50代から地域とゆるーくつながる君

「地域とのつながり方」をテーマに取材しているフリーライター兼民泊オーナー。東京との2拠…

50代から地域とゆるーくつながる君

「地域とのつながり方」をテーマに取材しているフリーライター兼民泊オーナー。東京との2拠点生活をしています。民泊の開業相談もしています。

最近の記事

地域とつながる/新しい出会いの場、それがクラウドファンディング?

クラウドファンディングで支援したお店が西荻窪の駅前にあり、リターン品としてコーヒー券をいただくため、直接、お店にうかがった。 初めて訪ねるそのお店は、バス通りに面している新しい建物で、カフェ兼工房兼ショップになっている。 奥の工房では、糸を自然素材の染め付けを、若い職人さんがしていて、手前のショップでは糸で紡いだ手毬が販売されている。その脇には、テーブルと椅子があってカフェスペースになっている。 たまたまクラウドファンディングで、このような活動をされているのを知り、ささや

    • 地域とつながる/徳島県の上勝町のゴミを資源にするライフスタイル

      四国にある徳島県上勝町に来ている。 「葉っぱビジネス」で有名になった町だ。過疎化の町ながら、元気なおばあちぇんたちが、山の葉っぱ売って活躍しているのだ。 さらに、最近では、ゼロ・ウェスト運動の町としても有名になってきて、ゴミ問題に町ぐるみで取り組み、環境問題への意識も高い。そんな流れで誕生した地ビールの店は圧巻である。町で廃棄物として出された建具を活用して、建物に活用している。さらにクラフトビールには、柑橘類の廃棄物を使用されているというのだ。あいにく、私は今、禁酒中という

      • 地域とつながる/クラウドファンディングへの挑戦を終えて、変化した自分がいた

        先日、クラウドファンディングは終わり、実にたくさんの方々の支援をいただけ、目標金額以上となった。 古民家が広島県の呉市にあり、地元からの支援も少なくない。地域の方々の笑顔が目に浮かぶ。 そして今までになかった、初めての感動に身が震える思いだ。 リターンによるお礼は、もちろん、取り組みこそが、恩返しになると自負している。 さて、初めての感動とは、人とのかかわり方の考えが大きく変わった、というか確信したと言ってもいい。 それは、人との絆について。 これまで、私は他人には

        • 地域とつながる/瀬戸内に応援し合える場をつくり、多くの生業を!

          今、瀬戸内海の離島で私が進めている音戸イロリバHOUSEについて、説明しよう。そのコンセプトは、「ゆるーい交流」である。 それは、コロナが続こうと変えるつもりは、まったくない。もちろん方法は、状況によって変化させる必要があるが…。 年代、性別、国籍等に関わらず、誰もが、ふらっとやって来て、交流できるサードプレイスを目指している。 最近は、いろいろな声をいただくようになった。例えば、イベントをやりたい、コワーキングスペースとして活用したい、移住促進の拠点にしたい、家守をし

        地域とつながる/新しい出会いの場、それがクラウドファンディング?

          地域とつながる/土壁塗り、危機一髪のスタートを地元の人脈で乗り切る

          土曜日に土壁塗りを開始した。 ところが、いきなり大ピンチとなった。 そのために、ボランティアで東京から先生に来ていただき、塗り壁隊のメンバーも多く来ていただいたにも関わらずだ。最悪、何もしないで帰ってもらうしかない事態になった。 それは、1トン以上も準備していた島で採った赤土が、粘度が低すぎて、使えないという結果になったからだ。以前、サンプルで採取した土は問題なかったのだが、今回は、そちらの山からの採取が難しく、別の場所からに仕入れた。見た目は問題なさそうに見えたのだが

          地域とつながる/土壁塗り、危機一髪のスタートを地元の人脈で乗り切る

          地域とつながる/古民家再生のため、昔ながらの土壁を地元の土で塗り上げる

          この前の週末は、古民家の修繕のために、音戸に行った。 屋内の土壁を塗るのが目的だ。 すでに3月には、セミオープンしたものの、コロナの影響で、休業状態となり、せっかくなので、その空いた期間を活用して、くすんだ壁を修繕することとした。 すでに土壁の表面を剥がす作業は終わっていたが、DIYでの土壁塗りができないでいた。 そして今回は、壁塗り隊を主宰される建築家の片山先生や、そのお仲間が東京方面から応援に来ていただき、指導してもらった。コロナの影響で、東京方面から訪ねることが

          地域とつながる/古民家再生のため、昔ながらの土壁を地元の土で塗り上げる

          地域とつながる/海辺の古民家で床下に炭を配置して湿度対策、地元のNPOがサポート

          せっかく天井や床を剥がしたので、床下に炭を敷くことにした。調湿対策だ。 この建物は、海がほんの数10メートル先にあり、部屋から見えるほど。一方、裏は緑に覆われた崖になっていて、その上にはお寺がある。つまり、湿度が高くなってしまう立地である。 湿度対策をしておかないと、木材が傷みやすく、白アリの温床になってしまう。 炭については、地元の竹を活用した炭を手配した。実は、この倉橋島には放置されたままの竹林が多く、ほっておくと、竹林が広がるばかりだ。そこで、竹の活用として考えら

          地域とつながる/海辺の古民家で床下に炭を配置して湿度対策、地元のNPOがサポート

          地域とつながる/地元の設計デザイナーを紹介してもらう。古民家にしかない魅力を引出すアドバイスをもらう

          残置物撤去が終わると、次にすることは、減築という作業だ。 今回、地元の建築デザイナーを紹介してもらい、リノベーションで悩んだときに、心強い味方になってもらった。 ほとんどの古民家に言えることだが、築100年ぐらいの建物であれば、その間、増改築をまったくしないということはありえない。居住者が、住み心地を良くするために、何かしら手が加わっている。 以前、神奈川県川崎市にある古民家の博物館を取材した際に、すべての建物を建築時の姿に戻したと言っていた。江戸時代の建物であっても、

          地域とつながる/地元の設計デザイナーを紹介してもらう。古民家にしかない魅力を引出すアドバイスをもらう

          地域とつながる/古民家再生の最初に試練がやって来る、それは「残置物処分」だ! 地元の人に助けられ

          実は、この古民家再生を目指すについては、決して簡単ではないだろうと察して、腹をくくったのが、昨年の3月だった。そのとき、願掛けの意味を込めて、禁酒を始めた。まさかその当時、こんなに長くなるとは思わなかったのだが…。 さて、同年夏にやっと契約にたどり着き、リノベーションの工事をするにあたり、残置物撤去という作業が待っていた。最初は、大掃除ぐらいの軽い気持ちだったが、結局のところ、2tトラックを借りて市内のゴミ処理センターに持っていったのが全部で4t近くあった。 そのとき、地

          地域とつながる/古民家再生の最初に試練がやって来る、それは「残置物処分」だ! 地元の人に助けられ

          地域とつながる/ひろしま里山ウェーブがもたらしたご縁に導かれ!

          広島県の音戸の古民家に関わっていると、度々、広島のご出身ですか? と聞かれることがある。 答えは、縁もゆかりもなかったのだが、たまたま約2年前にご縁をいただいて、このプロジェクトがスタートした。 東京で民泊をやっていると、世界中から、いろいろなゲストを迎え、特に欧米豪が多い。ほとんどの皆さん、広島を訪ね、原爆ドームや厳島神社のテッパンコースの他、瀬戸内海が美しいと答える。実は、私自身、しっかりと瀬戸内海を巡ったことがなく、理解しておかねばと、4年前に香川県三豊市や小豆島を

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          地域とつながる/広島県・音戸の牡蠣、中野水産の生牡蠣が美味い!

          広島の牡蠣といえば、全国的に有名だが、実際にそれを生産しているのは、呉市が一番多い。その次にお隣の江田島市だ。両市はトップ争いを繰りひろげ拮抗している。つまり、この2つの市が広島牡蠣を牽引しているといっても過言ではない。 その呉市の中でも音戸エリアは、牡蠣の生産が盛んだ。その一つ、中野水産さんは、「美浄生牡蠣」というブランドを打ち出している。ここの生牡蠣は、ビックリするほど美味い。一般的な牡蠣は、その独特なドロのような味がするのだが、ここのは、一切ない。クリアーな味わいをナ

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          地域とつながる/観光コンテンツは、人がフロントになる。広島県・江田島では、新しい動きに成果が!

          広島県の音戸からさらに橋を渡っていくと江田島という島にも行ける。30分もかからない。早瀬大橋でつながっているのだ。車で行けば、そのまま広島市内へカーフェリーで渡ることも可能なので、この界隈を周遊するのも面白いだろう。 旧海軍にちなんだ見どころが多いのだが、最近は、おすすめが人材だという。江田島で地域づくりをしている後藤さんによると、江田島には、そこで長く暮らしている方々のほか、移住者も増えていて、皆さん、個性的なので、その方々に会いにいくだけでも楽しいという。 そこで、島

          地域とつながる/観光コンテンツは、人がフロントになる。広島県・江田島では、新しい動きに成果が!

          地域とつながる/呉の市街地では、若手による空き家のリノベーションの新しい動きが始まっている

          音戸イロリバHOUSEのリノベーションを担当した地元の建築デザイナー中本氏は、店舗が得意だ。中心市街地にすでに多くの実績がある。建物の歴史や地域の歴史をいかし、それを個性に昇華している。ピッカピカにリノベーションし過ぎないところが、好きなところだ。 中本氏が関わったリノベーションでは、建物の時間を元に戻すイメージだったという。床と天井を解体し、建物のもともとの躯体をあらわにすることで、昔の風情を引き出し、さらに現オーナーの想いを加えて、新しさを生み出している。 「最近は、

          地域とつながる/呉の市街地では、若手による空き家のリノベーションの新しい動きが始まっている

          地域とつながる/瀬戸内海の離島、倉橋島の室尾は、魅力的な街並みだ。その理由とは?

          街にはワビサビの魅力がある。 とかく我々は、街にたいして賑わいを求めがちだが、その盛りを過ぎて、枯れてきた雰囲気も捨てたものではないと思うのだが。その路地の歴史が想像でき、イマジネーションが膨らんでくる。 東京だと、しょっちゅう建て替えられ、その前は、一体何があったのか、もはや思い出せない。 かといって、街並みをレトロに作り込んでしまうと、何かが違う。さしずめ映画村の雰囲気になる。そこでの生活の匂いが残っていないからだろう。 こちらの写真は、音戸のある倉橋島の反対側に

          地域とつながる/瀬戸内海の離島、倉橋島の室尾は、魅力的な街並みだ。その理由とは?

          地域とつながる/もはや遺跡化している過疎化する瀬戸内海の島々、打つ手があるか?

          日本とは思えない場所が、そこには、あった。 広島県の音戸から倉橋島の桂が浜を経て、さらに20分ぐらい行くと、橋を渡った鹿島という小さな島だ。 いくつかの集落があるのだが、その奥には石垣の段々畑がある。ここ、まるで遺跡のようだ。かつては、みかん畑として活用していたが、現在は、純粋に石垣があるだけ。 この界隈の集落は、空き家ばかりで、過疎化がどんどん進んでいる。 おそらく、瀬戸内海の島々は、10年もすれば、無人島がどんどん増えるだろう。このままでは、古民家は、廃屋になり、

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          地域とつながる/世界の隈研吾の建築が、ここ音戸に!

          広島県の音戸には、なんと、隈研吾の設計をてがけた建築がある。海沿いにある音戸市民センターで、図書館、行政窓口、多目的ホールをそなえた複合施設だ。 あの世界の隈研吾の作品だ。2007年の竣工で、ちゃんと隈さんらしいルーバーが外観にも見られ、内装には、これまた、いかにものルーバーの壁がある。 隈研吾の建築ファンは、日本のみならず世界中にいて、その作品を見て歩くのを趣味にしている人もいるほどだ。もうちょい、世界に向けて自慢して良いと思うのだが…。 この巨大な建築をいかに古民家

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