新しいものに対する興味関心は 強いほうだと思うんです。 で

          精神分析は「引き寄せ」を超える最強の武器である

          逆説介入による一発問題解決、お見せします

          ☆2018年間12月15日(土)14時〜 毎回多大なるご好評をいただいております 石川裕理のオープンカウンセリング 開催します。 今回は、聴講者のみご参加申し込みいただいて おりますが、 ご相談者様がおりません!!!( ゚д゚)!!! そのため、今週末のうちにご相談者様 お申込みが無い場合は、 残念ながら開催中止と させていただくことになります。。。 そこで、オープンカウンセリングにて ご相談いただくと、どんな良いことがあるのか、を お伝えしますね。

          逆説介入による一発問題解決、お見せします

          11月10日(土)第3回オープンカウンセリング

          11月10日(土)第3回オープンカウンセリング

          くだらない偽物の情報発信

          私の稚拙な文章を継続的に読んでくださっている、数少ない奇特な方々はお気付きのように、 この3ヶ月ほど、こちらのブログ更新が止まっていました。 それは何故か。 結論から言いますと ニセモノの「情報発信」のくだらなさに気づいて、ウンザリしたからです(´∀`*) もともと私は、他の同業者や友人やらが何を発信しているか? ということに全く無頓着で、 「私も何か、発信すべきなんだろうなぁ〜」 くらいの軽い気持ちでブログを始め、 今さらながらFacebookを動

          くだらない偽物の情報発信

          なぜ私は役者を目指したか・演技の治療効果

          元(売れてない)舞台女優。 という経歴が、セラピストなりたての頃は恥ずかしくて、 「石川さんって前、劇団やってたんですよね! 女優さんだったんですよね!」とか人から言われると 「目立ちたがりだったんですね! でも才能無かったんですね!」 と言われていると脳内変換して思い込み、頭を抱えるという(笑笑)苦しい時期がありました。 しかし現在の私は 「演技を見せたいという願望は何か・人前で演じる行為とは何か」 がわかっているので、自分の過去が全く恥ずかしくなくなりました。

          なぜ私は役者を目指したか・演技の治療効果

          自己愛の時代を助長する偽セラピストたち

          「自己愛の時代」ということを、ここでも一度書きましたし、 YouTubeでもお話ししました。 「自己愛の時代の治療者」はこちら 最近、 「カウンセリングの垣根を低くしよう! 手軽に、ライトに、カウンセリングを受けてもらうべく、 お値段も内容もとりあえずライトに。 ただし、心理学的な裏付けは正しく」 の、ような方向性で頑張ってる子育て支援カウンセラー(女性)と知り合ったのですが その支援内容に、私は 強烈な違和感 を覚えました。 その方が言うには、 「母親は、特

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