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頭をめぐる、想いなど

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西澤伊織の今日、考えたこと
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#仕事

タバコと宗教

一般常識に則った場合、見えないものの力を信じる様な言及をする際、一般的には前置きが必要になってきます。 例えば「私はアカデミックな人間ですが、この様なご縁は本当に神の計らいだなと思いました」などの前半の部分です。何かの偶然を自分が勝手に神に感謝するのならば、「私はアカデミックだが」、は本来は不要です。それでもやはり人と話す際はその前置きは必要になります。どうしてでしょうか?これは「私はアカデミックという事実に裏付けられたものを対象とする仕事に携わる、物事の分析を極めて公平か

僕は箱の愛好家

先ほど会社の倉庫にいた時、会社のすべての持ち物が倉庫という箱の中に入っているなと思いました。今はスペースの関係上、外の駐車場に停めてある僕の所有する年代物の車もかつては同じ倉庫の中に長年保管されていました。 箱というのはおそらくもう、うんと昔に発明されたのだと思いますが、今に至るまであまり形を変えていません。デザインでたまに(バレンタインの時期など)ハート形とかの箱もありますが、基本的に箱といえば長方形です。ものを収納するにおいて、長方形の箱はおそらく合理性の究極を具現化し

listen vs listening (聞くことと聞いていること)

今週免許の更新で2時間の講習を受けに行ってきました。恐ろしくグッタリとした教室の空気の中で担当の方があおり運転など比較的最近の問題を刑罰の観点から解説していってくれるものなんですが、後ろの方の席で聴きながら、大勢の人が随分と時間を無駄にしていることに気がつきました。大体の人が2時間を長いと感じ、面倒と感じ、早く終わって欲しいと望んでいるんだろうなと。でも本当はそれってすごく勿体無いんですね。 僕は終始ノートを取ってみることにしました。講習が終わった頃、色々書き込んだノートは

手に職、頭に豊かさを

時々ふと、未来の社会はどうなっているだろうなと思いを馳せます。 うちの会社の二本柱の一つである建設業。2015年からかなり本格的に営んできましたが(始めた経緯はまた書いてみたいと思います)、思い出せる限り初期の段階から、既にあまり若い人が業界にいないと言われていました。「職人がいないんだ」。あらゆる業種の人たちから随分とそんな声を聞いてきたなと思います。 日本人はもともと教育水準も高い上に、ものづくりが得意な国民だと言われているので、知的労働と併せてどんどんやっていけばい

ネットの世界の動画の危険

ネットが今ほど生活に浸透していなかった頃、人々は何に憧れていたかというと、映画の中の世界や、雑誌の中の世界でした。映画と雑誌に共通することはそれらを「被写体をキャスティングして撮影する」ことです。俳優やモデルを撮影するということはそこに撮影中だけ架空の世界を作り上げるということで、それらは必ずしも観客や読者の生活や現実とは結びついていませんでした。 例えば映画の世界の中に出てこないのは(そして雑誌に絶対出てこない)、「登場人物の自宅のトイレ」です。前述した通り映画の世界は架

首都高

うちの事務所は三鷹市井の頭にある。 高井戸インターへのアクセスが改善される東八道路の拡張は緑を削る大規模な開発だったため、随分と反対意見があった。実際工事は何年もかかっており、近隣の住民も「通り抜けの車が増えると困るな」とよく言っていたが蓋を開けてみると、今現在、実感としてはそんなこともないような気がする。 結果的に自分の身に何が起きたかというと、井の頭通りを越え、方南通りを中野に抜け新宿に出るよりも、高井戸インターから首都高に乗って都心に出る方がアクセスが良くなった。結

読書は自分のためでもあるけれど

今日の午後、西荻窪の駅前で長年文房具店を営んでいらっしゃる奥様とお話ができました。その奥様は元々鎌倉出身だったので、 「そういえば、小川糸さんのツバキ文具店という小説をお読みになったことはありますか」 と伺いました。小説・「ツバキ文具店」は鎌倉で文房具店を継いだ若い女性の物語だからです。 「いいえ、まだ読んでいません。でもきっと読みますからもう一度本の名前をおっしゃって」とメモ用紙を渡してくださいました。 可愛らしい木の年輪のプリントが施されたブロックメモに本の名前を

自分の三つの郵便箱

思うに人間は基本的に何かを見たり聞いたり知ったりすると、 A. そうあるべきだよね B. そういうもんだよね C. そうじゃないよね という三つのカテゴリーに、自分の感想を落とし込みます。「理想」、「賛同」、「反対」、とも言い換えることができそうです。 「ビフォア・サンセット」という映画が僕は高校生の頃から好きでした。ビフォアサンセットはその9年前に作られた「ビフォア・サンライズ」の続編です。そしてサンセットのさらに9年後、「ビフォア・ミッドナイト」が公開され、「ビ

コーチング進化論

自分がすでに始めていることをこれから始める人のために解説すると、その人はその分野のコーチになる。長年投資をしている人が投資を始めたばかりの人に投資を教えればその人は投資のコーチということだ。 コーヒーの知識や技術を教えようとすると、基本的にはコーヒーの知識や技術がまだ十分にない人たちがやって来なくてはいけない。マナー講師も「そんなことは存じてます」と生徒が思っては生業にならない。ということは「ある程度マナーのない人」がたくさん来なければならないだろう。自動車教習所の営業は基

自分の持ち物は自分の家来

ちょっと極端な語り口ですが僕の考えでは全ての持ち物は家来です。中世とちがうことは、中世では家来は人でした。現代社会で誰かを家来と呼べば怒られます。当たり前のことですね。 持ち物が「家来」とはどういうことか、説明します。 僕はこれまでも少しずつこのnoteで自分の愛用している大切な品々を紹介してきました。紛れもなく昔からもう何年も日々共にあらゆる作業をしてきた仲です。でも僕はこれらのものに愛着はあれど決して自分と対等だとも、自分より崇高だとも思いません。これらのものは全て僕

新しいレリジョン?

先日、とある有名優良企業に勤める優秀なビジネスパーソンである友人が我が家を訪ねてくれて、仕事場にある大きなホワイトボードを使いここ数年彼が熱心に取り組んでいるものについて講義をしてくれた。 お題:投資信託。 過去30年間の実績から今後も平均7%の運用利益が期待でき、老後に必要と言われる2000万円を現在の所得から少ない額の投資で捻出するという資産形成のノウハウだ。彼の推奨する方法は主にメインの収入が給料であるクワドラントの人に向くものらしい。 筆者も投資には手を出さない

窓のそば、丁寧な自分

サンフランシスコを旅した際、道向かいの建物を見上げて道ゆく人が立ち止まったり、クスクス笑ったりしていたので、どうしたのかなと思って自分もそちらに目をやると、なんと全裸の人たちが窓辺で愛し合っていた。後にも先にもそれ一回だが、そんな場面に遭遇したことがある。 僕は現在、窓辺の背の高いデスクにコンピューターを置いて仕事をしている。この記事もちなみに同じ場所で書いている。高いデスクを利用している理由は、20代の初め、同じ仕事を座りっぱなしで長時間行ったために首や腰が痛くなってしま

インスタの書き方を変えてしまって思ったこと

僕はブラックベリーを長年愛用していて、ご存知の方いらっしゃると思うんですが、ブラックベリーは物理キーボードを搭載したスマートフォンなので、2千文字入力とかがとても簡単なんです。夜仕事から帰ってきて、駐車場に入ってエンジンを切った車の中でよく長文を書いていました。 なのでnote開設まではインスタグラムをまるでnoteのように使っていたのですが、noteに引っ越して以来、僕なりに器用ぶって棲み分けようと、インスタグラムの方の投稿をちょっと『自分の頭の中の「みんながやってそうな