気になる病院や地域の”平均在院日数”を調べる|市場調査レポート8日目
はじめに
おはようございます。医療介護データ研究所の まじめな所長 です。
先日公開した、市場調査のためのデータセットや病床機能報告のデータセットを使ったレポート作成の過程を公開しています。
今回は、病床機能報告のデータセットを使って地域の平均在院日数を調べてみます。
平均在院日数を調べる方法
病床機能報告には、病棟ごとに「新規入棟患者数」、「在棟患者延べ数」、「退棟患者数」が掲載されています。
平均在院日数は、在棟患者延べ数 ÷((新規入棟患者数+退棟患者数)÷2)で計算することができます。
そのため、病床機能報告のデータを使うことで、気になる病院や地域の平均在院日数を調べることができます。
今回は、市場調査ということで地域別・入院基本料別の平均在院日数を見ていきたいと思います。
平均在院日数を実際に見てみる
例によって、大阪府茨木市を参考にします。市単位だと病院数が少ないため、茨木市を含む三島医療圏の平均在院日数を見てみたいと思います。
■急性期一般病棟の平均在院日数
まずは急性期一般入院基本料の平均在院日数です。
灰色は全国平均を表しており、緑色が三島医療圏を表しています。
全国と比較して見ると、いずれの入院基本料でも全国平均を下回っていることがわかります。
平均在院日数が短いほど、治療能力が高いという見方をすることもできます。三島医療圏の急性期機能は全国と比べても高い治療能力を有していると考えられます。
■回復期リハビリ病棟の平均在院日数
続いて、回復期リハビリ入院料の平均在院日数です。
平均在院日数は60日程度で、全国と比べて短い平均値となっています。
三島医療圏は、回復期リハビリ病棟においても高いリハビリ能力を有していると考えられます。
■地域包括ケア病棟の平均在院日数
地域包括ケア入院料の平均在院日数はどうでしょうか。
こちらは全国平均よりも高い平均在院日数となりました。このデータからは判断がしにくいですが、病床の使われ方など、もう少し深い考察が必要かもしれません。
■療養病棟の平均在院日数
療養病棟入院基本料の平均在院日数はこのような結果となりました。
全国平均と比べて長い平均在院日数となっています。
医療的な措置の必要が少ない患者に関しては、介護施設との連携等も含めて検討していくことも必要かもしれません。
おわりに
今回は、平均在院日数について調査しました。以下のツールから他の地域の状況も確認ができますので、よろしければご参考ください。
引き続きレポート作成&ツール作りを進めていきます。
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参考リンク
・市場調査レポートの作成 1日目
・市場調査レポートの作成 2日目
・市場調査レポートの作成 3日目
・市場調査レポートの作成 4日目
・市場調査レポートの作成 5日目
・市場調査レポートの作成 6日目
・市場調査レポートの作成 7日目
それではまた!
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