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精神科医・アルフレッドアドラー(1870-1937)

滋賀から東京に戻ったら一見普通ではあるのにトイレの水位がやたらと下がっていたので何かしらの問題が発生しているかもしれないと思い、使用せずここ2日ほど外のトイレを使っていました。多分僕にトイレを貸してくださったお店の方々はこのブログを見ていないと思いますが、もし見ていたらお手洗いを貸してくださってありがとうございました。

夕方、過去に仕事でお世話になった人から電話がかかってきたので切りぎわに先の問題を相談したら(欲しいものが売ってる店が見つからない)、そういうのを解決するアイテムが売っているお店は東八道路沿いにあるよと言ってくれたので先ほど買ってきました。開封したらそのアイテムの本体に写真にあるような三角形の段ボールが付いてきたので、それを使って今日は少しお話をしようと思います。

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実は僕は3日ほど前、駐車場でBlackberryを落としてカメラの部分のガラスが割れてしまいました。僕はブログの記事に添える写真のほとんどを自分のBlackberryで撮影しています。ですからこれはキツイ。また先月のことになるんですが、何やら迷い込んだ狭い路地の路肩にある側溝でフロントタイヤのホイールをガリッと傷めてしまいました。いやはや、これもキツイ。

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三角形に話を戻しましょう。日本でも近年話題になったアドラー心理学の祖・アルフレッドアドラー氏は面白いことを言っていたらしく、曰く、世の中の大勢の人は何か悩みにつながるような出来事が起こった際に、①そうなってしまって可哀想な自分、と②悩みの原因となった嫌な出来事 の二つに注目してしまい、結果、その二つを堂々巡りしてしまいがちなようです。そこで、「これからどうするのか」という問い(③)を自分自身に問う必要がある、と言います。

先の三角の段ボールで表すと、このように①と②だけがこちらから見えていて、

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③が見えなくなっているという状況が起こりうる、と。

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これは僕自身にも言えることなのですが、やはりカメラが割れたとしたら、そのカメラが割れたままだと①あの時駐車場で不用意にかがんでしまった自分、胸ポケットのファスナーを閉めていなかった自分を、今後写真を取ろうと思うたびに後悔するかもしれません。また、愛車のホイールの傷も直さずに乗っていれば、②「なぜあんなに道が狭かった?」とか、「なぜここにそもそも「L型側溝の100(段差を表す)」使ってるの?そこは普通に50か20使ってよ」とかいつまでも尾を引きそうです。

なので僕はカメラは即日、マイナーなBlackberry交換パーツを取り扱ってくれている代々木の修理店に電話をして予約を取り、ホイールはそれを直せる"熟練のマイスター"を数日かけて探し回り出会った匠の世田谷のお店で1ヶ月待ちのところを抑え、アドラーの言うところの③「で、どうするの?」にやはり着手してすぐに直してもらいました。

これは予期せぬ出費のようにも思いますが、必要な支出だったと僕は考えます。そして見方を変えるならばそういった滅多に身に降りかからないような出来事は、世の中で何かの修理を得意としていて、プロ、匠のレベルに達しているあまり普段会えない人たちと出会うチャンスでもあります。

この三角の段ボールは「幸せになる勇気」の中で三角錐を使って解説されているものの引用になりますが、これからも「イヤな出来事」の面が自分の目の前に現れたら涼しい顔でクルッと「これからどうする?」の方に回して乗り越えていこうと思います。書き忘れるところでしたが、トイレもちゃんと直しました。

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(直してもらったBlackberry。そして、ホイールも直ったのを同じ角度にして撮ったつもりが、今見たら違うところを写してました。どこを直してもらったのか持ち主がわからない。。。。匠のワザ。。)



( 文・写真 / 西澤伊織 /サムネイル・getty images)


追伸:アドラー心理学の誤用が多いことが少し前に世間で話題になっていたので、先の三角柱下りの一語一句が正確なものはこちらをご覧下さい。

前編はこちら




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