好きになるとさ、気持ち悪いしムカムカするよね?
悪い子が好きだ。
私が越えちゃいけない柵の前でまごまごしていると、それをやすやすと跨いでいってしまう。
あー! って思うけど、置いてかれるのがなんだか嫌で、私は柵を越えられるふりをする。
越えられる私の着ぐるみを作る。
そういうののストレスって蓄積して、いつか爆発と決裂が待ってるのもわかってるんだけどね。
その子は有刺鉄線も電気ショックも恐れないの。
私はいつの間にか毒にあてられてしまって、その子を嫌いだと思っているのに、気になってしまっている。
ふわふわキラキラした、お花とラメを散らしたような気持ちじゃない。もっとムカムカして、気持ち悪くて、イライラするけど、でも目が離せないような感じ。
好きって気持ち悪くてムカムカするものだと思うけど、あんまりそんな意見を聞いたことがないような。
例えるなら、トーストに納豆とブルーベリージャムとぬか漬けとチョコレートソースをかけた感じかもしれない。(おえ)
自分の性別を意識せざるを得ないのも、好きの奥底にある性的な気配も気持ち悪いし、自分が誰か愛するとかいうことも気持ち悪いわよね。
でもそんなムカムカも青春なんですかねえ? だって、気持ち悪くてイライラしてうわああって走ったりするのが青春だよね?(しらんけど)
私は好きになったらムカムカするし、もしも相手からも好かれたりしたら自分が引き裂かれて分離しちゃうのかなあと思ったりする。
過去、好きな相手と手を繋ぐ想像とかしたら、なんだかその中にいる自分が自分じゃないものに見えた。
うわ、誰そいつ! あんたどこの馬の骨と手を繋いでいるんだおい! 表に出やがれ! と妬いちゃうくらい想像の中の自分を自分と思えない。今はそこまでではない気もするけどね。
私の考え方だと、どう考えても自分が好かれるわけなんかないんで、好かれてるそれを自分じゃないものと認識することで心の安全を守っているのかねえ。
なんて言うのかなこれは。愛着障害? 離人症?
まあ、呼び方なんてなんでもいいか。とにかく重要なのは、私の心は絡まったイヤホンケーブルよりもこじれてて、タコ足配線よりもこじれてて、自分でもどうしたらいいか、あっ! 分からんぞこりゃまいったねペシン!(扇子で頭を打つ音)ということだ。
あの子からも、好かれているんだかいないんだか分からないという状態にしておいて安心しようとしてるし。
なんでだろう。好かれたいはずなのに。特別でなくちゃ嫌なのに。AIのべりすとが「好き」というセリフを生成するたびに、それを削除して「違う、あの子はこんなこと言わない」って真顔になって。
も〜〜〜なんなんだわたしゃ普通に幸せになりたいぞ!?
普通ってなんだ!?
わからん!!
ドカーン!!
(考えるのがめんどくさくなったので爆弾で地球を滅ぼした音)
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