「相互依存」より「助け合う」生き方【読書まとめ&いろうたの考え】
4,5年ほど前にアドラー心理学と出会ってから、他者貢献だったり、共同体感覚だったりを意識しながら生きてきました。
「嫌われる勇気」では、アドラー心理学を真に理解するには、そこまでの人生の半分(30歳だったら15年)かかると書かれており、実際に理解、実践するのは非常に難しいと感じていました。
そんなとき、精神科医の和田秀樹氏による「自信がなくても幸せになれる心理学――世界一優しい精神科医コフートの人間関係講座――」という本に出会いました。
ハインツ・コフートは「自己心理学」を提唱した高名な精神分析家とのこと。心理学の本をたくさん読んできた私ですが、コフートのことは今回初めて知りました。そのコフートの主張をざっくり言うと、
「人は弱い存在だから、依存し合って生きていけばいいんじゃない?」(超訳)
と言う内容。アドラー心理学を実践してきた私としては、なかなか興味深い考え方でした。
アドラーとは何が違うのか?
ものすごく簡単にまとめるとこのようになります。
和田秀樹氏は、アドラーは「マッチョな価値観」、コフートは「思いやりの価値観」だと言っていますが、言われてみれば確かにその通りだなと思います。
和田氏がそのように表現したのはおそらく、精神科医として多くの患者を診てきたからではないかと推察します。アドラーの掲げる理論は、最終的に目指されるべきだとは思いますが、そこに至るまでにはかなりのハードルを越えなければならない、と私も常々思っていました。そこに、コフートの「相互依存」という考え方を前段階に持ってくれば、生きづらさを感じている人も実践しやすそうです。
いろうたの考え
ただ、「相互依存」という表現に、私は違和感を持ちました。依存という言葉には「すがる」とか「子どものように甘える」といった意味合いを感じるからです。ここは物書きらしく、何か別の表現はないかと探してみたところ、個人的には「他力」とか「助け合う」あたりがしっくりくるな、と感じました。
ちなみに、それぞれの意味は以下の通りです。
ただ、ここで大事なのは、どちらかが優れていて、他方が劣っているわけではないということ。ですからどちらかを選ぶのではなく、それぞれの中から、自分にしっくりくる部分を上手にミックスして取り込む。そうすることでもっと生きやすくなるのではないでしょうか。
かくいう私も柔軟に……。
私も今後は、アドラー心理学を軸にしながらも、いきなり自立を目指すのではなく、まずは誰かの力を借りてみる。助けてもらう。(過去の私は「助けて」と言えませんでした)。そして、「出来ない自分でもいい。このままの自分でいいし、こんな自分でも役に立てる部分がある」と知る中で、少しずつ前向きに生きる力を取り戻し、私を必要としてくれる人の手助けをしていく。そんなスモールステップで前進していけばいいのかな、と思いました。(最終目標の「共同体感覚」に至るのは、とっても難しいですが)……。
わたしたちは一人では生きていけません。必ず、誰かの力を借りながら生きています。まずはそのことを受け容れ、感謝し、助け合いながら生きていきたいものです。
この記事も、微力ながらあなたの生き方のヒントになれば嬉しいです。
(※2022/6/22現在の考察です)
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