水の循環から考える〜暮らし・災害・人権・環境対策〜ESD/SDGs
一昨日、日曜日には、午前中は学童保育クラブでの父母会主催行事で、朝からハンターの格好をしておりました。
この日の午後は、
我が家の女性組が『スラムダンク』を見たいと言い出し、ひと足先に見たぼくは、別行動になりました。
ということで、
急遽、フリーになったぼくは、行きたいと思っていたイベントへ・・・!
北九州市立大学の『ESDプロモート実習』の学生たちがいつも頑張っています。
自分達なりの、自分達の目線でのESD企画を、毎月、ツキイチで実施されています。
(ちなみに、1月はぼくも関わって企画を進めています)
12月のテーマは、『水』です。
プロジェクトWETというアクティビティツールも活用しながらのイベントだったので、勉強に行かせていただきました。
大学生の皆さんの進行は素晴らしく、
自分の言葉で、SDGsを語る姿は、とても頼もしかったです。
『学び』としてこうした場を経験していくことには、とても意義があると思います。
SDGsには、17個のゴールがあり、未来へ向かう旗印です。
そのうちのひとつに、6番:安全な水とトイレを世界中にというものもあります。
日本国内では、蛇口をひねれば、飲める水が出てくるし、トイレではキレイさっぱりどこか彼方へ流れていってくれます。
こんな当たり前な暮らしに密接している一部ですが、世界を見渡せば、そうではない人が、かなりたくさんいるとのことです。
このイベントでのアクティビティでは、自分なりの『川』を描き、周りの街を書いて、みんなで川を繋げていき、上流から下流への流れや周辺の環境にある環境に悪いものを考えていきました。
またそれらを悪と捉えるだけでなく、どうしたら良いものに変化させることができるかも考えていきました。
最後に、参加者それぞれが、『自分にできることは?』ということを考えました。
参加者からは、身近なエコに関する意見が多数出てきていました。
歯磨きやシャワーなどでの節水。
エアコンや電気の消灯。
買い物や食べ物のもったいない。
移動手段などの暮らしのなかのエネルギー。
色んな意見がありました。
高校生や大学生の皆さんの、それぞれの目線からのご意見は、どれも正解だろうと思いますし、口に出したり、話し合ったりすることで、実践へと結びつくのだろうと思います。
彼ら彼女らのように、子どもや学生の頃からSDGsを学んできている世代が、また新たなこれからの時代を創っていってくれると、とても頼もしく感じました。
さて、ぼくもこのイベントを通じて、色んな考えが巡りました。
改めて、『水』について考えてみたいと思います。
水は、暮らしのなかに不可欠なものであり、
人間の身体も、そのほとんどは水分でつくられていると言われています。
地球も、水の惑星と言われるほど、水ばかりのこの地球です。
しかしながら、水が十分に得られず、飲み水が無いという国々もあります。
全く雨が降らず作物が育たないという場所や季節もあります。
『水の循環』は生命に関わります。
日本では、とてもとてもありがたいことに、水道が整備され、水もいつも浄化され、そのまま飲める水が水道から出てきます。
世界を見渡せば、こんな贅沢はありません。
飲める水をじゃんじゃん水道から流し、たっぷりお風呂にためて入ります。
ジュースやお酒のような飲み物のなかに、毎晩浸かっているようなものですね。贅沢なんでしょう。
水は循環する資源とは言え、
その浄化や取水や整備には、多くのエネルギーが使われていますので、大切に大切に使いたいですね。
そうそう、『我が家断水訓練』でもとても大変なことを経験をしました。
気象の勉強を進めていくと、
気象は、水と風の流れだということが見えてきました。
温められた水分は蒸発し、上へ上へと上がっていきます。
やがて雲になり、雨を降らします。
陽が照ると熱が上がり、水が蒸発し、
雨が降ると、大地が冷やされ、熱量が下がります。
水の流れと熱の流れも関係しています。
地球温暖化により、海水温が高くなっています。
どんどん水蒸気が湧く状態になっています。
台風の発生場所やコースは、前代未聞のものになってきています。
気温も高くなっています。
気温が高くなるということは、その気体中に含まれる水蒸気量が倍増します。
なかなか雨が降らないなぁと思ったら、とんでもない量が一気に降る。
皆さん、そんな実感があると思いますが、これが地球温暖化の表情のひとつです。
水の流れは、災害にも結び付いています。
ぼくたちがいつも食べている食糧にも、多くの水が含まれています。
例えば、野菜で言えば、
野菜そのものに水分が含まれているのは、すぐにピンとくると思います。
では、この野菜を育てるのに、どれぐらいの『水』が必要になるでしょうか?
イメージのとおり、育っていく過程で、ずっと水を必要としますよね。
野菜だけに限らず、米や肉でも同じです。
とんでもなく多くの『水』の循環の中に、その生命が育っていきます。
食べ残しや食品ロスは、それそのものを捨てるだけでなく、
これまでお世話になってきた大量の水資源を捨てているのと同じということですね。
それだけの水があったら、どれだけ世界中の水不足が救えるでしょうか。
とても大切に思います。
我が家では、コンポストを続けています。
生ゴミには多くの水分が含まれています。
ゴミとして捨てて、そのまま焼却炉に放り込まれるわけです。
すると火の中に水を投入しているようなものですから、火の勢いが弱まります。
だから、油などの化石燃料を追加します。ということは、温室効果ガスが発生してしまいます。
地球温暖化の影響で、また災害が起きてしまいます。
暮らしのなかで、生ゴミを出すことが、回り回って災害まで結びつきます。
ほんとに、ごくごくわずかなものだと思いますが、そんな思いで、我が家ではコンポストを続けています。
だんだん寒くなってますので、昨年の冬を越した記事も付けておきます。
今年のコンポちゃんは絶好調です!
温室効果ガスは、先進国などで大量生産の中で、大量に排出されています。
発展途上国では、それほど温室効果ガスは排出していないにも関わらず、気候変動の影響をモロに受けてしまいます。
記録的な豪雨。
一方で、降雨不足による飲み水の不足。草木も枯れます。
生きる場所を追われ、命の危機が迫っています。
誰一人取り残さない。
人権に関わる問題です。
先進国でのエゴが、世界中の人たちの命の危険にさらされています。
学生達の未来を見つめる瞳に、
SDGsや水の循環について、学びの刺激をいただきました。
水を大切に使い、
水の循環を見つめて暮らしたいと思います。
ぼくたちの周りに、目に見えない水蒸気があります。この水が空に上がったり、大地に降ったりして、恵みや天災になります。
食べるものひとつひとつに、多くの水との歴史があります。
水道をひねり、トイレを流し、水がぼくたちの暮らしの中を当たり前のように巡っていることに感謝したいと思います。
改めて、とても勉強になりました。
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
おっ、これはまた一風変わった記事です。
是非ご覧ください。