【不登校リカバリーCPC】娘の発達課題回復記録⑦《生活編》過剰ドーパミンの危険性を知ろう!
自己紹介
トラウマの癒しを提供するハートエデュケーションセンター代表、川村法子(イーシャ)です。子ども時代からずっと生きづらくて、20代の半ばから、セラピーやヒーリング、瞑想に取り組んできて、気がつけば20年以上が経ちました。現在アラフィフ。更年期障害などもなく、すこぶる元気な3児の母です(小麦にだけ弱くて、グルテンフリー中🌾)。
トラウマの癒しは、心と体はもちろん、人生の質まで健康にしてくれます。
さて、数年前、自分の心と体の問題がほとんど解決した時に、突然、複雑性PTSDという言葉が世に現れました。「これ昔の私のこと!」と言いたかったのですが、全部症状が解決しちゃってたので、ただ、納得するだけ。
まだまだ、ここからたくさんの心と体の真実が明らかになってくるのでは!?と希望を持っています。
だからこそ、私が体験してきた癒しの真実について伝えていきたいのです。私が20年歩いてきたグネグネ道を、皆さんには最短距離でシュッと歩んでいただきたいと思っています。
さて、私は、道途中で、セラピストとしての活動を始め、これまで1万5千件以上の相談を受けてきましたが、全てに関係しているのは、子ども時代のトラウマです。
トラウマについては、臨床心理士で認定セラピストのかちゆみこさんのこの記事がとってもわかりやすいので、ご覧くださいね。
私の詳細ストーリーは、以下からどうぞ。
はじめに
さて、前回の記事では、発達課題のあった娘が、順調に小学生としての成長を超えてきたと思ったら、中学になって適応障害と過敏性腸症候群を発症して、不登校になってしまった・・・という暗黒時代について書きました。
そして、この時の私の2つの決意についても。
今回は、実際娘が復活するまでの取り組みについて書いていきます。
今、娘は大学1年生。とっても明るく、毎日楽しく学校に通っています。大事なことは、ぶり返しのない回復を遂げることです。
つまり、学校に戻ることが正しいわけではなくて、本人が健康で幸せであることが大切なのです。
ここまで娘が回復するために、我が家がやったことは、たくさんあります。
正直、対話や親の在り方の変化は親子関係回復の基本ですが、子どもをぶり返しなく、真に回復させるためには、それだけでは全く足りません。
発達に課題のある子たちは、心というよりも、身体に課題を抱えているからです。
丁寧に配信したいので、《生活編》《対話編》《セラピー編》と分けて配信していきますね。
今回は、《生活編》として、過剰ドーパミンの危険性を知って、子どもの脳を健全に成長させる方法について解説してきます。
脳科学的視点で娘を観察してみた
うちの子もそうだったのですが、不登校や発達課題で悩んでいるお子さんは、体調や心が不安定です。
お腹が痛い
頭痛がする
教室の音がうるさい
クラスメイトの発言に傷ついてしまう
心が重たくてどんよりする
・・・など、敏感な子どもたちには、毎日いろんなことが起こります。
それを聞くだけで、親は心配だし、どうしていいかわからず右往左往したりします。
この時期が一番辛いですね。
そんな時は、ぜひ、じっくりお子さんの生活を観察してください。
その結果、我が家の娘の場合、こんなことがわかりました。
娘の不自然な行動
学校で具合が悪くなって帰ってきても、娘はアニメをよく見ていました。
今のアニメは、昔よりも過激な内容になっています。
残酷なものでR指定がついているものありますが、そうではないものでも、感情的刺激がたくさんあります。
夫が業界に近いところで仕事をしているので、我が家の場合、R指定はしっかり守り、子どもに見せるアニメは徹底管理していたのですが、娘を、よくよく観察していたら、とても不自然なことに気がつきました。
学校では弱い子なのに、家に帰宅すると、ヒーローものや激しい戦いもののアニメで、過剰な刺激を浴びて喜んでいる
だけど、その翌日には、朝からお腹が痛いという
これって、なんか変ですよね。
当然、学校のストレスを発散しているのかもしれませんが、アニメは基本、黙って見るものですから、体から発散しているわけではなく、頭の中で発散しているだけ。
つまり、ドーパミンを出して、喜んでいるだけです。
ドーパミンは快楽物質と言われますが、一方で、獲得ホルモンとも言われています。
現状の不安から、次から次に、追い求めていく行動を煽るホルモンという意味です。
最新脳科学に基づいたこの書籍を読めば、過剰にドーパミンを出す行為が、どれほど、子どもの脳にダメージを与えているかわかるでしょう。
娘との約束
それがわかって、私は、娘に厳しく、アニメについて注意しました。
娘は泣いて抵抗したり、怒ったりしましたが、私は譲らず、こんなふうに、しっかりと伝えました。
娘は、かなり納得できない様子でしたが、それから2週間アニメを辞めました。
すると、なんと、それ以降、体調がかなり良くなりました。
過剰ドーパミンで興奮した脳はリラックスできません。
もっともっと!とドーパミンを追っかけしまい、ホルモンバランスが崩れ、自律神経を乱してしまいます。
さらに、今ここホルモンと言われる、オキシトシンやセロトニンが不足して、不安定になります。
いくつかの脳科学の書籍と出会ってわかったことを実践してみたら、やっぱりその通りだとわかったのです。
かつて私が複雑性PTSDを発症していた時にはわからなかったことが、今は、脳科学の分野でも、たくさん発見されています。
過剰ドーパミンの危険性
上に書いたように、アニメは当然ながら、YouTubeやゲームも、同じ構造で、ドーパミンをどんどん出したくなる仕組みで作られています。
企業は、広告や課金で、収益を上げたいのです。
柔らかい脳を持つ子どもたちは、真っ先にその犠牲になります。
子どもの柔らかい脳は、ドーパミンを煽る構造にすっかり乗っ取られてしまい、刺激に溺れていってしまいます。
その意味で、日常生活で体を動かして、楽しい刺激をたくさん受け取っている子は、強いのです。体を動かすことで満足していますから、必要以上にゲームやYouTubeに溺れなくても、1日を終えていくことができます。
ですが、発達課題があったり、心にストレスを抱えていると、最も安易な形で、ドーパミンを出して快楽を得ようとしてしまいます。
発達課題のある子は、そもそも神経的な問題を抱えていますから、そこに大量のドーパミンが流れ込んでくることで、負荷がかかってしまいます。
ゲームやYouTubeがやめられないのは、心が弱いからではなくて、脳が欲しているからです。
発達課題や不登校で悩む親御さんに、「ゲームは別に悪くない」「ゲームの世界に没頭するのも才能」「とことんやりなさい」いうアドバイスや発言がなされているのを目にするのですが、それは、かなり古い情報で、今は、脳科学的にゲームがどれだけ脳を破壊するかがわかってきています。
そもそも、心と体が健康であれば、ゲームをしてもいいのだと思います。だけど、もし、発達課題があって、神経的な問題があって、それを克服したいと思っているなら、ゲーム、YouTube、アニメで過剰ドーパミンを出すことを、まずやめてみることが大切です。
こちらの書籍もおすすめですよ。
次の記事では、子どもが触れるメディアを管理することの大切さとその理由について書いています。
これは、発達課題があってもなくても、簡単ではありませんね。
エンタメ系に近いところで仕事をしている我が家の夫の考えと、心と体の健康を目指してきた私の考えを取り入れた、我が家のやり方をお伝えしますね。
子どもの不登校と発達課題をぶり返しなく回復させていくために、我が家の経験が、皆さんのお役に立てば幸いです。
今回も、読んでくださって、ありがとうございました。
不登校リカバリーCPC
不登校リカバリーCPCでは、発達課題のあるお子さんの子育てに、役立つ記事を発信していきます。
他2名のチームメンバー、臨床心理士のかちゆみこさんとアロマインナーチャイルドワークの東海林智子さんは、子どもの不登校と発達課題を乗り越えてきた仲間です。
まだ一般には知られていない家族学のこと、トラウマのこと、心と体のつながりについて、体験談を交えながらお伝えしていきます。
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