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【大学受験🌸】東大生の勉強法④〜国語(現代文/古文/漢文)編〜

国語はセンスだとよく言われる。
国語が苦手な人はトコトン苦手なんだと言う人もいる。

私は違うと思う。元々の得意不得意はもちろんあるけど…

「センス」という言葉が使われるとき、それは上達するコツを上手く言語化できていないからではないか。

色々な "解法" がまとまっている数学に比べたら、国語は、「これをやれば絶対解けますよ〜」があまり出回っていない気がする。
そりゃそうだ、文章の読解だもんね。

私はどちらかというと国語は得意だけど、センスだけじゃないと思っています。
今回は、人々が「センス」という言葉で片付けてしまう、国語のコツを言語化してみました。


現代文

共通テスト対策 〜現代文読解の5つのポイント〜

現代文の勉強は難しいですが、共通テスト対策としては過去問を解いたり模試を受けたりするのが良いと思います。
現代文が苦手な人は以下の点に気をつけてみてください。満点も取れます💯

  1. 筆者の主張は基本的に1つ!

    • それを言うためにいろんな例をあげたり、わざわざ反対意見を出して否定したりしている

    • まず筆者の意見がどっち側かを見極める

    • 例があがっていたら、その例は肯定するためのものか/否定して自分の意見強めるためのものか。意見があったら、その意見は肯定されてるか/否定されてるか。みたいに出てくる文を筆者の主張か/そうでないかで分類しながら読むと分かりやすいはず

  2. 大事なところに線を引くとき

    • 「〜とは」っていう定義、「つまり〜」「すなわち〜」とかのまとめに線を引くのおすすめ

    • 「〜が重要だ」「〜というわけではない」みたいに述語に重要そうなのがきてるとき

      • 何が「重要」なのか、何が「いうわけではない」のか、など主語の部分を丁寧に確認するのがおすすめ

  3. 普段あんまり使わない単語が出てきたとき
    キーワードの可能性大だから文中で使われている意味を取り違えないように気をつけながら注目する

  4. 答えを選んだ後
    (時間あればだけど)1回選択肢選んでから、それが本文に矛盾がないか確認すると間違えにくいと思う。正解以外はどこか間違ってる部分があるから、「これ答え!」ってした後に選択肢の部分部分を分けながら間違いがないか探す!

  5. リード文を丁寧に読む
    読み飛ばしてしまいがちだけど、リード文ちゃんと読んだり、最初に出典のタイトル確認したりするのは全体理解するときに大事かも!あと、共通テストは特にだと思うけど語注にも大きいヒントがあったりするから、面倒でもちゃんと確認した方がいいと思う😊

東大志望者へ

現代文は東進東大特進の林修先生の授業を受けることをオススメします!!テレビでも有名な林先生の授業を生で受けられるのですが、林先生はただ有名なだけではなくて授業もとても充実していて論理的に現代文が解けるようになります。一度受けてみたら分かると思うのでぜひ行ってみてください。
対面・オンライン両方あるよ👍

私は高3から通い始めて十分間に合ったし、周りも3年生からという人が多い気もしますが、余裕がある人は高1、2のうちから行くのも良いと思います。単純に授業が面白いし士気も上がるし...という感じなので特に現代文が苦手な人ほど早いうちから行くのがオススメです。

ちなみに、この講座で直近の必要な過去問は全てこなせて添削もしてもらえるので、これ以外に何かする必要はないと思います(特に模試の問題などは過去問に比べクオリティーが低かったりします)。
しっかりと予習・復習を頑張りましょう😊


古文

古文は何よりもまず古文単語と文法を完璧にすることが大切です。

いつからやれば良いいの〜?というのは人によって違うと思いますが、高2までに単語を大体覚えられていたらとてもアドバンテージになると思います。

単語を覚えられていると、その後の勉強の効率も上がります!
前回の数学編の最初で書いた二重跳びのたとえの通り!
①単語を覚えた状態で読解問題を解く
②単語がわからない状態で読解問題を解く
どちらが効率いいかは一目瞭然👀

古文単語は、こちらの方法がおすすめ!

1️⃣『マドンナ古文単語』を使ってイメージとともに大体の単語を覚える
2️⃣『読んで見て覚える重要古文単語315』を使って完璧にする

文法は何を使っても良いと思うので頑張ってください。
読解については、まずは学校の授業を真面目に受けることが大切だと思います。最初は全然読めなくても、数をこなすと意外と読めるようになってきます。その上で、私が気をつけると読めるようになったと感じるいくつかのコツをお伝えします。

古文が読めるようになる4つのコツ✨

  1. 主語補足を丁寧にする
    古文では主語補足が大切だと良く聞くと思いますが、本当に大切で、これを間違えると大変なストーリーを創作することとなります。
    勝手に主語を決めつけながら読むのではなく、「分からない時は一旦保留にしながら読み進め、後から辻褄を合わせるのが良い」ようです。

  2. 敬語に注目
    また、主語を考える時には注目に注意すると良いと思います。
    登場人物を、敬語が使われている人かそうでない人か分類して考えましょう!

  3. リード文&語注を読み飛ばさない!
    最初にリード文や人物相関図があれば読み飛ばさずに丁寧に丁寧に読むのもとても大事です!語注についても同様で、たとえ意味が分かる言葉でもきちんと確認しましょう😊

  4. 一文一文丁寧に読む
    当たり前やんって感じですが、意外と大事です。
    私はこれに気をつけるようにしてから急に古文が読めるようになりました笑 古文って一応日本語だからなんとなくスラスラ読んで最後まで読み終わってしまうことがあって。
    「なんか最後まで読み終わってしまったけど結局なんの話やったか全く分からん」、みたいな経験はありませんか?テストなどで急いでいるとなおさらです。
    そんな時に思い出して欲しいのが学校の授業などでの古文の解説です。一文一文くらい、訳すとまではいかなくても意味や状況を確認しながら読み進めています。もちろん人によって違うとは思いますが、一文一文、少なくとも一段落毎くらいで立ち止まって状況を把握してから読み進めると格段に読めるようになると思います!

古文勉強関連だと、『国語が大事ドットコム』がオススメです。塾の先生なのですが、とても親切で授業を受けてなくても十分役に立つと思います!本当にお世話になりました。
また、YouTube読解講座もレベルがちょうど良いので何か古文読解の教材を探したい人は試してみてください。

国語が大事ドットコム
マドンナ古文単語230 パワーアップ版 (大学受験超基礎シリーズ)
読んで見て覚える重要古文単語315

東大志望者へ

東大国語は差がつきにくかったり、特に古文漢文は配点が低いので、もし他の科目で伸びそうならば優先順位は低いとは思います。

私は塾の古文漢文の講座を一年間受けました。授業はテストゼミ形式で、東大に合わせた問題を解いた後、解説の授業があるという感じで毎回添削もしていただけます。参加型でとても楽しかったです。授業ではほとんど過去問を扱わないので、自分で週に古文漢文1年分ずつ解いていました。この過去問も添削していただけました。

東大古文では特に
1. 主語補足
2. 解答欄が小さいので必要なことを簡潔にまとめること
が大切です。

東大の古典27カ年 
私はこの赤本の問題を理系文系全部と最新の問題など合わせて30年分くらい解きました〜!が、直近数年分だけでも良いと思います。


漢文

漢文のコツ 〜句形・重要語句・読解〜

漢文はまず句形を覚えることが大切です。が、句形のすごく細かいところまで覚える必要は無いように思います。
具体的にどこまでって言われると難しいですが、とりあえずはどんな句形があって、どの漢字が出てきたらその句形で、どんな意味で、どう読むのか、くらい覚えるのが良いのではないでしょうか?それより細かいことは段々覚えていくと良いと思います。それに加えて、漢文必携の最後などにある漢文重要語句を覚えると後々楽になります!

読解については、しっかり音読して学校の授業を真面目に受けるのが基本です。
あえてコツをあげるとすれば、

漢文は一つの文章で一つの教訓が込められていることが多い。
→問題の選択肢に惑わされる前に、ざっくり何の話なのかを考える

でしょうか。これは本当に人によって違うので、数をこなしながら色々試してみてください!

ちなみに句形はこれらの問題集を使いました〜
その他問題集については国語が大事ドットコムを参考にしてもらうと良いと思います。
漢文句形ドリルと演習 (河合塾SERIES―ステップアップノート10) 
古典文法10題ドリル 漢文編 (駿台受験シリーズ) 

東大志望者へ

古文と被るので、上に書いたものを読んでもらえると嬉しいのですが、少しだけ漢文に限った話をします。

まず読解の問題集は、ある程度読めるようになっていればもう過去問で良いと思います。

繰り返しになりますが、
1. 教訓を読み取ること
2. 必要な情報を取りこぼさず簡潔にまとめること

が大切です。

またこれは古文にも共通する傾向ですが、過去問は古いものの方が少し難しい気もするので、焦らずに練習を進めると良いと思います。


おわりに

国語に絶対的正解なんてないんだから、テストで点数をつけるなんておかしい。そう思っている人もいるかもしれません。
確かに、小説の表現や気持ちの解釈は人によって違うかも。

でもでも、共通テストや東大入試は、「きちんとした正解がある問い」になっていると思います。
書き手が伝えたいことを正しく読み取る力って大切です。
普段生きてる中で、「文章からの自分の理解」と「書き手が伝えたいこと」が一致しているか、確認する機会ってあまりないですよね。
受験勉強を通じて、それを練習できたらお得じゃない?✌️
古文漢文も面白い!!!

それにしても…難しすぎる文章は、書くほうにも責任あるとは思う笑
伝えたいのならば、伝わるように書かなきゃ 
特大ブーメラン🪃私の文章わかりやすいか??自問自答しながら書いています。良い練習になってありがたい!FBください。。。

最後に、ドイツの哲学者ショーペンハウアーの本『読書について』より、お気に入りの言葉を紹介します。
いかにして文章を書くか、また読書をして自分の頭で考えるかが書かれている、おすすめの本です!!!📚

できる限り偉大な知者のごとく思索し、しかしだれもが使う言葉で語れ。
ふつうの言葉を用いて、非凡なことを語りなさい。

Arthur Schopenhauer


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